2022年06月02日

木造住宅特有の邪道

耐力壁と非耐力壁で釘打ちのピッチを変える設計が常態化している。
僕はRC造のラーメン構造に倣い、雑壁を考慮した偏心率と考慮しない偏心率を求め、それらの不利な法を採用するという方法も考えられる。
偏心率はコンピュータで計算するのだから、両方計算しても苦にならない。
壁線区画の中の壁を支持壁としなければならないと思っている人もいるようだが、ルート判別におけるRC造の壁の評価の要領で、フレーム内の壁と雑壁を係数を変えて集計することも考えられる。
なるべく現実に近い剛性評価を行うべきではないだろうか。偏心率が0.15を超えたら ねじれ補正 を行う。ただし、補正の最小値は 1.000 とする。

RC造ならスリットを入れたり、短冊壁にすることがある。RC造で壁をALCにすることは中高層建築で行われている。特にバルコニー側の壁はやりやすい。
鉄筋のピッチを@300にしたからといって、剛性を無視できるわけではない。可能な限り、有るものを有るがままにモデル化する。

posted by TASS設計室 at 13:03| 木造の構造計算

まだβ版だったのか

構造計算プログラムは常に修正が加えられている。
これはβ版に近いもので、現行のプログラムから移行中のプログラムである。β版であることがバレちゃった。
[現象]
2022年5月24日に公開しました Ver.1.2.4.6 において、構造計算書および入力データ書の表紙のプログラム名称のバージョン番号に「β」が表記出力される不具合がありました。
[対処方法]
会員専用のホームページに上記不具合を改善したVer.1.2.4.6-2を用意しましたので更新をお願いいたします。
posted by TASS設計室 at 12:35| コンピュータ

2022年05月30日

自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画

ファラによる、住宅プロジェクト「129」の図面一式。自治体とのやり取りの末に建設許可が下りなかった計画で、世界のどこかでこの建築を実現したい人を求めて、建築と工事の資料を無償で公開

建築確認が下りなかった原因は何だろう。壁式鉄筋コンクリート造2階建てだが、吹抜が多い。
おそらく構造の問題と想像するが、鉄骨造で立体解析すれば出来そうな気がする。吹抜だらけだが、各節点が独立して動くものとし、独立水平変位を設定して立体解析する。
屋根や外装は軽量化する。風圧による変形が大きそうだが、層間変形角は1/120ラジアン以内に納める。X-Y座標を45°傾けて解析することも加える。
こんなのを見ると、やってみたくなる。
どうしても鉄筋コンクリート造にしたいなら、僕は壁式鉄筋コンクリート造に鉄骨を加えた構造にする。法規上の主要構造は壁式鉄筋コンクリート造で、部分的に鉄骨を用いる。

公開されている図面↓
129_exec.pdf
posted by TASS設計室 at 15:59| 閑話休題

2022年05月29日

2x4工法4階建ての構造設計

2x4工法4階建ての構造設計が低調のようなので、計画の初期段階から意匠設計を含みサポートする体制を整えた。相変わらず3階建ての延長線上で考えている人が多く、不慣れな意匠設計者がいる。外部鉄骨階段が付く建物にも慣れていない意匠設計者も見受けられる。

使用するプログラムは、東京デンコー「2X4壁式3」および「2X4壁式基礎」で、杭基礎にも対応する。
杭基礎の計算は、構造システム「BUS基礎」およびエクセルによる手計算を併用する。
「BUS基礎」はスクリューパイルのデータベースが完備しているので使いやすい。

2x4工法4階建ては、狭小地で計画されることが多く、スクリューパイルは190Φを杭径の上限とする。混構造の場合は、1階をWRC造とするが、ピロティとする場合は1階をRCラーメンとするが、その場合、1階は「BUS-6」で計算する。
posted by TASS設計室 at 19:56| 2x4工法

塔状比4を超える建物

塔状比4を超える建物の計算を行っていた。BUS-6とBUS基礎を使って杭も連動して計算する。標準せん断力係数を0.3として転倒の検討を行うので、杭の引抜力が勝負になる。
この塔状比は重心位置での塔状比で判断する。
単独のエレベーター架構の場合、塔状比が6を超える場合もあったが、建物の場合は現実的ではない。
posted by TASS設計室 at 10:14| 構造設計

【新型コロナ】

バカバカしいので、今まで新型コロナについて書かなかった。
僕は2年前の3月上旬から「新型コロナはただの風邪で、死に損ないが死んでいるだけ」と言っている。
「風邪は万病のもと」とは昔から言われており、風邪がきっかけで死ぬことは毎度のことだ。ただの風邪で、出来損ないのワクチンを打つことはない。
今度はサル痘らしいが、ワクチンを作るなら日本猿用にしてもらいたい。
そもそもワクチンは不要である。インフルエンザのワクチンに関して言えば、ワクチンを打たなければインフルエンザに感染することはない。僕のまわりには、インフルエンザのワクチンをやめたら、インフルエンザに罹らなくなったという人がいる。
インフルエンザのワクチンの有効性(役に立たないこと)に関しては「前橋レポート」という研究結果があり、それを覆す論文は出ていない。

posted by TASS設計室 at 09:33| 閑話休題

2022年05月28日

相乗効果

建築設計は様々な構造や用途の建物を経験すると相乗効果が出る。
木造住宅ばかり設計していたのでは、スキルが上がらない。木造の事務所や店舗の計画でも、階高2.7mの図面を描いてくる意匠設計者がいる。それは相談する構造設計者がよくない。軒高9mを超えてもよいではないか。
posted by TASS設計室 at 08:47| 閑話休題

2022年05月25日

リフォームの構造計画

リフォームの構造計画の相談を受けるが、勘違いしている意匠設計者が少なくない。
僕は勧めないが、1階の柱を抜いてリビングルームを広くしたいと言う計画が多い。
既存の梁の下に梁を加えれば梁成が大きくなると思っているようだ。梁成150の梁の下に梁成150の梁を追加したところで梁成300の梁にはならない。
この程度の理解で客と打合せを行っている意匠設計者がいることが分かった。このようなリフォームこそ、構造設計者が出て行く必要がある。スパンの大きな梁を金物で受けることはやめたほうがよい。半柱でも良いから既存の柱に沿わせ、支点の反力に耐える部材で受けることだ。木造の現場は、大工の棟梁と話しをするほうが間違いがない。

posted by TASS設計室 at 04:57| 木造住宅

2022年05月22日

2x4工法の保有耐力計算

2x4工法の保有耐力計算は、RC造やS造と異なり、かなり簡略化されている。
耐力壁を上下に連続させるので、タイロッドやホールダウン金物、端部タテ枠の軸耐力やめり込みなど、壁端部の接合部の耐力で決まる。崩壊形やヒンジなどを考えるところがない。
基礎梁を十分強固なものにすることで、壁脚部の終局曲げモーメントより基礎梁を強くするだけで良い。
タイロッドのアンカーは、コーン破壊の検討を行うが、基礎梁をダブル配筋にすれば十分な耐力が得られる。
4階建ての意匠図で、基礎梁の幅を150mmにしたものを見かけるが、かぶり厚とアンカーボルトの定着を考え、梁幅は250mmにすべきだ。基礎梁の幅をケチって、鉄筋の納まりを悪くすることはない。鉄筋の上下関係も考慮する。X方向の梁の下端筋のかぶり厚さを60mmにしたら、Y方向は80mmにする。そうしないと、同じ高さは鉄筋の交差部分でぶつかってしまう。上端筋についても同様だ。
2x4壁式は、方向別にかぶり厚さを設定することができるので、スパンの大きな針があるほうのかぶる厚さを小さいほうとする。
塔状比が4を超えたら割り切って鉄骨造にするほうが無難だ。短辺方向4mで限界高さが16mと思えばよいが、それもどうかと思う。僕は木造の塔状比は2.5までとしている。4階建ての短辺方向は 4.55mが下限値である。
4.55x2.5=11.375m 何とか4階建てになる。塔屋を付ける際は、試算の時にチェックする。
基礎の浮上りが出たら、杭の引抜耐力で抵抗する。引抜に対して比較的大きな抵抗力が得られるのは e-Pile なので、このような時は e-Pile を採用する。
2x4工法で無理して4階にするより、鉄骨造にするほうが安心である。
2x4工法4階建ての競争相手は鉄骨造である。鉄骨造の柱サイズは200角で可能で、175角でも可能だが、コストを考えると200角が有利である。


posted by TASS設計室 at 20:44| 2x4工法

2022年05月21日

2x4壁式 何とかならないか

2x4壁式で不満なところがある。
@斜め軸を設定し、建物形状を確定した後にスパンの追加やスパン分割を行うと、斜め軸が部分的にはじけてしまう
A梁配筋個別を設定し、スパン分割を行うと、スパン分割とは関係のない梁配筋の設定が飛んでしまう

BUS-6などのプログラムでは、そのような障害を経験したことがない。
2x4壁式は、中高層の2x4工法の計算ができる唯一のプログラムだが、使い込んでいるユーザーが少ないことが欠点だ。
首都圏に100人くらいのパワーユーザーがいれば、2x4工法4階建てが活発になる。
kizukuri-2x4を卒業できる人は何人出てくるだろうか。
posted by TASS設計室 at 12:34| 閑話休題