HOUSE-ST1で、パラペットやバルコニーの手摺などの荷重を妻壁として入力すると、入力データを3Dで確認することができる。
梁に対する荷重を考慮しているだけなので、見やすいほうがよい。
2025年04月25日
特殊荷重を妻壁として入力
posted by TASS設計室 at 16:06| 木造の構造計算
2025年04月22日
タイル貼り 層間変形角1/200
木造住宅でタイルを貼る建物がある。
木造で層間変形角 1/200 を満足するには、壁倍率で計算する場合は7倍を上限として何とか成り立つ程度である。
こんな時は、計算方法を変えて倍率換算で12倍くらいの壁にするという選択もある。12mmの合板でCN75という設計である。
木造や鉄骨造で、外見が鉄筋コンクリート造に見える建物を好む人がいる。
木造で層間変形角 1/200 を満足するには、壁倍率で計算する場合は7倍を上限として何とか成り立つ程度である。
こんな時は、計算方法を変えて倍率換算で12倍くらいの壁にするという選択もある。12mmの合板でCN75という設計である。
木造や鉄骨造で、外見が鉄筋コンクリート造に見える建物を好む人がいる。
posted by TASS設計室 at 13:33| 木造の構造計算
2025年04月20日
鉄骨造で床・壁・屋根を木造
鉄骨造で床・壁・屋根を木造にすると建物を軽量化することができる。
準耐火構造で建てることができる建物なら、このような計画は有利である。
鉛直ブレースの代わりに構造用合板の耐力壁にすると、究極のハイブリッド構造になる。H形鋼の柱の強軸方向をラーメン、弱軸方向を耐力壁で地震力を負担する。
木材の利用拡大を考えるなら、ハイブリッド構造という方法がある。
構造用合板の耐力壁なら、構造特性係数が0.25〜0.3程度なので、ルート3で計算しても不利にはならない。
準耐火構造で建てることができる建物なら、このような計画は有利である。
鉛直ブレースの代わりに構造用合板の耐力壁にすると、究極のハイブリッド構造になる。H形鋼の柱の強軸方向をラーメン、弱軸方向を耐力壁で地震力を負担する。
木材の利用拡大を考えるなら、ハイブリッド構造という方法がある。
構造用合板の耐力壁なら、構造特性係数が0.25〜0.3程度なので、ルート3で計算しても不利にはならない。
posted by TASS設計室 at 14:08| 木造の構造計算
2025年04月19日
木質門型ラーメンの耐力
木造門型ラーメンの耐力は意外と小さい。
偏心率0.3以下に納める場合は、並列にいくつか並べることになる。平面的な異種構造が普及するまで、まだ時間がかかりそうだ。
木造の業界は鉄骨やRC併用になぜ消極的なのだろう。剛性と耐力と接合部の設計の話しではないか。
偏心率0.3以下に納める場合は、並列にいくつか並べることになる。平面的な異種構造が普及するまで、まだ時間がかかりそうだ。
木造の業界は鉄骨やRC併用になぜ消極的なのだろう。剛性と耐力と接合部の設計の話しではないか。
posted by TASS設計室 at 19:02| 木造の構造計算
木造の門型ラーメンより鉄骨ラーメン
鉄骨ラーメンを木造建築に加えたことがある。
柱脚を固定とするため、アンカーボルトを用いず、基礎梁にも鉄骨を入れたことがある。希にではあるが、S造でSRCの基礎梁とすることもある。
『木造ラーメンの評価方法・構造設計の手引き』2016年版 に評価方法が載っているが、同様の考え方で鉄骨の設計を行うことも可能ではないか。ハイブリッド構造である。
SRC造は鉄とコンクリートのヤング係数比を考慮して耐力を合成している。RC造も複合材料だが、特別な扱いは行っていない。圧縮はコンクリート、引張は鉄筋が負担する。その要領で鉄・木・コンクリートを組合わせる設計は可能である。
RC造の耐震補強は鉄骨ブレースを用いる。S造の耐震補強で、CLTや構造用合板の耐力壁を用いることもできる。RC造の耐震補強でもCLTや構造用合板で補強する設計方法もある。
柱脚を固定とするため、アンカーボルトを用いず、基礎梁にも鉄骨を入れたことがある。希にではあるが、S造でSRCの基礎梁とすることもある。
『木造ラーメンの評価方法・構造設計の手引き』2016年版 に評価方法が載っているが、同様の考え方で鉄骨の設計を行うことも可能ではないか。ハイブリッド構造である。
SRC造は鉄とコンクリートのヤング係数比を考慮して耐力を合成している。RC造も複合材料だが、特別な扱いは行っていない。圧縮はコンクリート、引張は鉄筋が負担する。その要領で鉄・木・コンクリートを組合わせる設計は可能である。
RC造の耐震補強は鉄骨ブレースを用いる。S造の耐震補強で、CLTや構造用合板の耐力壁を用いることもできる。RC造の耐震補強でもCLTや構造用合板で補強する設計方法もある。
posted by TASS設計室 at 12:48| 木造の構造計算
2025年04月17日
混構造の計画と構造計算ルート
規模の大きな建物はルート3で決まりだが、3階建ては様々な選択肢があるので、計画には注意が必要だ。
鉄骨造のルート1はスパン6m、RC造は耐震壁付きラーメン、WRC造は偏心率の規定は免れるが、間口の開口が大きすぎて壁式構造が成り立たないこともある。そんな時はX方向・Y方向共に耐震壁を設け、無理やり耐震壁付きラーメンにする。ルート判別の壁柱量に注意する。鉄骨造のルート1は標準せん断力係数が0.3になる。
基本計画の段階で、この程度のことを考える。大雑把に計算して当たりをつけることも必要である。
鉄骨造のルート1はスパン6m、RC造は耐震壁付きラーメン、WRC造は偏心率の規定は免れるが、間口の開口が大きすぎて壁式構造が成り立たないこともある。そんな時はX方向・Y方向共に耐震壁を設け、無理やり耐震壁付きラーメンにする。ルート判別の壁柱量に注意する。鉄骨造のルート1は標準せん断力係数が0.3になる。
基本計画の段階で、この程度のことを考える。大雑把に計算して当たりをつけることも必要である。
posted by TASS設計室 at 11:23| 木造の構造計算
2025年04月15日
壁が少なすぎる
木造で壁が少なすぎると、少ない壁で頑張らなくてはならない。
2x4工法でなくても壁線の1/4は壁にするという方針は理にかなっている。このくらいを目安にするとよいが、1/4ギリギリでは心もとない。無理な計画をすると、建物のプロポーション次第だが、短期で80kNくらいの引抜力が生ずることがある。高強度の金物の需要があるから、金物メーカーは高強度の金物を製品に加えている。
どうしても外周の開口を大きくしたい場合は、建物の重心位置にコアを設け、建物の中心に耐震要素をもってくる方法もある。
壁が少ない計画の場合、鉄骨ラーメンなら自由自在に設計できる。
森の中の一軒家ならよいが、住宅で壁が少なすぎる建物は住みにくくありませんか。
2x4工法でなくても壁線の1/4は壁にするという方針は理にかなっている。このくらいを目安にするとよいが、1/4ギリギリでは心もとない。無理な計画をすると、建物のプロポーション次第だが、短期で80kNくらいの引抜力が生ずることがある。高強度の金物の需要があるから、金物メーカーは高強度の金物を製品に加えている。
どうしても外周の開口を大きくしたい場合は、建物の重心位置にコアを設け、建物の中心に耐震要素をもってくる方法もある。
壁が少ない計画の場合、鉄骨ラーメンなら自由自在に設計できる。
森の中の一軒家ならよいが、住宅で壁が少なすぎる建物は住みにくくありませんか。
posted by TASS設計室 at 21:01| 木造の構造計算
2025年04月12日
2025年04月02日
旧4号建築を許容応力度計算
改修工事の設計で、旧4号建築として設計された建物を許容応力度計算を行うと、水平構面の耐力が不足するところが出てくる。もともと検討していなかったので当然といえば当然だが、2階床面を下から補強することになる。
火打ちを加えるか、床下に合板を打ち付けて水平面の耐力を上げることを考える。耐力壁の耐力を調整するとクリアすることもある。
耐震等級3を望む人が増えている。木造住宅は耐震等級3が標準になってしまったようだ。
火打ちを加えるか、床下に合板を打ち付けて水平面の耐力を上げることを考える。耐力壁の耐力を調整するとクリアすることもある。
耐震等級3を望む人が増えている。木造住宅は耐震等級3が標準になってしまったようだ。
posted by TASS設計室 at 11:32| 木造の構造計算
2025年04月01日
水平構面
RC造やS造のRC床なら大きな吹き抜けがない限り、水平構面の検討は行わないが、木造の場合は詳細に検討する必要がある。微妙なところで、もう一息ということがある。
4号建築で設計された建物の大規模改修で、耐震等級3・耐風等級2を取るために許容応力度計算を行っている。
耐力壁の耐力のバランスをとれば、床面に作用するせん断力は均衡がとれる。
木造2階建ての大規模改修は、壁量計算で設計されたものを改めて許容応力度計算を行うことになる。
引抜金物の追加とアンカーボルトの増設も出てくる。2m間隔のアンカーボルトM12では心もとない。
改修工事用の後付けの金物を使うことにする。引張さえすればよいので、スチールで製作してしまえば済むが、木造の施工会社には要求できない。カタログにあるものを使うしかない。
4号建築で設計された建物の大規模改修で、耐震等級3・耐風等級2を取るために許容応力度計算を行っている。
耐力壁の耐力のバランスをとれば、床面に作用するせん断力は均衡がとれる。
木造2階建ての大規模改修は、壁量計算で設計されたものを改めて許容応力度計算を行うことになる。
引抜金物の追加とアンカーボルトの増設も出てくる。2m間隔のアンカーボルトM12では心もとない。
改修工事用の後付けの金物を使うことにする。引張さえすればよいので、スチールで製作してしまえば済むが、木造の施工会社には要求できない。カタログにあるものを使うしかない。
posted by TASS設計室 at 10:26| 木造の構造計算
2025年03月28日
2025年03月23日
4号建築のリフォームの確認申請
木造2階建て4号建築のリフォームの確認申請を行うと、3号建築になるので、許容応力度計算を行うことになる。4号建築は壁量計算とスパン表で設計しているので、許容応力度計算を行うと許容応力を超える場合がある。
2x4工法の場合は、簡易計算プログラムを用いて部材を決めているものもあるが、マグサで上階の梁を受けている場合は、マグサの耐力が不足していることがある。
そのような場合は、マグサの側面に梁に38mmのLVLを貼り付けて補強した経験がある。
LVLではなく、24mmあるいは28mmの構造用合板で補強してもよいだろう。マグサを取り替えないのは、荷重がかかっている部材を取り外すことを避けることが目的である。
その他には、引抜金物や耐力壁、水平構面の検討も必要になる。新築と同様の構造計算を行い、チェックすることから始める。
2x4工法の場合は、簡易計算プログラムを用いて部材を決めているものもあるが、マグサで上階の梁を受けている場合は、マグサの耐力が不足していることがある。
そのような場合は、マグサの側面に梁に38mmのLVLを貼り付けて補強した経験がある。
LVLではなく、24mmあるいは28mmの構造用合板で補強してもよいだろう。マグサを取り替えないのは、荷重がかかっている部材を取り外すことを避けることが目的である。
その他には、引抜金物や耐力壁、水平構面の検討も必要になる。新築と同様の構造計算を行い、チェックすることから始める。
posted by TASS設計室 at 11:53| 木造の構造計算
2025年03月14日
リフォームの確認申請
木造2階建て住宅のリフォームの確認申請の準備を始めた。
旧4号建築を新基準で許容応力度計算を行う。(house-st1 ver.9)
階段を付け替えるので、それだけで確認申請が必要になる。
鉄骨の梁もある。それを木造の柱に抱き合わせた鉄骨で受ける。
今までリフォームの設計を「ホームズ君」などの耐震診断プログラムで検討していた人は、ひとつハードルが高くなってしまった。
構造に関する法令が改訂される度に、構造から離れる人が出てしまう。
壁量計算と4分割法、N値計算も自分で行わない意匠設計者がいる。
これらの簡易な検討方法は、意匠設計者が自ら行うことを想定している。
そうでなければ、許容応力度計算を義務付ける。
もう1つ、平屋の木造は、新3号建築として設計する。
こちらは試しにエクセルで計算する。
旧4号建築を新基準で許容応力度計算を行う。(house-st1 ver.9)
階段を付け替えるので、それだけで確認申請が必要になる。
鉄骨の梁もある。それを木造の柱に抱き合わせた鉄骨で受ける。
今までリフォームの設計を「ホームズ君」などの耐震診断プログラムで検討していた人は、ひとつハードルが高くなってしまった。
構造に関する法令が改訂される度に、構造から離れる人が出てしまう。
壁量計算と4分割法、N値計算も自分で行わない意匠設計者がいる。
これらの簡易な検討方法は、意匠設計者が自ら行うことを想定している。
そうでなければ、許容応力度計算を義務付ける。
もう1つ、平屋の木造は、新3号建築として設計する。
こちらは試しにエクセルで計算する。
posted by TASS設計室 at 01:59| 木造の構造計算
2025年03月11日
技術基準解説書の木造の記述が増加
今まで木造に関してページ数は多くなかったが、技術基準解説書の木造の記述が増加するらしい。
セミナーの順番が、RC造とS造の前に木造が入っている。木造を聴いたら退席することを想定しているようだ。通常なら、RC造、S造、木造の順番である。
木造専業の構造設計者も、技術基準解説書を参照することになるのだろう。本が売れてよいことだ。
RC規準を持っていない木造専業の構造設計者は多い。だから計算外の規定を見落としている。
セミナーの順番が、RC造とS造の前に木造が入っている。木造を聴いたら退席することを想定しているようだ。通常なら、RC造、S造、木造の順番である。
木造専業の構造設計者も、技術基準解説書を参照することになるのだろう。本が売れてよいことだ。
RC規準を持っていない木造専業の構造設計者は多い。だから計算外の規定を見落としている。
posted by TASS設計室 at 09:34| 木造の構造計算
2025年03月03日
木造の屋根を立体解析
木造でも屋根含み立体解析したほうが良い建物がある。
勾配屋根の脚部の水平反力を求めることが目的で、その反力を桁を経由して耐力壁に伝達する。
鉄骨造で設計すると一発で求まるので、鉄骨造として計算してあたりを付けてから木造で計算する。
勾配屋根の脚部の水平反力を求めることが目的で、その反力を桁を経由して耐力壁に伝達する。
鉄骨造で設計すると一発で求まるので、鉄骨造として計算してあたりを付けてから木造で計算する。
posted by TASS設計室 at 19:04| 木造の構造計算
2025年02月22日
2025年02月16日
ハイブリッド構造
木造を含むハイブリッド構造の設計は、小規模なものであっても評定を取得することが必要になるのだろうか。
これこそ、構造計算指針や告示に盛り込めば、法適合確認を行うことで設計が可能になる。つまり、適判で済ませることができる。
木造4階は良いとしても、6階建てになると鉄骨を併用したくなることがある。強軸をH形鋼ラーメン、弱軸に木造の耐力壁を用いる方法もある。相変わらず木造の業界は、木造にこだわっており、軸組工法と枠組壁工法の融合にも後ろ向きである。2x4工法は北米からの輸入木材を使うことが主たる目的だから、あえて日本の規格と異なるものとしている。
構造は剛性と耐力と接合部で計算するのだから、それらが満たされれば、自由な組み合わせがあっても良いだろう。木造は特殊だという人がいるくらいだから、木造は構造の世界が違うのだと思う。
長らく4号建築の特例が廃止できなかったのだから、簡単に建てたいことはよく理解できる。
これこそ、構造計算指針や告示に盛り込めば、法適合確認を行うことで設計が可能になる。つまり、適判で済ませることができる。
木造4階は良いとしても、6階建てになると鉄骨を併用したくなることがある。強軸をH形鋼ラーメン、弱軸に木造の耐力壁を用いる方法もある。相変わらず木造の業界は、木造にこだわっており、軸組工法と枠組壁工法の融合にも後ろ向きである。2x4工法は北米からの輸入木材を使うことが主たる目的だから、あえて日本の規格と異なるものとしている。
構造は剛性と耐力と接合部で計算するのだから、それらが満たされれば、自由な組み合わせがあっても良いだろう。木造は特殊だという人がいるくらいだから、木造は構造の世界が違うのだと思う。
長らく4号建築の特例が廃止できなかったのだから、簡単に建てたいことはよく理解できる。
posted by TASS設計室 at 19:58| 木造の構造計算