2024年07月28日

木造2階建て住宅の構造検討

木造2階建て住宅の構造検討は手心を加えず、いつまでも仕様規定で済ませるのではなく、一般の建築のように許容応力度計算を行わせるほうがよい。
建物は荷重・外力に対して安全であること、ということを数値化して示すほうがスッキリする。全棟許容応力度計算をアピールしている会社もある。基礎も含めて構造計算を行うのである。
相変わらず、スターラップのフックは無くてもよいか、べた基礎の配筋は D10 @300 でよいか、と質問が出てくる業界である。基礎梁にD19を使ったかと思えば、基礎スラブはD10という設計も見かける。
もう少し頑張ってもらいたい業界である。ポイントは偏心率と基礎の計算である。
posted by TASS設計室 at 09:44| 木造住宅

2024年07月22日

木造住宅の耐震化と延命

木造住宅の耐震化と延命に貢献しているのはリフォーム業者である。
法規や構造を十分に理解せず、適当に施工しているが、ローコストで耐震化が出来て、建物が延命すればよいではないか。
posted by TASS設計室 at 07:45| 木造住宅

2024年07月17日

永遠の課題4号建築

4号特例は廃止されるが、新2号になっても仕様表を付ければよいらしいので、今までと大して変わらない。
地盤:調査会社任せで、言いなりに地盤改良あるいは小口径鋼管杭を打つ
架構:プレカット業者に丸投げ
基礎:鉄筋を並べるだけの基礎屋さん任せで、フックなしで施工したがる
基礎スラブ・基礎梁の配筋は、どうやって決めているか不明
結局、意匠設計者の目の前は通過するが、下請けにばらまいて仕事が進む。


posted by TASS設計室 at 09:07| 木造住宅

2024年07月16日

9割が4号

ある審査機関は、確認申請の9割が4号とのことである。
虎ノ門には木造を扱わない審査機関がある。適判では木造の判定を行うところが少ない。
木造の審査体制や審査方法は、これから決まるだろう。2025年4月の法改正施行に伴い、年末から新法対応の審査が始まると予測する。具体的に決まっていないことが多い。3階建て高さ16mに関連しては、ルート判別が変わる程度で、計算方法は変わらない。
検査済証のない木造2階建てのフルリフォームが難しくなる。旧耐震のフルリフォームは第三者機関による耐震診断の審査が行われることになるが、どこが審査するだろう。法文の『過半』をどう解釈するかだが、工事期間の決め方に関してはルールがない。過半にならないよう工事を2期に分けると確認申請が不要になる。階段に関しては、新たな位置に階段を設ける場合は、面積の増加がなくても増築の申請が必要になる。
ガイドライン調査も注目されている。
2階建てアパートをメゾネットに変更する計画があるが、これは増築になる。
posted by TASS設計室 at 15:44| 木造住宅

2024年07月11日

小規模な木造住宅などの構造審査の対象物件が急増

小規模な木造住宅などの構造審査の対象物件が急増する。
既に審査員の募集を行っている審査機関があるらしい。木造も構造計算適合性判定に準じ、ルート2の判定ができる審査機関が有利と思う。
1年間の経過措置もあるが、そんなことに頼るよりも、許容応力度計算を行うほうが安心ではないか。
木造の設計者に対する講習や説明が行われると思うが、ウェブ上で行われるだろう。月刊誌「建築知識」「建築技術」の特集が出たら購入する。
posted by TASS設計室 at 00:24| 木造住宅

2024年07月10日

4号建築はザルだった

1983年に4号特例の制度ができたことが始まりで、翌年の1984年より施行が開始された。それまでは、設計者が当たり前のように伏図を作成していた。4号特例ができて、それすらやらなくなった。
この制度は、木造住宅業界の要望でつくられたことは想像に難くない。
その程度のことで右往左往しているのが木造住宅の業界である。それで地震に強いなどと宣伝しているのが木造住宅の会社である。チャンチャラおかしい業界である。
キッチンやユニットバスなどの水回りの製品を決め、壁紙を選ぶことが設計だから、そんなものだろう。それは表面的なことである。建築は美術だから。内面を考えると哲学や工学になる。


posted by TASS設計室 at 01:23| 木造住宅

2024年06月30日

壁量計算と許容応力度計算の違い

壁量計算と許容応力度計算は結果に違いがある。今後は壁量計算で済む建物でも、許容応力度計算を行うことが増加する。全数許容応力度計算を行うことを売りにしている会社もある。
プレカット図を作成するのだから、構造計算を行うことは難しくない。計算結果をプレカット図にフィードバックしてまとめることができる。
posted by TASS設計室 at 19:51| 木造住宅

木造専業の構造設計者

木造専業の構造設計者という人たちが定着して25年が経過した。
「kizukuri,kizukuri-2x4」は使えるが「木三郎、2x4壁式」は使えない。後者は普通の構造設計者が使用してることが多い。混構造の設計になると「混構造の手引き」という本はあるものの、木造専業の構造設計者は、知識のギャップを埋めることが容易ではない。しかも、ルート1では計算できないこともあるので、なおさら手を出せないでいる。
因みに、壁式鉄筋コンクリート造(WRC)は高さ16m以下、5階建て迄ルート1で計算が可能である。
鉄筋コンクリート造(RC)は高さ20mまでルート1で計算することができる。十分な量の耐震壁があればルート1でよい。X方向ルート3、Y方向ルート1という場合もある。

posted by TASS設計室 at 09:42| 木造住宅

2024年06月28日

新耐震は過去のもの(木造4号建築)

『旧耐震の住宅が5割超が全半壊、2000年に強化された現行の基準に基づくとみられる建物では、全半壊が1割未満』という記事が出ている。
1981年の新耐震を比較に加えなかったということは、2000年の基準を満たしていない建物は既存不適格扱いになり、耐震的に問題ありとする意図があるようだ。
2階建てでも許容応力度計算を行った建物は、建物の荷重を拾い、応力計算を行っているのでOKである。4号建築は、重い屋根とか軽い屋根といった区分で、多雪区域でも壁量計算で済ませているので、許容応力度計算を行って検証すると、強度不足となる場合がある。2x4工法は告示1540号という縛りがあるので、2000年以前の4号建築より余力があるものもある。いずれにしても、耐震診断を行うか、許容応力度計算を行うことで検証が可能である。安全性を検証する際は、耐震診断とN値計算、あるいは許容応力度計算を行うことを勧める。
リフォームを機会に、構造の補強を行うと安心である。
横浜市内の戸建住宅なら、ある程度解体した状態の現場を見て許容応力度計算を行い、電算出力を利用した略図だが構造図(伏図・軸組図)を作成する程度で20万(税別)で引き受けている。リフォームする際は、柱を抜いたり、梁を追加したりするので、耐震診断ではなく許容応力度計算を行う。耐震診断のプログラムを使った計算だけでは、梁の検討を行っていないので、改造の内容によっては、手計算で補足している人も見られる。手計算で補足できるような人でないと、リフォームの構造検討は難しいのではないかと思う。
意外と厄介な建物もある。
どのような構造計算プログラムを使っても不都合はないが、何を計算し、何を計算していないかを見極めることが重要である。
耐震診断は『HOUSE-DOC』を使うが、リフォームの改造の計算は、2x4工法の場合は『2x4壁式』、軸組工法の場合は『木三郎』あるいは『HOUSE-ST1』で計算する。耐力壁の計算を精密に行う場合は『木三郎』が適している。
posted by TASS設計室 at 23:35| 木造住宅

2024年06月26日

やっと4号特例範囲縮小

やっと4号特例範囲が縮小されるが、仕様表で済ませることができることになった。
具体的に何を書くか知らないが、仕様表で設計方針が決められ、施工図で対応することになるが、検査の時点で説明が必要になる。
意匠設計者は使いまわしの仕様表を設計図書に添付して確認申請は済む。現場はプレカット屋と現場監督に仕様表を渡して工事を進める。現場監督は基礎屋に丸投げだろう。断熱に関する申請書類は外注する人もいる。
仕様表で済ませることになった理由は、設計も出来なければ、審査もできないからである。木造が主体の審査機関では、構造の審査ができる人を集めているらしい。
フルリフォームも確認申請が必要になり、石綿調査報告を含み、やることが増える。間取りを決めることを除き、全て外注に頼る設計者もいることだろう。この程度のことは、全部まとめて意匠設計者が行うものである。
posted by TASS設計室 at 09:06| 木造住宅

2024年06月25日

スターラップにフックは必要

構造設計者が関与しない4号建築は、スターラップにフックは必要ないという人がいる。
木造の基礎が無筋コンクリートの時代があったが、現在は鉄筋コンクリート造である。RC規準には配筋基準がある。スターラップにフックは必要ないという人は、自分自身で調べていただくことにする。僕は口を挟まない。

posted by TASS設計室 at 15:35| 木造住宅

2024年06月23日

木造住宅耐震補強助成

静岡市が木造住宅耐震補強助成の受け付けを一時停止 能登半島地震以降希望者殺到 予算の上限に達する
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ffdce30e1a879fad36961a0f570b4f3c52957f1
費用の助成があると、耐震補強のハードルが低くなる。
リフォーム業者の仕事になって良いのではないかと思う。
posted by TASS設計室 at 19:15| 木造住宅

2024年06月18日

木造軸組工法で仕様規定を満たさない設計

木造軸組工法で仕様規定を満たさない設計の問合せがある。4号建築だから何でもよいと思っているようだが、4分割法を満足しなければ偏心率0.3を満たすことを確認し、それでもダメならルート3の計算を行うことになる。保有水平耐力計算は万能ではないが、構造計算ルートが決められているので従う。それも嫌なら、評定にでもかけてもらうしかない。
木造が無理な場合は鉄骨のラーメンにするほうがよい。どんなに小さくても、鉄骨なら何とかなる。
posted by TASS設計室 at 01:24| 木造住宅

2024年06月12日

コの字の建物

間口がフルオープンで、壁がコの字に配置された木造軸組工法の平屋の図面が送られてきた。
計算するまでもなく偏心率が大きすぎる。4分割法は成り立ちようがない。
木造はこんな状態だから、ねじれて壊れる。設計から手を引いた。好きにさせればよい。地震で壊れる建物の代表的な計画である。
こんな計画でも、まとめる方法はある。フルオープンの開口の上部を並行弦トラスにして、柱頭を剛とみなせる納まりとしてラーメンフレームを形成する。
偏心率が0.3以下であることを確認してルート1でまとめる。



posted by TASS設計室 at 18:02| 木造住宅

仕様規定を満たさない木造の計画

仕様規定を満たさない小さな平屋の木造の計画図が送られてきた。4分割法が成立せず、偏心率も0.3を大きく超える。好きなように施工してもらう
その際は、許容応力度計算以上の検討を行うことになる。木造も簡易的なラーメン構造にすることが必要になる。柱に方杖を付け、鶏舎の要領で設計する。
posted by TASS設計室 at 12:52| 木造住宅

2024年06月11日

木造住宅の基礎は鉄筋コンクリート造

木造住宅の基礎は鉄筋コンクリート造である。
スターラップのフックは無くてもよいか、かぶり厚さは5cmでもよいか、ベタ基礎D13 @300でよいかという質問がくる。今まで、それでやってきたという。そんな会社は話にならない。
建築学会のRC規準の計算外の規定やJASS5を採用したくないなら、好きなようにやってもらうしかない。だから木造住宅の基礎は「鉄筋入りコンクリート」と言う。
posted by TASS設計室 at 20:21| 木造住宅

2024年06月03日

木造軸組工法でもCN釘

木造軸組工法でもCN釘を使う。N釘と比べて軸部が太く、せん断耐力が大きいからである。
軸組工法では、スジカイだけではなく、構造用合板の耐力壁を採用しよう。面材の耐力壁のほうが靭性に富み、変形性能が高いからである。塑性率が大きく、構造特性係数 Ds が小さい。ルート2の計算のβ割増しも理解しておこう。
ルート1で計算する場合でも、これらのことを理解すると、ルート2やルート3で計算することになった場合に役に立つ。
posted by TASS設計室 at 14:38| 木造住宅

2024年05月27日

重さ、荷重をどう伝えるか

重さ、荷重をどう伝えるか。何kN、何kN/mと言うよりも 何kgというほうが分かりやすい。270kgという重さを、体重67.5kgの人が4人ぶら下がったものと同じ、と言うことにした。
外壁は約70kg/uとして、階高2.7mだから、91cmあたり172kg という表現にする。イメージしてもらえそうな表現にする。釘やビスの耐力には言及せず、何本打つかを示すことに留める。
数値化して考えることに慣れていない人に説明し、その人が現場に伝えるのだから、結論だけを示すほうがよさそうだ。
※ 東京ドーム何個分、霞が関ビル何個分という表現も同じだね。
posted by TASS設計室 at 22:13| 木造住宅

木造の設計(初級・中級・上級)

木造(軸組工法、2x4工法)の設計は、次の順に出来ることを増やす。
【初級】
@壁量計算
A告示1540号を理解する(2x4工法)
BN値計算
【中級】
C基礎の計算
D許容応力度計算
EAi分布の計算
F偏心率・剛性率の計算
G床水平構面の計算
【上級】
H保有水平耐力計算
I混構造の設計(RC/WRC/Sと組合わせ)
【番外】
J擁壁の設計
K地下車庫の設計
L外部鉄骨階段の設計
posted by TASS設計室 at 19:21| 木造住宅