2018年03月02日

木造建築用の金物

日付が変わったので昨日ということになるが、大阪から金物メーカーの営業担当が来られた。
以前にも会っているが記憶になかった。共通の知人が何人もいることが分かった。
なるべく金物を使わない設計が、無理のない良い設計だと思うが、金物をうまく使うことも設計のうちである。
計算書のアウトプットを渡すから、それで金物の選定を行い、構造図に記載してくれないかとお願いした。
積算や発注にも使える。
横着しているようだが、実際に横着しているが、そのほうが間違いが少なく、無駄な発注や、発注ミスも防ぐことができると思う。金物に合わせて、アンカーボルトの位置も決めてもらえたら申し分ない。
上記のことは、今までの金物の話しだが、新たなアイディアも考えている。
目的は構造躯体の施工の効率化である。大きな耐力の金物を使わないことが、良い構造計画であることに変わりはない。金物メーカーに金物を少なくするような提案をしてしまうことになってしまう。
posted by TASS設計室 at 01:11| 木造住宅

2018年03月01日

アパートから福祉系建物へ

アパートから福祉系建物に移行している。
木造の場合、準耐火構造で建設可能な規模が経済的だ。
木造でも耐火構造の建築が可能だが、準耐火構造で建築可能な方法を考える。
木造は準耐火構造に限る。コストを比較すると一目瞭然、経済効果を考えよう。

posted by TASS設計室 at 22:20| 木造住宅

2018年02月04日

木造2階建ての壁量計算

木造2階建ての壁量計算で、2階の床面積が大きくても小さくても、1階の床面積に係数を乗ずるので地震時の1階の必要壁量は変わらない。2階の床面積を考慮して1階の必要壁量を決めても良いのではないだろうか。
壁量計算は、許容応力度計算の結果と比較すると、必要壁量が少ないので、壁量を求める際の係数を改めたほうが良いのではないだろうか。
そうすると、今までの建物が、既存不適格になると騒ぐ人たちがいる。

posted by TASS設計室 at 19:25| 木造住宅

2017年11月20日

壁量計算

意匠設計者が行う作業だが、木造2階建ての壁量計算と基礎の設計の需要がある。
4分割法では成り立たない場合は偏心率を求めるが、その場合は応力計算を行う。
この段階の計算ができるソフトウェアーは、Vector で探すことができるかもしれない。
基礎伏図や基礎配筋図は決まりきったものなので難しくないと思う。

posted by TASS設計室 at 20:29| 木造住宅

2016年01月22日

防護擁壁の考え方

既存不適格の擁壁の下にある木造建築の場合、防護擁壁を設けることを義務付けられる。
既存のがけや擁壁の上端の角から45°あるいは30°などの線を引いて、建物に当たらないよう擁壁を設けるわけだが、がけが崩れてくるので、崩れた土が下に落ちて埋まる。土が増えるわけではないので、がけや擁壁の上端の角から線を引くのではなく、崩れて来てバランスがとれるのである。
断面図で示すと、崩れる部分と埋まる部分の面積が等しくなる。こんな考え方で、防護擁壁を設計することも可能である。
posted by TASS設計室 at 00:40| 木造住宅

2015年12月12日

原理原則を学ぶ

普段は非木造の設計を行っている人でも、木造の設計を行うことがある。一方では、木造専業の設計者も、鉄骨造や鉄筋コンクリート造を設計することがある。
基本設計は意匠設計者が行うので、構造の考え方を学ばないと、基本設計ができない。例えば、どのような計画でも、基礎はベタ基礎しか思い浮かばないようでは、設計者として不勉強としか言いようがない。
基本は、原理原則を学ぶことであり、原理原則が理解できれば、何にでも応用できるようになる。

地盤調査計画に関しても、スウェーデン式サウンディングだけではなく、標準貫入試験や平板載荷試験も視野に入れて予算を確保するくらいの知識はほしいものである。施主と接する時間が最も長く、建築計画の全てに着いて窓口になっているのが意匠設計者である。
構造設計者は構造だけ設計していても良いが、意匠設計者は広範な知識が要求されているのである。

週末は本屋に行こう。
posted by TASS設計室 at 10:47| 木造住宅

2015年11月29日

認定工法 2階建て 500u以下

木造や軽量鉄骨造の認定工法では、500u以下という認定条件が付いている建物がある。
その建物に増築するという相談が入ったが、建物単体で 500uなら良いと解釈する人もいるが、行政と相談するよう回答した。
構造的に分離し、500u以下を3つ並べると、1500uの建物になる。これを許すと、1棟の建物としての規模の制限が無いに等しくなる。エキスパンションで切っても、建物をつなげれば1棟の建物である。
エキスパンションで切ってあっても、増築後の面積が 500u以下なら、認定条件に合っているとみなしても良いのではないか。
posted by TASS設計室 at 20:06| 木造住宅

2015年05月23日

普通の仕事

仕事の受注が芳しくない設計事務所がある。
特殊な設計を行うことができる意匠設計者だが、そのような特殊な建物の需要が少なく、仕事量が極端に少ない個人事務所である。
得意分野で仕事を受注したいことは分かるが、普通の仕事を行うようにすると、事務所経営が安定する。
大手の会社で分業化された仕事の一部を長年にわたって行ってきた人ゆえ、1人で基本設計から確認申請、設計監理まで行うことに慣れていない。
今までの人脈を頼って、普通の仕事を受注することに専念することを勧めた。

何が最適か、一晩考えた結果、その人は就職するか、下請けの仕事を行うほうが良いという結論に至った。
しかし、就職できれば良いが、私が採用する立場なら採用しない。
下請けとして仕事を発注できるかと言えば、指導やチェックに手間がかかり、スケジュールに関する信頼性が低いので、よほど時間に余裕のある仕事でしか依頼できない。
残念だが、救うことができそうもない。

posted by TASS設計室 at 15:48| 木造住宅

2015年04月13日

隣地の地盤の高さの誤り

 隣地の地盤の高さに誤りがあるため、検査済証が得られない建物があり、対応策の相談を受けた。
状況を聞くと、確認時に隣地の地盤の高さが、設計GLよりも低いことを意識していなかったようである。
しかも、段差部は高さ1.5m程度のコンクリートブロックの擁壁である。
現場を見ずに設計すると、こんなことになる。
 木造住宅、特に木造の4号建築の住宅のみを設計している人の中には、断面図の描き方に慣れていない人も少なくない。既存不適格の擁壁があると、基礎の設計が難しくなるので、敷地に高低差がないものとしてしまったのかもしれない。
そうなると建築士法違反で、処分の対象となる。
敷地境界に関しては、建築設計の場合は実測主義なので、施主から説明を受け、提出された測量図を元に設計することは差し支えない。しかし、敷地の安全性を見極めることは設計業務に含まれる。

 このような場合、いまさら深基礎にすることができないので、建物が既存擁壁に及ぼす土圧を求め、擁壁の安全性を確認するという方法をとるしかない。
擁壁の背面の土のサンプルを採取して物理試験を行い、内部摩擦角を求める。フリューリッヒの公式を使うと、地表面載荷の計算を正確に求めることができる。
こんな要領で検討するが、これで安全性が確認できるとは限らない。

 次の一手は、コンクリートブロックの擁壁の頭を建物で引張ることである。犬走りの部分に配筋し、建物の基礎と接続するのである。その際、あと施工アンカーを使うが、引抜力を期待せず、せん断力で応力を伝達できるディテールとする。

posted by TASS設計室 at 22:35| 木造住宅

2015年04月10日

なぜ地盤改良を勧めるのか

 なぜ地盤改良を勧めるのだろうか。私も地盤改良を勧める。
現場監督が地盤を見て分からないからである。
概ね良好な地盤であっても、部分的に地耐力が低い部分があると、不動沈下の原因になる。その部分を含め、入念に地業工事を行えば良いが、その手間と判断を要求するよりも、地盤改良業者に責任施工してもらうほうが安心であり、責任転嫁できることが理由である。

 昔、こんな事故があった。根切り工事が終わり、捨コンを打つ段階で作業員が地盤が悪いことに気づいたが、現場監督に見つかると面倒だから、早く捨コンを打ってしまえ、ということになった。
その後基礎梁が完成したところで、基礎梁にクラック入り、基礎全体を解体してやり直すことになった。

 もう1つは、山留めをケチったために作業員が1人亡くなっている。間知積み擁壁に対して平行に掘削していたが、間地積み擁壁が内側に倒れ、作業員が亡くなった。山留めを行えば回避できた事故である。
山留めの設計や施工も、専門業者に任せることが必要である。設計監理者として、山留めなどの仮設計画は、建設会社の責任で行ってもらうことにしている。

posted by TASS設計室 at 09:12| 木造住宅

崖、道路、ブロック塀

 選挙の宣伝カーに乗り、横浜市南区内を殆んど全て走った。
車が入ることができる所だけ走ったが、42条2項道路、43条但し書き道路の取り扱いの強化が必要であることを実感した。
建物は新しくなっても、道路は狭いままである。狭隘道路(きょうあいどうろ)に指定されている道路は、拡幅整備が行われるが、その他は拡幅されていない。こんなことでは、火災時に消防活動ができない。

 ブロック塀もいたるところにあり、地震時に転倒したら人災につながる。これも強制力をもって撤去あるいは安全な塀に築造替えを勧める法制化の強化が必要である。

 崖地対策も必要であり、高さ3mを超える崖や既存不適格擁壁の撤去や築造替えを誘導することが急務である。ところが、道路と崖はセットになっており、狭い道路が延々と続く所に崖や既存不適格擁壁が存在し、築造替えもままならない状況である。

 42条2項道路に面している家は、素直に道路後退すれば良いのだが、建物の新築後に道路後退せずにブロック塀を築造する人が後を絶たない。こんなことでは、何十年経っても道路が拡幅されず、消防車が入らない地域が多く存在することになる。

 そこで考えられたのが、街の不燃化である。木造2階建てや3階建てでも耐火構造とし、耐火性能を強化する施策が条例化された。道路が狭く、大型の建設機械が入らない場所に建てる耐火構造のため、2x4工法の耐火構造の出番になる。しかし、地震の後にやってくる火事に対して効果を高めるには、スタッドの寸法を、しっかりと釘が打てる巾にしなければならない。38mmという見付け幅では心もとない。2x4 ではなく 3x4 が理想だが、2.5x4 という規格のスタッドがほしくなる。


posted by TASS設計室 at 07:11| 木造住宅

2015年01月16日

新耐震基準でも耐震不足の恐れ

新耐震基準でも耐震不足の恐れ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150114/k10014679411000.html

・昭和56年から平成12年の間に新しい耐震基準で建てられた木造住宅でも、80%以上で耐震性が不足
・同時期に建てられた木造住宅は、全国で1100万棟余り

次々と仕事が出て来るものだ。

新耐震基準が定められたとき、偏心率や剛性率という概念やAi分布が導入された。
ところが、木造住宅の場合は、だいぶ後になって、4分割法が定められた。
2x4建築に関しては、壁線区画や壁線上の開口の制限はあるものの、偏心率の計算は義務付けられていない。
壁線上の開口の制限に関しても、怪しいものが少なくない。

4号建築の特例の廃止すらできない住宅業界である。
今後は、どのようになるのだろう。
偏心率の計算を義務付けることは無理だろう。

コンピュータで計算するのだから、RC造の建物のように、雑壁を無視した場合と、雑壁を考慮した場合の両方の偏心率を求め、両者の不利な方の数値を用いてねじれ補正を行うという方法も考えられる。
コンピュータを道具として使いこなせるようになることが必要である。


posted by TASS設計室 at 07:07| 木造住宅

2014年12月21日

構造図と基礎設計を勉強したい

 構造図と基礎設計を勉強したい、という人がいる。
本人は『学校に行かないとだめなのかな?』と言っている。
彼は緑本【枠組壁工法建築物構造計算指針(2007年)】と新グレー本を持っているので、それを読めば分かると思うが、自力では読むことが難しいようだ。

 このくらいの段階の人が、木造住宅を専門に設計している設計者にいると思う。基本計画の平面図と立面図を作成することはできるが、詳細図や矩計図の作成には自信がないという人もいる。
最近、分かったことだが、詳細図を作成することができないために、退職せざるを得なかった人がいた。

 2x4工法の構造図は、参考図を渡してあるので、作成できると思っていたら、不安定構造を理解していない人なので、おかしな図面を描いていた。
デザインを優先している人で、技術が追い付いていない。理想を追いかける前に、普通の構造を理解すると、自然に応用力が身につくものである。

 基礎に関しては、ベタ基礎の設計だけを学んでもらうほうが分かりやすい。
地耐力を 20kN/u として基礎梁の地反力を求めることができれば、一般的な建物の設計はできるだろう。
これらのことを学ぶには、半日あれば十分だろう。

posted by TASS設計室 at 19:27| 木造住宅

2014年12月12日

斜面地の勧め

 住宅を建てる場合は、南斜面が良い。繁華街や繁華街に連続する平地は、便利ではあるが環境は好ましくない場合もある。
朝夕の人の流れや顔ぶれを観察すると分かる。戦前、戦後の地域性を調べ、住民の様子を見ることも判断材料となる。差別的な発言は控えるが、利便性に飛びついて失敗しないよう注意されたい。
その街の年寄りの顔を観察することがポイントである。特に婆さんの顔に注目!!

posted by TASS設計室 at 11:14| 木造住宅

2014年12月11日

斜面地の4号建築

 珍しく木造の4号建築の確認申請を含む設計の仕事が入って来たと思ったら、斜面地の建物のようである。
まだ概要を聞いただけで、敷地の図面は受け取っていないが、航空写真やストリートビューで見たところ、斜面の処理が必要になることが分かった。
 宅地造成規制区域なので、造成工事にならぬよう高基礎として設計することになる。そこで1つ問題が発生する可能性がある。平均地盤が出て来るので、高さが納まるかどうか心配である。

posted by TASS設計室 at 20:37| 木造住宅

2014年12月10日

協会版 計算ソフト「らくわく」

日本ツーバイフォー建築協会のホームページに、【協会版 計算ソフト「らくわく」】の案内が載った。
http://www.2x4assoc.or.jp/builder/

『「らくわく」の頒布対象は協会会員限定とし、構造計算講習会の受講を前提とします』と書かれている。
一部の人が使うと思うが、なぜ許容応力度計算を行わないのだろう。

”楽” ”枠” とのことである。kizukuri-2x4 も ”楽” なんだけどね。

posted by TASS設計室 at 12:56| 木造住宅

2014年11月22日

守備範囲を広げる

 木造住宅の意匠設計者の中には、設計の守備範囲の広い人もいれば、きわめて守備範囲の狭い人もいる。縮尺 1/100 の平面図と立面図、断面図は作成できるが、詳細図や矩計図を作成することができない人がいた。その人の同僚に聞いたことだが、お客さんと打合せを行い、お客さんの言う通りの図面を描いているそうである。その程度の人でも、会社に勤めて給料をもらっている。

 木造住宅の設計者は、壁量計算や4分割法で構造検討を行い、伏図くらいは作成できなくてはならないが、相変わらずプレカット会社任せである。2x4工法の場合は、構造図専門の会社に構造図を発注しているところがある。意匠設計者と言えども、木造住宅の構造図くらいは描けなくてはならない。だから、4号建築の特例の廃止ができないのである。

 今、木造住宅の受注が減り、木造の設計者は時間がとれるようになっている。この時期を利用し、構造検討や構造図を作成するトレーニングを行ったら良いのではないだろうか。

少なくとも、下記のことができなければ、木造住宅の設計者とは言えない。
・基本設計
・詳細設計
・法規チェック
・構造検討

 街の建築設計事務所は、木造だけではなく、RC造やS造の設計を行うものである。
近所付き合いと言うか、地元で設計をやっていれば、賃貸マンション、店舗や作業場を兼ねた住宅の設計も行うに違いない。街の設計事務所が衰退したから、工務店も衰退したのである。その隙間を捉えて、D何とかという2社が手を広げているのである。本来は、地元の建設業の守備範囲の建物である。


posted by TASS設計室 at 08:26| 木造住宅

2014年11月17日

設計開始前に情報の精査

 設計開始前に情報の精査が必要である。施主から受け取る資料が不完全で、測量図すら信用できないものがある。再測量を依頼し、杭を打たせることが必要である。
高さ関係の情報も信頼性が乏しく、高低測量を依頼することが必要である。
余計な費用をかけたくないという気持ちは分かるが、建物を配置してから測量したのでは遅い。
仕事は後手に回ると、手間がかかるものである。

 施工会社に寸法を測らせると、都合の良い結果しか持って来ない人もいる。建築というのは単純なものであり、存在するものを、在るがままに見るだけで良いのである。

posted by TASS設計室 at 14:59| 木造住宅

2014年11月15日

木造の業界は、やることがない

 木造の業界は、やることがないのだろうか。
4号建築の特例の廃止を拒む業界が、耐震等級2や3を取るとか、耐震性の向上ということを言っているのを聞くと、笑ってしまう。

 木造の業界には構造設計者が不在である。技術の中枢の部署には、何人かの構造設計者はいるものの、木造オンリーの技術者が大多数である。
木造建築は、構造計画や構造設計は行ってきたものの、構造計算や構造解析とは無縁の世界から始まっている。木造の設計を行う前に、RC/SRC/S造を学び、それらを基礎として木造の構造設計を行うのである。

posted by TASS設計室 at 09:18| 木造住宅

2014年11月10日

住宅産業は高コスト構造

 住宅産業は、営業段階から設計、工事、全ての段階で高コスト構造である。
担当者の守備範囲が狭すぎることが原因だが、その程度の人しか集まっていないと思われる。
4号建築の特例を廃止する程度のことで右往左往し、住宅産業の能力の低さを露呈したことは記憶に新しい。営業や設計担当者が耐震性に関して説明できないような状態で、耐震性を売り物にしているのである。

 木造住宅の設計者は、基本計画から構造設計までの一連の作業を、1人でやったら良い。
そうすることによって、構造に関する知識も増え、判断力が備わるのである。

 一見、分業化することは効率的なように見えるが、分業化しすぎると各作業間の調整に時間がかかり、効率が低下することは皆さん経験しているだろう。



posted by TASS設計室 at 15:11| 木造住宅