2022年06月28日

必要壁量を増やす見直し

・延べ面積300m2超の木造建築物に構造設計を義務化
・平屋建て、床面積200m2以下は建築確認の構造審査を省略《こんな計画は滅多にない》
・2階建ての木造戸建て住宅は構造審査が必要

原則は許容応力度計算を行うことだ。
そんなこともできないなら、一級建築士は『構造設計を除く』という限定免許にしたほうがよい。
壁量計算すら満足にできない建築士も少なくない。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02102/062200003/?fbclid=IwAR15oet6kDtvEoM1rNb2eqxawJuh76enbjVrHyWyU6GbdhdeXay5urLjv3I
posted by TASS設計室 at 11:55| 木造住宅

2022年06月26日

構造計画に関する相談

木造専業の設計者は、構造設計に関して相談する相手がいない。
プレカット業者やコンポーネント会社に問合わせる人が多いと聞く。
難しい計画は相談しても満足な答えが得られない。kizukuri あるいは kizukuri-2x4 のオペレーションで仕事をしている人が大半だからである。
木造3階建てなら、そのくらいのところに依頼するほうがよいだろう。

混構造や木造4階以上になると、極端に構造設計者が少なくなる。その理由は、構造設計者は木造住宅の設計を積極的に引き受けないからである。
その理由の1つは、木造専業の意匠設計者の技量の低さにある。断面図もロクに描けない意匠設計者も少なくない。平たい土地に建てるなら、断面図がなくても分かるが、敷地に高低差がある場合は、立体的に考え、それを図面化する必要がある。
総じて座標の概念が希薄で立体表現が下手である。立体幾何が苦手だったのだろう。
基本計画では、幾何学的直観力が試される。

客と一緒になってお絵描きしている設計者も少なくない。1階に大きなリビングがほしいと言って、柱のない大空間をつくり、無意識でその上に2階や屋根の荷重が集中する計画をする。それで梁成を小さくしたいと言う。
相談の相手をしていると、意匠設計者の技量が分かる。
posted by TASS設計室 at 13:27| 木造住宅

まだ2x4工法の設計が苦手な人がいる

意匠設計者の中には、まだ2x4工法の設計が苦手な人がいる。
木造住宅と言っても、斜面に建てたり、地下室を設けることもあるので、混構造に慣れると守備範囲が広がる。
@RC造・WRC造・S造
A軸組工法・2x4工法
の組合せしかないが、S造と組合わせることは希なので、4通りしかない。
お勧めは WRC造と2x4工法の組合せで、どちらも壁構造で理にかなっている。
東京デンコーの「2x4壁式」で計算することで一発で計算できる。
posted by TASS設計室 at 10:24| 木造住宅

2022年06月07日

写真付きの図面

クリニックで薬をもらうと、写真付きの薬の説明書が添付される。
引抜金物や梁受け金物なども写真付きにしなければならない。一度に複数の図面を見せることも避けなければならない。1枚の図面だけで作業できるようにしなければならない。
まさにプラモデルの説明書である。
現場監督の仕事は、送られてきた図面をコピーして職人に渡すことである。カラーの図面を送ったら、分からないと言われたというので、何かと思ったら、モノクロでコピーして渡していた。
これからは「この図面はカラーで印刷すること」と書かなければならない。
posted by TASS設計室 at 09:56| 木造住宅

2022年06月04日

木造の設計者に両刀使いが少ないのは何故だろう

木造の設計者は「軸組工法」と「2x4工法」に分かれ、両刀使いが少ないのは何故だろう。
「軸組工法」は「軽量鉄骨ブレース構造」、「2x4工法」は「壁式鉄筋コンクリート造」のようなものだから、構造設計者なら、どちらも応用問題だ。基礎は「鉄筋コンクリート造」である。

「軸組工法」から始めた人は「2x4工法」、「2x4工法」から始めた人は「軸組工法」の設計を行うことだが、意匠設計者も2分されていることは意味が分からない。「軸組工法」の設計者は「2x4工法」が分からないという。どうせ構造はプレカット屋に丸投げで、基礎の設計はやっていないではないか。
4号建築で壁量計算を行うだけなので、両者に大した違いはない。
だから、両刀使いは難しいものではないことが分かる。

posted by TASS設計室 at 21:30| 木造住宅

2022年05月25日

リフォームの構造計画

リフォームの構造計画の相談を受けるが、勘違いしている意匠設計者が少なくない。
僕は勧めないが、1階の柱を抜いてリビングルームを広くしたいと言う計画が多い。
既存の梁の下に梁を加えれば梁成が大きくなると思っているようだ。梁成150の梁の下に梁成150の梁を追加したところで梁成300の梁にはならない。
この程度の理解で客と打合せを行っている意匠設計者がいることが分かった。このようなリフォームこそ、構造設計者が出て行く必要がある。スパンの大きな梁を金物で受けることはやめたほうがよい。半柱でも良いから既存の柱に沿わせ、支点の反力に耐える部材で受けることだ。木造の現場は、大工の棟梁と話しをするほうが間違いがない。

posted by TASS設計室 at 04:57| 木造住宅

2022年04月11日

質疑で能力が分かる

現場からの質疑で担当者の能力が分かる。
無理してディテールを工夫せず、彼らが経験したことの繰り返しが無難である。
考えて質問してくるのだろうか。答えることが馬鹿らしくなる。
1つ言えることは、基礎となる構造力学を理解している人は、くだらない質問をしてこないものだ。
posted by TASS設計室 at 16:17| 木造住宅

2020年02月26日

木造軸組工法の屋根・床に枠組壁工法構造用製材を用いるための評定を取得

木造軸組工法の屋根・床に枠組壁工法構造用製材を用いるための評定を取得
2014年の記事だが、今まで気づかなかった。
と言うことだが、軸組工法も枠組壁工法も、どちらも木造なのだから、好きに組み合わせたら良いのではないだろうか。
https://www.cofi.or.jp/news/%E6%9C%A8%E9%80%A0%E8%BB%B8%E7%B5%84%E5%B7%A5%E6%B3%95%E3%81%AE%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%83%BB%E5%BA%8A%E3%81%AB%E6%9E%A0%E7%B5%84%E5%A3%81%E5%B7%A5%E6%B3%95%E6%A7%8B%E9%80%A0%E7%94%A8%E8%A3%BD%E6%9D%90%E3%82%92%E7%94%A8%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E8%A9%95%E5%AE%9A%E3%82%92%E5%8F%96%E5%BE%97
posted by TASS設計室 at 11:43| 木造住宅

2019年06月18日

N値計算

https://jutaku.homeskun.com/assets/media/contents/yokuwakaru/nchi.pdf
今までN値計算というものを実務で使っていなかったが、エクセルのシートを作って計算してみた。
柱の左右の耐力壁の倍率の差に着目して計算する。
いくつかのフリーソフトを使ってみたが、自分で作った計算シートのほうが、数値を追えるので安心だった。
posted by TASS設計室 at 08:52| 木造住宅

2018年03月02日

木造建築用の金物

日付が変わったので昨日ということになるが、大阪から金物メーカーの営業担当が来られた。
以前にも会っているが記憶になかった。共通の知人が何人もいることが分かった。
なるべく金物を使わない設計が、無理のない良い設計だと思うが、金物をうまく使うことも設計のうちである。
計算書のアウトプットを渡すから、それで金物の選定を行い、構造図に記載してくれないかとお願いした。
積算や発注にも使える。
横着しているようだが、実際に横着しているが、そのほうが間違いが少なく、無駄な発注や、発注ミスも防ぐことができると思う。金物に合わせて、アンカーボルトの位置も決めてもらえたら申し分ない。
上記のことは、今までの金物の話しだが、新たなアイディアも考えている。
目的は構造躯体の施工の効率化である。大きな耐力の金物を使わないことが、良い構造計画であることに変わりはない。金物メーカーに金物を少なくするような提案をしてしまうことになってしまう。
posted by TASS設計室 at 01:11| 木造住宅

2018年03月01日

アパートから福祉系建物へ

アパートから福祉系建物に移行している。
木造の場合、準耐火構造で建設可能な規模が経済的だ。
木造でも耐火構造の建築が可能だが、準耐火構造で建築可能な方法を考える。
木造は準耐火構造に限る。コストを比較すると一目瞭然、経済効果を考えよう。

posted by TASS設計室 at 22:20| 木造住宅

2018年02月04日

木造2階建ての壁量計算

木造2階建ての壁量計算で、2階の床面積が大きくても小さくても、1階の床面積に係数を乗ずるので地震時の1階の必要壁量は変わらない。2階の床面積を考慮して1階の必要壁量を決めても良いのではないだろうか。
壁量計算は、許容応力度計算の結果と比較すると、必要壁量が少ないので、壁量を求める際の係数を改めたほうが良いのではないだろうか。
そうすると、今までの建物が、既存不適格になると騒ぐ人たちがいる。

posted by TASS設計室 at 19:25| 木造住宅

2017年11月20日

壁量計算

意匠設計者が行う作業だが、木造2階建ての壁量計算と基礎の設計の需要がある。
4分割法では成り立たない場合は偏心率を求めるが、その場合は応力計算を行う。
この段階の計算ができるソフトウェアーは、Vector で探すことができるかもしれない。
基礎伏図や基礎配筋図は決まりきったものなので難しくないと思う。

posted by TASS設計室 at 20:29| 木造住宅

2016年01月22日

防護擁壁の考え方

既存不適格の擁壁の下にある木造建築の場合、防護擁壁を設けることを義務付けられる。
既存のがけや擁壁の上端の角から45°あるいは30°などの線を引いて、建物に当たらないよう擁壁を設けるわけだが、がけが崩れてくるので、崩れた土が下に落ちて埋まる。土が増えるわけではないので、がけや擁壁の上端の角から線を引くのではなく、崩れて来てバランスがとれるのである。
断面図で示すと、崩れる部分と埋まる部分の面積が等しくなる。こんな考え方で、防護擁壁を設計することも可能である。
posted by TASS設計室 at 00:40| 木造住宅

2015年12月12日

原理原則を学ぶ

普段は非木造の設計を行っている人でも、木造の設計を行うことがある。一方では、木造専業の設計者も、鉄骨造や鉄筋コンクリート造を設計することがある。
基本設計は意匠設計者が行うので、構造の考え方を学ばないと、基本設計ができない。例えば、どのような計画でも、基礎はベタ基礎しか思い浮かばないようでは、設計者として不勉強としか言いようがない。
基本は、原理原則を学ぶことであり、原理原則が理解できれば、何にでも応用できるようになる。

地盤調査計画に関しても、スウェーデン式サウンディングだけではなく、標準貫入試験や平板載荷試験も視野に入れて予算を確保するくらいの知識はほしいものである。施主と接する時間が最も長く、建築計画の全てに着いて窓口になっているのが意匠設計者である。
構造設計者は構造だけ設計していても良いが、意匠設計者は広範な知識が要求されているのである。

週末は本屋に行こう。
posted by TASS設計室 at 10:47| 木造住宅

2015年11月29日

認定工法 2階建て 500u以下

木造や軽量鉄骨造の認定工法では、500u以下という認定条件が付いている建物がある。
その建物に増築するという相談が入ったが、建物単体で 500uなら良いと解釈する人もいるが、行政と相談するよう回答した。
構造的に分離し、500u以下を3つ並べると、1500uの建物になる。これを許すと、1棟の建物としての規模の制限が無いに等しくなる。エキスパンションで切っても、建物をつなげれば1棟の建物である。
エキスパンションで切ってあっても、増築後の面積が 500u以下なら、認定条件に合っているとみなしても良いのではないか。
posted by TASS設計室 at 20:06| 木造住宅

2015年05月23日

普通の仕事

仕事の受注が芳しくない設計事務所がある。
特殊な設計を行うことができる意匠設計者だが、そのような特殊な建物の需要が少なく、仕事量が極端に少ない個人事務所である。
得意分野で仕事を受注したいことは分かるが、普通の仕事を行うようにすると、事務所経営が安定する。
大手の会社で分業化された仕事の一部を長年にわたって行ってきた人ゆえ、1人で基本設計から確認申請、設計監理まで行うことに慣れていない。
今までの人脈を頼って、普通の仕事を受注することに専念することを勧めた。

何が最適か、一晩考えた結果、その人は就職するか、下請けの仕事を行うほうが良いという結論に至った。
しかし、就職できれば良いが、私が採用する立場なら採用しない。
下請けとして仕事を発注できるかと言えば、指導やチェックに手間がかかり、スケジュールに関する信頼性が低いので、よほど時間に余裕のある仕事でしか依頼できない。
残念だが、救うことができそうもない。

posted by TASS設計室 at 15:48| 木造住宅

2015年04月13日

隣地の地盤の高さの誤り

 隣地の地盤の高さに誤りがあるため、検査済証が得られない建物があり、対応策の相談を受けた。
状況を聞くと、確認時に隣地の地盤の高さが、設計GLよりも低いことを意識していなかったようである。
しかも、段差部は高さ1.5m程度のコンクリートブロックの擁壁である。
現場を見ずに設計すると、こんなことになる。
 木造住宅、特に木造の4号建築の住宅のみを設計している人の中には、断面図の描き方に慣れていない人も少なくない。既存不適格の擁壁があると、基礎の設計が難しくなるので、敷地に高低差がないものとしてしまったのかもしれない。
そうなると建築士法違反で、処分の対象となる。
敷地境界に関しては、建築設計の場合は実測主義なので、施主から説明を受け、提出された測量図を元に設計することは差し支えない。しかし、敷地の安全性を見極めることは設計業務に含まれる。

 このような場合、いまさら深基礎にすることができないので、建物が既存擁壁に及ぼす土圧を求め、擁壁の安全性を確認するという方法をとるしかない。
擁壁の背面の土のサンプルを採取して物理試験を行い、内部摩擦角を求める。フリューリッヒの公式を使うと、地表面載荷の計算を正確に求めることができる。
こんな要領で検討するが、これで安全性が確認できるとは限らない。

 次の一手は、コンクリートブロックの擁壁の頭を建物で引張ることである。犬走りの部分に配筋し、建物の基礎と接続するのである。その際、あと施工アンカーを使うが、引抜力を期待せず、せん断力で応力を伝達できるディテールとする。

posted by TASS設計室 at 22:35| 木造住宅

2015年04月10日

なぜ地盤改良を勧めるのか

 なぜ地盤改良を勧めるのだろうか。私も地盤改良を勧める。
現場監督が地盤を見て分からないからである。
概ね良好な地盤であっても、部分的に地耐力が低い部分があると、不動沈下の原因になる。その部分を含め、入念に地業工事を行えば良いが、その手間と判断を要求するよりも、地盤改良業者に責任施工してもらうほうが安心であり、責任転嫁できることが理由である。

 昔、こんな事故があった。根切り工事が終わり、捨コンを打つ段階で作業員が地盤が悪いことに気づいたが、現場監督に見つかると面倒だから、早く捨コンを打ってしまえ、ということになった。
その後基礎梁が完成したところで、基礎梁にクラック入り、基礎全体を解体してやり直すことになった。

 もう1つは、山留めをケチったために作業員が1人亡くなっている。間知積み擁壁に対して平行に掘削していたが、間地積み擁壁が内側に倒れ、作業員が亡くなった。山留めを行えば回避できた事故である。
山留めの設計や施工も、専門業者に任せることが必要である。設計監理者として、山留めなどの仮設計画は、建設会社の責任で行ってもらうことにしている。

posted by TASS設計室 at 09:12| 木造住宅