2023年03月23日

外構の高さ調整

外構の高さ調整で苦労している現場がある。
道路に勾配があるので、建物と道路の高さ関係に「ひねり」が出てくる。
そんな時は、現場で糸を張って決めれば済むことではないだろうか。自走式駐車場の車路の回転部分で、仕上げ高さを決めた時は、その下にRCのスラブがあるので、スラブ底を決める必要があるが、外構は土間だから好きなように決めることができる。
posted by TASS設計室 at 08:30| 木造住宅

2023年03月08日

棚に腰掛ける

僕はたまに意匠設計を行うが、完了検査が済んだばかりの住宅の居間のテレビの棚が心配である。
内装については工務店の一級建築士がお客さんと打ち合わせて決めているが、テレビの前の棚には側板がなく、壁からの持ち出しになっている。スラブでいうと2辺固定の状態である。テレビは壁に取付けている。
その棚は、椅子の高さくらいで、腰掛けられてしまう可能性がある。
見えにくいところに柱を立てることを提案したが却下された。そのうち、棚が下がったと言ってくると予測している。実感しないと分からないだろう。
施主本人は座らないかもしれないが、客が来て歩き回り、座る可能性がある。
posted by TASS設計室 at 11:47| 木造住宅

意匠設計は落語の世界

いろんな人から何度も質問されたが、棚やカウンターなどを取付ける際に、L形の金物で取り付ければ良いかと聞かれる。そんな質問は1人や2人ではない。
そんな時、落語の一節の話しをする。
棚が落ちたと、苦情を言われた大工の返答である。『まさか、棚に物を載せたのではあるまいな』
posted by TASS設計室 at 10:59| 木造住宅

2023年03月06日

形が出来てこないとイメージできない人

形が出来てこないとイメージできない人がいる。
平面図と断面図・立面図で立体になるのだが、頭の中に立体を構築できないのか、自信がないのか、パースを要求してくる人がいる。住宅メーカーは、それを見越して、プレゼンテーションに手間をかけている。
そんな時は、アイソメを描いて示すほうが良い。アイソメがよいと思うのは、簡単に描けて、寸法関係を表現しやすいからである。数学の立体図形の問題のような図である。
平面図や断面図の横に加えることにする。
他人の頭の中は分からないが、立体幾何の問題と思っている。立体を頭に描いて、こねくりまわすのである。
posted by TASS設計室 at 08:33| 木造住宅

2023年03月05日

構造計算のできないプレカット屋

プレカット図のチェックを依頼されるが、構造計算のできないプレカット屋が多い。
材料の組み方を決め、スパン表で判断できる部材断面は記載してくる。もう少し突っ込んで、構造設計としてまとめたらよいのではないだろうか。
基礎の設計が宙に浮いた状態で、基礎屋に丸投げである。サウンディングの報告書は出てくるものの、地耐力と液状化の評価は誰も行っていない。お決まりの地盤改良に誘導される。
そのあたりの業務を一本化し、加工鉄筋の販売も含めると、意匠設計者の要望に応えることができる。架構鉄筋の端部は切りっぱなしで、L形の鉄筋を添えて接合する。添え筋で重ね接手である。
金物とアンカーボルトは、ホームセンターかモノタローで購入しているようだ。
@壁量計算、金物の計算
A基礎の設計
Bプレカット材料の販売
C加工鉄筋の販売
posted by TASS設計室 at 13:49| 木造住宅

2023年02月24日

代願事務所の限界

代願事務所には作図能力が低い人がいる。特にプレファブメーカーの代願を行っている人は、与えられた図面を審査機関に届けることが仕事で、右から左に連絡することが仕事のため、自分が設計者として動くと、何もできない。どこまで理解しているか、観察しながら対応する。
まぁ、そんなものかと思って対応する。ディテールは構造図で作成し、構造図で施工し、後は仕上工事で納める。鉄骨階段やRC階段の図面は、構造図で作成するものと思っている。
ビルものを設計している意匠設計者とは技量が相当異なることに驚く。

posted by TASS設計室 at 07:13| 木造住宅

2023年02月14日

躯体工事の丸投げの勧め

木造住宅の会社で、混構造の施工を行う場合、躯体工事は丸投げにするほうがよい。
大手ハウスメーカーも、そんな方法で施工しているから、混構造になると極端に工事費が高くなる。
施工管理ができる会社は自前で躯体工事ができるので、コスト的に競争力がある。
仮設、土工事、型枠、鉄筋、コンクリート打設、養生、までを躯体業者に任せるのである。
それらは木造2階建ての基礎にも共通する内容だが、レベルが違う。下請け業者と現場監督の腕の違いである。
posted by TASS設計室 at 08:46| 木造住宅

2023年01月21日

模型

木造住宅を設計する人は模型を製作することがある。施主に説明する最もよい方法だと思う。
平面図・断面図・立面図を見て立体が頭に浮かばない人に説明するには効果的なことは確かである。
コンペのプレゼンテーションでは動画を制作することがあるが、その効果は疑わしい。
立体的に理解できない人に、何を説明しても、その人の頭の中に立体が浮かばなくては、実感として理解されないだろう。建物が出来上がって初めて分かるのかもしれない。
理解させてもらうのではなく、理解するのである。
posted by TASS設計室 at 21:43| 木造住宅

2022年12月11日

住宅のデザインとは何ですか

住宅のデザインとは何ですか。
設計者はメーカーの製品の組合せに長けた人のことではないだろうか。とにかくメーカーの製品に詳しいことに感心する。
posted by TASS設計室 at 16:27| 木造住宅

2022年10月21日

プランチェックという愚行

木造住宅の業界では、プランチェックという愚行が行われている。
そんなもの、意匠設計者が行えばよいではないか。その程度の知識は身につけてもらいたい。
posted by TASS設計室 at 08:45| 木造住宅

2022年10月10日

鉄骨階段の設計

良くあることだが、鉄骨階段の設計を依頼されるが、基本設計で頭が当たる図面が送られてくる。
『鉄骨階段が付く』という程度の基本設計である。頭が当たるかどうかは、構造設計者が検討することなのだろうか。
意匠図でも断面図を作成しないのだろうか。

断面図を作成する場合、段鼻に着目して蹴上げ・踏面・蹴込を断面に示すだけで見えてくる。

posted by TASS設計室 at 22:07| 木造住宅

2022年09月28日

バランスの悪い計画で耐震等級3

木造2階建てのバランスの悪い計画で耐震等級3を望む意匠設計者がいる。
それ以前に許容応力度計算を行い、偏心率を0.15以内にすることである。
耐震等級3というラベルが付いていれば安心ということか。
posted by TASS設計室 at 14:50| 木造住宅

2022年09月21日

どこまで緩和されるか木造建築

どこまで緩和されるか木造建築
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00574/012300004/
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20220517_18558
2〜3年待つと良いかもしれない。
posted by TASS設計室 at 21:54| 木造住宅

2022年09月05日

木造住宅のアンカーボルトのセット

職人のぎっくり腰で、木造住宅のアンカーボルトのセットに行くことになった。
土台用のアンカーボルトと、ホールダウン金物用のアンカーボルトをセットするが、厚さ250のスラブ内に定着するものもある。アンカーボルトを現場で曲げるか、鉄筋の加工場で曲げてもらうか、どちらかにする。
棟梁と2人で作業する。70坪の混構造の住宅で、ボルトの本数が多い。鉄筋は僕に任せてもらいたい。
posted by TASS設計室 at 16:48| 木造住宅

2022年09月03日

頭が当たる階段

時々、頭が当たる階段の図面が送られてくる。ちょっと低いどころか、完全に当たるのである。断面図を作成しなくても分かるものだが、横着せずに断面図を描いてみることだ。階段の下を利用する際も同様である。
posted by TASS設計室 at 17:34| 木造住宅

2022年07月17日

意匠設計

意匠設計もやってます。もちろん、構造設計も。
この建物は東京デンコーの「2x4壁式3」で計算した混構造である。
WRCと2x4工法は相性が良い。
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posted by TASS設計室 at 10:28| 木造住宅

木造住宅の転換点、“4号特例縮小”

木造住宅の転換点、“4号特例縮小”
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/info/18/00033/052400094/

現在でも壁量計算、4分割法の検討、基礎伏図を作成できない意匠設計者がいる。
プレカット屋からの質問に答えられず、プレカット図をチェックできない人もいる。
木造専業の構造設計者の仕事が増えるだろう。
プレカット屋に構造設計ができる人が居ればよいが、見積りができる程度の人しかいない会社がある。
posted by TASS設計室 at 03:31| 木造住宅

2022年07月05日

「制振装置」の“闇”

木造の「制振装置」の業界も実は、“闇”がある
こんなメールニュースが届いた。
制振装置はしっかりしていたとしても、それが接続されている部位は脆弱だったりしませんか?
そもそも剛性の低い木造住宅に制振装置を付けても、気休めでしかないことは感覚的に分かる。
2〜3%は効果があるという解析結果もあるが、その程度では実感として分からない。
posted by TASS設計室 at 23:43| 木造住宅

2022年06月28日

必要壁量を増やす見直し

・延べ面積300m2超の木造建築物に構造設計を義務化
・平屋建て、床面積200m2以下は建築確認の構造審査を省略《こんな計画は滅多にない》
・2階建ての木造戸建て住宅は構造審査が必要

原則は許容応力度計算を行うことだ。
そんなこともできないなら、一級建築士は『構造設計を除く』という限定免許にしたほうがよい。
壁量計算すら満足にできない建築士も少なくない。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02102/062200003/?fbclid=IwAR15oet6kDtvEoM1rNb2eqxawJuh76enbjVrHyWyU6GbdhdeXay5urLjv3I
posted by TASS設計室 at 11:55| 木造住宅