2022年10月21日

考える訓練

論理的に考える訓練が必要だ。
問題点を分解し、step by step で考えさせると答えを出すことができるが、分解ができない人が少なくない。「聞くこと」「読むこと」には長けているが、「話す」「書く」が苦手のようだ。「見る」ことも解像度が低いと詳細に見ることができない。見るべきところにマーキングしなければ見てもらえない。
posted by TASS設計室 at 10:37| 建築士

2022年09月27日

全ての職業に必要なことは好奇心

建築設計に限らず、全ての職業に必要なことは好奇心をもつことだ。
何か疑問に思ったら、そこには考えることがある。
posted by TASS設計室 at 10:04| 建築士

2022年09月25日

店舗の設計から始まった建築設計事務所

店舗の設計から始まった意匠設計事務所とつきあったことがあるが、認識の違いが大きかった。
構造設計は建設会社が行うものと思っていたが、建設会社にその能力がなかったので、こちらに依頼がきた。
当時は役所に確認申請を提出していたが、役所の意匠の審査係りから電話があった。何かと思ったら、意匠設計者に話したが、理解されなかったようなので電話したとのこと。
他の意匠設計事務所の場合でも、構造設計と確認申請を引き受けたことがある。法規上のことで役所と話し合うことを避けている意匠設計者だった。そのような意匠設計事務所の場合、構造設計はゼネコンに依頼させるほうが無難である。
構造設計と矩計図を依頼されることは、鉄骨造では良くあることである。
面倒見の良い担当者を頼って遠方の審査機関に足を運び、教えてもらっている意匠設計者もいる。
建築設計というとデザインには違いないが、内装専門の設計者もいる。
内装専門の業者でも、構造や法規を知らないと、大規模な改修工事の設計は難しい。確認申請を行う事務所と、構造設計事務所を加える必要がある。
posted by TASS設計室 at 17:44| 建築士

2022年09月24日

総合力とは、ひとりの力

総合力を組織の力であると勘違いしている人がいる。組織力は組織の力をコントロールする中心人物の力である。
設計や施工では、意匠設計者が全体を掌握して調整するが、全体を見渡すことができず、機能不足に陥っている意匠設計者は少なくない。幅広い知識を備え、言葉が通じることである。
デザインだけではねぇ。コンペで勝つまでは、それでも通用するかもしれないが、アピールの方法を考えたらよい。コンペと言っても出来レースがあるから、コンペは形式的なものである。
賢いやり方は、複数の設計者を競わせ、出てきた設計からいいとこ取りして設計をまとめることである。
他人の設計をやり直すと、更に良くなるものである。

posted by TASS設計室 at 09:01| 建築士

2022年09月23日

眼の解像度、理解の解像度

一瞬、同じものを見ても、得る情報量が人により異なるので、相手を考えて図面を描く必要がある。
構造設計者が相手なら、構造計算書があれば主要な骨組は理解でき、伏図と軸組図と部材リストがあれば更によく分かる。点と線を見て頭の中にイメージすることができるからである。
ところが、現場に対しては、施工図がないと伝わらない。現場に施工図や製作図を担当する人がいると、打合せやチェックに時間がかかることがある。小さな建物の場合、面倒なので自分で描いてしまったこともある。
それから、施工図的構造図、施工図風構造図、構造図風施工図にすることがある。
施工図を描く人は、構造設計を行っているつもりで施工図を描くことである。構造計算ができる人が施工図を担当するとよいが、ゼネコンの大現場のようにはいかないものである。
鉄骨造はファブ任せの現場が多い。

posted by TASS設計室 at 08:51| 建築士

階段の設計

小規模建設会社は施工図が描けないので、階段の詳細設計は構造設計の仕事になってしまった。
意匠図がファジーで、法規上の寸法が記載されているだけの意匠図も少なくない。RC階段は躯体図、鉄骨階段は鉄骨製作図としてまとめる。
詳細図は描き始めると面白いもので、アイディアが浮かんでくる。途中で全面的に見直すこともある。鉄骨階段の場合は踏板の段鼻に集中荷重が加わる場合や、手摺の水平力にも気を遣う。
いわゆる雑金物の工事費が高いのは、図面の作成費用が含まれるからである。

posted by TASS設計室 at 00:16| 建築士

2022年09月22日

複数の情報を頭の片隅に置く

1つの建物で、設計図書20枚や30枚で驚いていてはいけない。
全体に目を通して関連付け、どこに何が書かれているか、主要な寸法も記憶する。
身構えて記憶しなくても、図面に目を通していれば、記憶に残るものである。
posted by TASS設計室 at 00:27| 建築士

2022年09月21日

木造と鉄骨造

主に木造を設計している構造設計者が鉄骨造の設計を行うと、ルート1で計算することに執着する。だから鉄骨造はコストがかかると言われるようだ。木造でも鉄骨造でも4階建ての構造設計から逃げている。
鉄骨造に慣れていない意匠設計者は、軽量鉄骨造のほうが分かりやすい。
だから、鉄骨造というと、大手プレファブメーカーの鉄骨造を考えてしまう。普通に設計すれば良い。
床(QLデッキ)と壁(ALC)と階段のディテールを理解すれば、鉄骨造の設計ができる。鉄骨階段はデザインの幅が広い。
構造設計一級建築士の資格を持たなければ、誰かにハンコを押してもらえば済むことではありませんか。
posted by TASS設計室 at 11:59| 建築士

2022年09月05日

ルート2の設計を一級建築士に開放する

高さ20mという制限付きでもよいので、ルート2の設計を一級建築士に開放してもよいのではないか。
ルート2で設計可能な建物と言えば、
@木造3階で軒高9mを超えるもの(2025年に改訂され、ルート1で可能になる)
A木造軸組工法4階建て
ルート3が多いが、ルート2でも設計可能なものは、
BRC造(ルート1で壁量が少し不足する場合)
CS造
※ 冷間形成角形鋼管を使ったルート2も可能だが、不経済なので、そんな設計はしない。
※ 鉄骨造はルート3が主流で、ルート1も採用しない。
※ 鉄骨造でルート1やルート2を採用するのは、適判を避けることが目的になっている。

posted by TASS設計室 at 01:16| 建築士

2022年07月04日

構造設計者が事前協議を行う

確認申請のための下打ち合わせは、構造設計者が事前協議を行うことが増えている。
これは意匠設計者が意匠の審査係りと比べて知識不足の場合があるからである。
特に高さ関係の押さえが不明瞭で、階高や軒高、最高高さがはっきりしない図面も少なくない。
基本設計の段階で、FLとSLを示すくらいの配慮があってもよい。全般的に図面がファジーすぎる。
posted by TASS設計室 at 12:06| 建築士

2022年06月24日

意匠設計者の技量は基本計画で分かる

意匠設計者の技量は基本計画で分かる。計画段階で大枠の予算は聞いていると思うが、お客さんと一緒になって夢を追いかけ、工事費が合わない。計画したものを最初から見直すことを提案した。
斜面地の建物なのに、土圧や仮設のことを考慮し、建物を立体で考えていないのではないか。
こんなことになるので、建物形状を決める段階で構造設計事務所に意見を聞くことだ。
posted by TASS設計室 at 09:28| 建築士

2022年06月07日

中層木造建築は、なぜ増えないか

木造住宅が総建築戸数の75%で、それを建築士の90%が設計している。
非木造は25%で、それを残り10%の建築士が設計している。だから木造以外の設計を行っている建築士は3倍忙しい。マーケットとして木造は裾野が広い。
混構造になると残り10%の建築士の出番になり、木造専業の人たちには荷が重い。
posted by TASS設計室 at 12:05| 建築士

2019年07月01日

建築基準法の一部改正

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000097.html
建築基準法の一部を改正する法律(平成30年法律第67号)
@防火地域・準防火地域※1において延焼防止性能の高い建築物の建ぺい率※2制限を10%緩和
A戸建住宅等(延べ面積200u未満かつ3階建て以下)を他の用途とする場合に、在館者が迅速に避難できる措置を講じることを前提に、耐火建築物等とすることを不要とする
B耐火構造等とすべき木造建築物の対象の見直し(高さ13m・軒高9m超 →高さ16m超・階数4 以上)
これらの改正は、木造建築に有利である。
ところが、木造専業の建築士は、構造設計一級建築士を持っていない人が大半で、4階建ての構造設計ができない。建築士法の改正があるかもしれない。
posted by TASS設計室 at 09:41| 建築士

2018年09月02日

打合せ記録を書く

打合せ記録を書くことができない人を観察すると、言葉を知らないことにある。
メモをとりながら話しを進めるが、自分が記録係りに徹するときは、WORDでメモをとり、会議の終了時に関係者にメールで配布する。
そんな時は、同席する人のポケットWi-Fiを使わせてもらい、メールで送る。
posted by TASS設計室 at 13:40| 建築士

2018年06月30日

木造四号建築物の設計に関わる注意

木造の業界団体が反対するが、四号建築の特例を廃止することだろう。

JSCA会員各位
 
     木造四号建築物の設計に関わる注意
     (一級建築士の懲戒処分について)

              (一社)日本建築構造技術者協会 事務局

 不適切な設計などを原因とした一級建築士の懲戒処分について、国交省
より定期的に発表されています。

 本年4月に発表された違反の内容の多くが、建築基準法第20条第1項第四号
建築物(構造計算を要しない建築物:以後四号建築物)に関係し、特に木造
建築物の耐力壁(筋交いおよび壁)不足(令46条第4項違反)および耐力壁
を設けた軸組の柱の柱脚および柱頭を接合する柱金物の不足(令47条違反)
によるものです。

 これらの建築物は構造計算に関わる申請を必要としないものであり、確認
申請で問題が発覚せず、建物完成後の会計検査等の際に指摘を受けて、違反
設計であることが発覚したものも多くあります。そして、その不具合を是正
した場合であっても、設計者としての行政処分を受けることがあります。
 
 会員各位にあっては四号建築物の設計に際しても、適切な設計を行うよう
ご注意ください。

以上
posted by TASS設計室 at 23:36| 建築士

2018年05月18日

打合せ記録が書ける人

打合せ記録が書ける人は少ないものだ。言葉が分からず、適切な表現ができない人もいる。
そんな時は、話し合っている時の図面や計算書にメモを書き込むことである。何について議論しているかが分かる。
ボイスレコーダーを使っても良いが、再生するには、打合せと同じ時間が必要になる。
2時間程度の話しは、メモを取っておけば、記憶に残るだろう。

posted by TASS設計室 at 21:30| 建築士

2018年04月04日

覚える勉強は定着しない

覚える勉強は頭に定着しないので、実感として理解するとよい。
その際は画像やイメージとして記憶に残すことであり、言葉で記憶するものではない。
イメージが記憶にあれば、それを言葉にすることは容易である。
元予備校講師として、そんなことを実感している。
posted by TASS設計室 at 08:11| 建築士

2018年03月30日

木造構造設計建築士

木造構造設計建築士という資格があっても良いのではないだろうか。
木造建築士・二級建築士・一級建築士が受験できる資格で、軸組工法と枠組壁工法を選択できるようにする。選択した場合は限定免許になる。作図や計算の試験も行う。
基礎の設計は必須とし、べた基礎・布基礎・独立基礎を範囲に含める。
資格を創設すると勉強するようになるのではないかと思う。
事務所にFAXが来ていたが、伝統工法の新発売の資格だった。
posted by TASS設計室 at 14:14| 建築士

2017年10月03日

横のつながりを持とう

設計者は横のつながりを持とう。
特に住宅産業に従事している人は、横のつながりが希薄だ。互いに受注競争していうからだろう。ゼネコンは仲良くJVだけどね。
木造軸組工法・2x4工法・スチールハウス・軽量鉄骨など、互いに類似点はあるが、皆さん縦割りだ。
それで混構造に興味があるのは不思議だ。
混構造を設計するなら、RC造とS造を設計することだ。決して木造建築の延長線上に混構造があるのではない。
だから、木造の人たちは混構造というと、自分の手から離れて外注することしか考えない。しかも、基本設計からできていない。公表されている参考例が少ないことも理由のひとつかもしれないが、応用力を身につけたら良い。そのためには、構造詳細図をたくさん描いてみることだと思う。
意匠設計者もディテールをたくさん作成してみると理解が深まる。
posted by TASS設計室 at 10:21| 建築士

2017年02月11日

木造の業界は、非木造の技術者を採用しよう

木造の業界は、非木造の技術者を採用しよう。
建築構造の基本は RC造・S造 である。
「木造は特殊で、他の工法とは異なる」と言う人がいる。さらに「2x4工法は特殊で、軸組工法とは異なる」と言い出す人もいる。そんなことを言い出すのは、よほど基礎学力のない人ではないかと思う。
木という材料の特性を理解することは重要だが、それ以前に、共通する多くの知見が存在する。それらを学んだ上で木造(軸組工法、2x4工法)の構造設計を行うことだろう。
posted by TASS設計室 at 22:50| 建築士