複雑な改修工事になると、あれが分からない、これができないと言い出し、止まっている現場がある。
現場実測を行い、図面化するにも、要領が悪いと図面にならない。そんな時は写真を送ってもらうが、今度ばかりは現場に行って指示するほうがよさそうだ。
この会社、建築士が4〜5人いるので、誰かが現場の面倒を見たらよいと思う。
2023年03月13日
2023年03月10日
構造設計者は脇役の専門職
意匠設計者は主役で、構造設計者は脇役の専門職である。
主役は美男美女なら見てくれる。
構造設計者が主役の映画は『超高層のあけぼの』くらいだろうか。
主役は美男美女なら見てくれる。
構造設計者が主役の映画は『超高層のあけぼの』くらいだろうか。
posted by TASS設計室 at 10:37| 建築士
2023年03月09日
代願事務所の存在意義
住宅産業では、代願事務所という確認申請手続きの代行を行う事務所がある。
手続きの代行を行う事務所であり、決定権は与えられていないが確認申請図を作成しているので、設計者でもある。元請けから言われた作業を行うが、必要最小限にも満たない図面を作成している。お決まりの木造住宅なら、その程度の図面でも建物が建つ。
設計を任せられる下請けの設計者もいるが、確認申請が下りればよいという考えの人が多い。
手続きの代行を行う事務所であり、決定権は与えられていないが確認申請図を作成しているので、設計者でもある。元請けから言われた作業を行うが、必要最小限にも満たない図面を作成している。お決まりの木造住宅なら、その程度の図面でも建物が建つ。
設計を任せられる下請けの設計者もいるが、確認申請が下りればよいという考えの人が多い。
posted by TASS設計室 at 09:17| 建築士
2023年03月08日
意匠設計者は現場に強くなろう
仮設工事に始まり、土工事、型枠、鉄筋と躯体工事全般を理解しないと、意匠設計に支障をきたす。
見積りの段階から、打ち継ぎ、段差部の浮かし型枠、目地、止水版を理解する。工事費を安くしたいなら、理詰めで追及する。
現場監督や職人の知恵を引き出す話術も必要である。
見積りの段階から、打ち継ぎ、段差部の浮かし型枠、目地、止水版を理解する。工事費を安くしたいなら、理詰めで追及する。
現場監督や職人の知恵を引き出す話術も必要である。
posted by TASS設計室 at 11:30| 建築士
住宅地盤技士
民間資格だが、住宅地盤技士という資格があるようだ。
https://jqos.jp/minkan/jutakujibangijutsushaninteishikaku
建築構造技術者協会の建築構造士も民間資格である。
https://www.jsca.or.jp/vol5/p1_4_as_eng/for_becoming_se.php
https://jqos.jp/minkan/jutakujibangijutsushaninteishikaku
建築構造技術者協会の建築構造士も民間資格である。
https://www.jsca.or.jp/vol5/p1_4_as_eng/for_becoming_se.php
posted by TASS設計室 at 10:25| 建築士
2023年03月07日
サブコンに要領よく指示する
杭をはじめ、ALC、鋼製建具、鉄骨、金属工事など、設計はサブコンの設計に協力してもらうが、要領よく指示できないと互いに時間がかかる。相手の守備範囲を理解して指示を出す。チェック1つで、仕事の進み具合が違う。その段階になると、施工を理解していないと話しが進まない。
構造と施工とディテールである。
構造と施工とディテールである。
posted by TASS設計室 at 11:43| 建築士
2023年03月06日
構造設計者が意匠図チェック
構造設計者が意匠図で高さ関係の寸法の書き方をチェックする必要がある。
意匠の階高と構造階高の関係が明確に示されていないものがある。高さ関係の表現全般に見られることで、断面図が苦手なことが分かる。
90°を3分割するまわり階段なら、内側から300のところでの踏面の寸法は明らかに150を超えるので、細かく記入しないのかなと思った。鉄骨階段は構造設計者が設計するものと思っているのだろうか。
共同住宅におけるまわり階段の禁止、という行政もある。段の半分以上がまわりになると、まわり階段と定義する。まわり階段は踏み外しやすいので、特に90°を3分割するまわり階段は出来る限り避けるべきである。
ビルものの設計者は、矩計図や断面図、断面城塞図はしっかり作成しているが、木造住宅の設計者は何年経っても変わらない。逆に、普段は大型の建物を設計している人が、たまに木造住宅を設計すると、やりすぎくらいの図面を作成する。緻密にディテールまで良く考えていることが分かる。
始末にこまるのは代願事務所である。手間暇かけていられないと思うが、設計者ではないですね。
詳細図は、ポイント的に部分詳細を作成するだけで十分役に立つ。図面の紙面を4分割あるいは6分割し、部分詳細を並べるという作図方法がある。
矩計図は、平面・立面・断面を同じ紙面に描くと関連付けができる。意匠図の作成要領の基本である。
意匠の階高と構造階高の関係が明確に示されていないものがある。高さ関係の表現全般に見られることで、断面図が苦手なことが分かる。
90°を3分割するまわり階段なら、内側から300のところでの踏面の寸法は明らかに150を超えるので、細かく記入しないのかなと思った。鉄骨階段は構造設計者が設計するものと思っているのだろうか。
共同住宅におけるまわり階段の禁止、という行政もある。段の半分以上がまわりになると、まわり階段と定義する。まわり階段は踏み外しやすいので、特に90°を3分割するまわり階段は出来る限り避けるべきである。
ビルものの設計者は、矩計図や断面図、断面城塞図はしっかり作成しているが、木造住宅の設計者は何年経っても変わらない。逆に、普段は大型の建物を設計している人が、たまに木造住宅を設計すると、やりすぎくらいの図面を作成する。緻密にディテールまで良く考えていることが分かる。
始末にこまるのは代願事務所である。手間暇かけていられないと思うが、設計者ではないですね。
詳細図は、ポイント的に部分詳細を作成するだけで十分役に立つ。図面の紙面を4分割あるいは6分割し、部分詳細を並べるという作図方法がある。
矩計図は、平面・立面・断面を同じ紙面に描くと関連付けができる。意匠図の作成要領の基本である。
posted by TASS設計室 at 08:18| 建築士
2023年03月04日
理系であることを捨てた建築士
小規模な建物を設計している建築士は、大型物件並みに分業化することは適切ではない。小魚を頭から尻尾まで食べることと同様である。住宅なら、1人で設計できる。
設備にしても、ルートを確保し、貫通部の耐火処理を行えば済むことである。電気は受電容量を決めればよいので、手続きを行うことになるのだからサブコンに頼めば済む。
構造設計はルート1であれば構造設計一級建築士の資格は必要ない。許容応力度計算で済むので、応力計算と断面算定を理解すれば設計できる。構造図は計算結果を図面化するだけである。
矩計図が苦手な人がいるくらいだから、構造詳細図は難しいかもしれないが、過去の図面を見れば描けるだろう。
木造3階建てまでは、意匠設計者が構造計算を行っているのだから、RC造・S造・WRC造・混構造も、その延長線上で計算できるだろう。どれも応力計算と断面算定である。構造は建築士の試験範囲の知識で設計できる。
なぜ、やらなくなってしまったのだろう。建築は理系で、物理と数学で成り立っている。美術・造形から建築に入った人は、それを具現化することをサポートする人の協力を得ることである。
そういえば通常の意匠設計とは異なる、意匠設計課という名前だったか興味が無かったので詳しく覚えていないが、そのような人たちが集まっていた部署もある。インテリアデザインやパースを担当していた。
設備にしても、ルートを確保し、貫通部の耐火処理を行えば済むことである。電気は受電容量を決めればよいので、手続きを行うことになるのだからサブコンに頼めば済む。
構造設計はルート1であれば構造設計一級建築士の資格は必要ない。許容応力度計算で済むので、応力計算と断面算定を理解すれば設計できる。構造図は計算結果を図面化するだけである。
矩計図が苦手な人がいるくらいだから、構造詳細図は難しいかもしれないが、過去の図面を見れば描けるだろう。
木造3階建てまでは、意匠設計者が構造計算を行っているのだから、RC造・S造・WRC造・混構造も、その延長線上で計算できるだろう。どれも応力計算と断面算定である。構造は建築士の試験範囲の知識で設計できる。
なぜ、やらなくなってしまったのだろう。建築は理系で、物理と数学で成り立っている。美術・造形から建築に入った人は、それを具現化することをサポートする人の協力を得ることである。
そういえば通常の意匠設計とは異なる、意匠設計課という名前だったか興味が無かったので詳しく覚えていないが、そのような人たちが集まっていた部署もある。インテリアデザインやパースを担当していた。
posted by TASS設計室 at 08:56| 建築士
2023年03月01日
矩計図 描けますか?
矩計図 描けますか?
建物の計画に合わせた断面詳細図、矩計図を描いてみよう。木造住宅専業の設計者は、使いまわしの図面を添付している人が多い。仕上げ表を図面化した程度の図面のようである。お決まりのディテールなら、それでも設計の意図は伝わるが、変則的なところこそ図面化しよう。
建物の計画に合わせた断面詳細図、矩計図を描いてみよう。木造住宅専業の設計者は、使いまわしの図面を添付している人が多い。仕上げ表を図面化した程度の図面のようである。お決まりのディテールなら、それでも設計の意図は伝わるが、変則的なところこそ図面化しよう。
posted by TASS設計室 at 00:57| 建築士
2023年02月28日
設計の仕事を細かく分類すると
建築設計の仕事を細かく分類すると
@企画設計、営業設計、プレゼンテーション、概算見積り(基本構想)
A基本設計、積算(設計)
B確認申請(代願)
C詳細設計(詳細図作成)
D構造設計
E構造図(プレカット図)
F杭、地盤改良の設計(サブコンの設計)
G設備設計
H施工図(コンクリート施工図)
I製作図(鉄骨、カーテンウォール、ALCなど、サブコンの設計)
@からCが意匠設計、DからGは構造設計と設備設計、Hは施工図専門の設計、Iはメーカーの設計である。
意匠設計者は営業段階でエネルギーを使い切ってしまっているようだ。
建築士の資格が必要とされるのは、AとBとDとGである。Fは内容を確認し、構造設計者が記名している。
Gは5,000uを超えると設備設計一級建築士の資格が必要になる。Dは構造計算ルートがルート1なら構造設計一級建築士は必要ない。
木造専業の設計者は、詳細設計を行わず、@からB迄で、EとFは業者任せである。HやIは見ている人は少ないだろう。
技量が高まらないわけである。@からIまで、ひと通り目を通そう。そのうち理解できるようになる。
@企画設計、営業設計、プレゼンテーション、概算見積り(基本構想)
A基本設計、積算(設計)
B確認申請(代願)
C詳細設計(詳細図作成)
D構造設計
E構造図(プレカット図)
F杭、地盤改良の設計(サブコンの設計)
G設備設計
H施工図(コンクリート施工図)
I製作図(鉄骨、カーテンウォール、ALCなど、サブコンの設計)
@からCが意匠設計、DからGは構造設計と設備設計、Hは施工図専門の設計、Iはメーカーの設計である。
意匠設計者は営業段階でエネルギーを使い切ってしまっているようだ。
建築士の資格が必要とされるのは、AとBとDとGである。Fは内容を確認し、構造設計者が記名している。
Gは5,000uを超えると設備設計一級建築士の資格が必要になる。Dは構造計算ルートがルート1なら構造設計一級建築士は必要ない。
木造専業の設計者は、詳細設計を行わず、@からB迄で、EとFは業者任せである。HやIは見ている人は少ないだろう。
技量が高まらないわけである。@からIまで、ひと通り目を通そう。そのうち理解できるようになる。
posted by TASS設計室 at 14:59| 建築士
2023年02月26日
意匠設計者は現場とディテールが苦手
躯体工事の段階の現場が苦手な意匠設計者、ディテールの設計が苦手な意匠設計者がいる。
意匠図の書きぶりで腕前が分かる。1/100の縮尺の図面でも、きれいに納まっている図面に出会うこともあれば、支離滅裂な図面もある。チェックされると、その部分を訂正し、その他はそのまま。指示待ちの人には、設計者に適さない。
仕事に対する熱意が感じられないからである。
意匠図の書きぶりで腕前が分かる。1/100の縮尺の図面でも、きれいに納まっている図面に出会うこともあれば、支離滅裂な図面もある。チェックされると、その部分を訂正し、その他はそのまま。指示待ちの人には、設計者に適さない。
仕事に対する熱意が感じられないからである。
posted by TASS設計室 at 21:27| 建築士
2023年02月24日
思考が浅い
思考が浅い人は、次の一手のことを考えていない。
RCの躯体について書く。
意匠図の建具開口は有効開口で示すが、構造体の開口は、アゴや水切を考慮し、大き目の開口になる。
そのくらい何も言わなくても分かりそうなものだが、理解できない設計者もいる。ディテールを描かないから身についていないと思われる。
鉄筋を組む場合は、躯体図と構造図を見て施工するが、意匠図の開口で鉄筋を組んでしまうと、アゴの先端からかぶりをとったところに鉄筋を配置することになる。
設計の時点では、建具の枠まわりのディテールが決まっていないことがあるので、上と左右65mm以上、下90mm以上の逃げ寸法を考慮する。
木造住宅専業の意匠設計者でも、この程度のことは理解できて当然と思っている。
ディテールに弱い設計者が多く、よく設計していると思う。
たまには木造も設計するが、ビルものの設計が多い意匠設計者は、しっかりとディテールを作図している。
S造に関しては、更に技量の差がはっきりする。
RCの躯体について書く。
意匠図の建具開口は有効開口で示すが、構造体の開口は、アゴや水切を考慮し、大き目の開口になる。
そのくらい何も言わなくても分かりそうなものだが、理解できない設計者もいる。ディテールを描かないから身についていないと思われる。
鉄筋を組む場合は、躯体図と構造図を見て施工するが、意匠図の開口で鉄筋を組んでしまうと、アゴの先端からかぶりをとったところに鉄筋を配置することになる。
設計の時点では、建具の枠まわりのディテールが決まっていないことがあるので、上と左右65mm以上、下90mm以上の逃げ寸法を考慮する。
木造住宅専業の意匠設計者でも、この程度のことは理解できて当然と思っている。
ディテールに弱い設計者が多く、よく設計していると思う。
たまには木造も設計するが、ビルものの設計が多い意匠設計者は、しっかりとディテールを作図している。
S造に関しては、更に技量の差がはっきりする。
posted by TASS設計室 at 08:02| 建築士
2023年02月23日
2023年02月21日
建築施工管理技士
現場監督が持つべき資格として建築施工管理技士という資格がある。ところが、特に鉄筋工事の管理ができる現場監督は少なく、配筋を見ても分からない人が多数いる。建築施工管理技士に構造管理の資格を上乗せする必要がある。現場の鉄筋工の職長が持つ、鉄筋技能士の資格のほうが頼りになる。
鉄筋を理解するには、計算することは切っても切れない関係にある。何と言っても構造力学とRC規準でしょう。
施工管理で重要なところは、躯体工事、仮設工事、防水工事である。
僕が一級建築施工管理技士の試験を受けた時は、防水に関して記述する問題が出た。第1回目の試験で、新発売の資格が出来たから取りに行こう、というノリで現場の所長や副所長と一緒に受けに行った。
鉄筋を理解するには、計算することは切っても切れない関係にある。何と言っても構造力学とRC規準でしょう。
施工管理で重要なところは、躯体工事、仮設工事、防水工事である。
僕が一級建築施工管理技士の試験を受けた時は、防水に関して記述する問題が出た。第1回目の試験で、新発売の資格が出来たから取りに行こう、というノリで現場の所長や副所長と一緒に受けに行った。
posted by TASS設計室 at 07:41| 建築士
2023年02月20日
構造設計の隙間の分野
構造設計の隙間の分野はズバリ木造である。
3階建てまでは意匠設計者が構造計算を行っている。プレカット会社が構造図を作成するが、彼らは基礎の設計は行わず、耐力壁や引抜金物の検討は行わない。
軸組工法の4階建ては、3階建てまでの構造計算プログラムを使い、塔屋として4階を計算しているものを見かける。偏心率や剛性率は手計算で補足している。こんな面倒なことをするなら、東京デンコーの『木三郎4』を使ったらよい。耐力壁の計算は、倍率によらず、剛性で計算することもできる。この計算は手計算で準備し、倍率に換算して計算することもできるが、そんな手間暇をかけるなら、便利なプログラムがあるのだから使ったらよい。
2x4工法の4階建ては保有水平耐力計算が必要になるので、多くの木造専業の設計者は手が出せないでいる。『2x4壁式3』で計算することができる。
ここが隙間である。
RC/SRC/S造の構造設計を行っている普通の構造設計者は、木造の構造設計をやりたがらない。
3階建てまでは意匠設計者が構造計算を行っている。プレカット会社が構造図を作成するが、彼らは基礎の設計は行わず、耐力壁や引抜金物の検討は行わない。
軸組工法の4階建ては、3階建てまでの構造計算プログラムを使い、塔屋として4階を計算しているものを見かける。偏心率や剛性率は手計算で補足している。こんな面倒なことをするなら、東京デンコーの『木三郎4』を使ったらよい。耐力壁の計算は、倍率によらず、剛性で計算することもできる。この計算は手計算で準備し、倍率に換算して計算することもできるが、そんな手間暇をかけるなら、便利なプログラムがあるのだから使ったらよい。
2x4工法の4階建ては保有水平耐力計算が必要になるので、多くの木造専業の設計者は手が出せないでいる。『2x4壁式3』で計算することができる。
ここが隙間である。
RC/SRC/S造の構造設計を行っている普通の構造設計者は、木造の構造設計をやりたがらない。
posted by TASS設計室 at 11:19| 建築士