2023年11月23日

シンプルは難しい

見た目をシンプルに仕上がることは難しい。
建物はスカイラインが大切だと言われる。屋根の軒の部分、軒の出を無くすこと、パラペットの笠木、庇の先端など、単純に見せようとすると工夫が要る。雨仕舞のディテールを決めることから始める。
縮尺 1/20 の図面を作成したが、その縮尺では表現しきれないので 1/5 で示す必要がある。施工手順を考え、現実に作業ができるか、ボルト接合部の手順、木造なら釘打ちのことも考えるが、こちらには木造だけで完結する仕事は来ないので、木造に鉄骨を加えるとか、鉄骨造に木造を絡めるものが多い。
意匠設計者は木造とRC造はディテールを理解しているが、鉄が絡むと急に手が止まる人がいる。
吹抜けの多い建物はラーメン構造が適している。立体解析で独立水平変位を設定して計算できるものがよい。そうでない場合は、手計算で水平力の伝達を計算する。吹抜けは変化があって豊かな空間になるが、
水平構面の計算を行うにしても伝達する相手がないと何もできない。
posted by TASS設計室 at 10:22| 構造設計

2023年11月21日

木造4階、WRC造5階

木造(軸組工法、2x4工法)4階、WRC造5階が小規模建築に適している。
木造(軸組工法、2x4工法)と書くのは、木造と書くと軸組工法だけと考える人がいるからである。軸組工法と2x4工法を別物とみなし、軸組工法を設計している人は2x4工法に興味を示さず、2x4工法を設計している人は軸組工法を設計しない。ハウスメーカーの棲み分けそのものである。
和食と洋食の違いはあるが、和洋折衷もある。料理の素材は肉・魚・野菜、建築の素材は鉄・コンクリート・木である。
posted by TASS設計室 at 13:11| 構造設計

2023年11月20日

テンセグリティ構造の応用

ジオデシックドームはトラス構造というよりもテンセグリティ構造である。
マクスウェルの公式に当てはめると不安定構造になる。トラスでがっちり固めなくても成り立っているが、難しい構造である。引っ張れば引っ張るほど固くなるということが興味深い。
急ぐ作業をやりながら動画を見ている。月末に特殊構造の研究者に会うので、話題の1つにしてみる。

https://tv.he.u-tokyo.ac.jp/lecture_4203/
posted by TASS設計室 at 15:52| 構造設計

2023年11月19日

2023年11月17日

相乗効果

いろいろやってみると、相乗効果が出る。基本はRC造とS造で、後は好きにすればよい。
木造から構造設計を始める人は少ないと思うが、RC造とS造の構造設計者が木造をメニューに加えると、木造中高層建築に進むことができる。
木造から構造設計を始めた人は、軸組工法と2x4工法の両方を計算してみることを勧める。どちらに軸足があってもよいが、計画に適した構造形式を選択することが可能になる。

posted by TASS設計室 at 11:44| 構造設計

2023年11月14日

新築以外の設計

新築以外の設計は、工夫次第である。ちょっと変わった設計になると手を出さない新築オンリーの設計者がいる。これから改修工事が増加する気配を感ずる。
築50年くらいの建物でも、更に古くても十分使える。既存の建物を睨み、活かし方を考える。お化粧は意匠設計者に任せる。
12条5項による報告が必要なこともあるので、事前協議の段階から対応する。
@耐震診断・耐震補強
A増築・改築・減築
B宅地造成・工作物
posted by TASS設計室 at 23:51| 構造設計

2023年11月13日

Structure and Detail

構造設計と詳細設計、施工図の仕事も行っている。
施工図を作成する習慣のない木造住宅系の人たちが相手の場合、施工図として使える構造図を作成する。
現場監督が頼りないので、現場の型枠大工と鉄筋屋と打合せを行ったこともある。建築施工管理技士が不足しているらしいが、構造躯体の施工管理ができる監督は更に少ない。ゼネコンの現場でも、鉄筋や鉄骨を担当できる人は少ない。配筋検査に行っても、鉄筋屋の職長と話しをするほうが内容が伝わることも少なくない。
だから混構造は割高になる。かえって、壁式鉄筋コンクリート造にするほうがよい場合もある。

現場では雑金物と言うが、金属工事の製作図をまとめることもある。最終的に製作図をチェック、承認して製作にまわすのは現場の担当者だが、設計として製作図をチェックする。製作だけではなく、取付けるので、施工可能かどうかも考慮する。絵に描けても取付けが難しいこともある。現場監督が職長と打ち合わせて決めているが、手が入るか、ボルトが入るか、工具が入るかまで考慮する。自分が職人になったつもりで、頭の中でシミュレーションする。ややこしい場合は、原寸の図面を描いて決める。


posted by TASS設計室 at 22:08| 構造設計

基礎の設計

構造設計の中では基礎の設計の難易度が高い。
設計条件により様々な基礎が考えられ、簡単に納まるものばかりではない。
posted by TASS設計室 at 09:56| 構造設計

2023年11月11日

基礎梁を通さない

上部構造を計算したり基礎を設計する際は基礎梁があるほうが楽だが、大型トラックが通行する所には基礎梁を通さないほうがよい。
基礎は杭を2本打ちにして柱脚のモーメントを処理する。独立基礎の場合は、基礎の面積次第となる。
短期接地圧は長期接地圧の4倍以下になるようにする。


posted by TASS設計室 at 12:36| 構造設計

2023年11月05日

耐震診断結果を踏まえて改造

耐震診断結果を踏まえて改造する建物がある。
12条5項に基づく報告を行うという業務だが、新築時の杭に関する資料が不足している。耐震診断では建物が沈下していなければ杭の支持力に関して論ずる必要がないので、省かれている。その杭の耐力に余裕があることを示す必要がある。
同時期に設計された他の建物の図面と近隣のボーリングデータを基に推定して計算したところ、十分な余裕があることが分かった。建設当時の杭は、先端支持力だけで計算されており、周面摩擦を考慮すると支持力が増大する。高さ20m以下の場合、地震時の水平力に対する杭の検討や杭頭モーメントを基礎梁に曲げ戻す計算が行われていない建物もある。さて、どう作文するか。12条5項の審査は、審査担当者の判断で決まるので、たたき台を作成して協議する。それ以外の検討項目は、普通に計算できるものばかりである。

耐震補強設計の現場が2つ動いており、現場で調整しながら工事を進める。そのうち1つはスーパー銭湯の近くで、現場に行く時は風呂の支度をして行く。
posted by TASS設計室 at 22:52| 構造設計

2023年11月04日

既存不適格擁壁

既存不適格擁壁の始末が厳格になりそうだ。
こんなものは、崩れても影響がないことを確認すれば、築造替えをしなくてもよい。
だから深基礎にしたり、杭基礎にして建物の安全性を担保する。
この設計は、開発申請を行い、制限解除して建物を建てたと思われる。
申請時に敷地分割し、既存不適格擁壁の範囲を開発区域から除外していたなら、それも有りうる。
個人のオーナーなら気にしないことだが、分譲マンションは面倒な人たちが集まるので大変だ。そのくせ安いものを望む。坂道を20分も歩くようなマンションは、ご苦労さんだ。
https://www.asahi.com/articles/ASR9Z5R2RR75UTIL006.html
posted by TASS設計室 at 11:58| 構造設計

2023年11月01日

杭の支持力の隣地低減

杭の支持力の隣地低減を行わない。無意味だからである。
隣地の建物が将来どうなるか、隣地を掘られたらどうするか、ということを考えたらキリがない。
確認申請で、こんな指摘が来る場合があるが、考慮しないと答えている。崖に接する場合は別である。
posted by TASS設計室 at 16:59| 構造設計

2023年10月31日

記憶のバッファ

複数の条件を並行して考える場合は、記憶にもバッファメモリーが必要だ。
1つの条件だけを考えると、別の条件が抜け落ちることがある。平面と断面を同時に考えることは当然のことだが、意識しなくても、そのくらいは出来ると思う。
〘名〙 (buffer memory) コンピュータで、データを一時的に保存しておく記憶装置。CPUとプリンターなど、コンピュータシステムのそれぞれ処理速度の異なる装置が、他の処理速度に支配されず、独立に動作できるように緩衝作用をするメモリーをいう。バッファー。
posted by TASS設計室 at 23:24| 構造設計

2023年10月28日

DEMOSのデータエコー

改修工事の計算書で、DEMOSのテキストデータを見ている。BUSのデータと似ている、というかBUSはDEMOSの後に開発されたので当然だ。
当時は TTL/ BLD/ などと、テキスト形式で形状を入力したものである。今は立体解析が当たり前だが、当時は疑似立体だった。当時は16bitのPC-9801U2でBUS-2を使っていた。
この計算書から必要な数値を引張り出し、エクセルで検討する。

posted by TASS設計室 at 22:07| 構造設計

2023年10月27日

杭頭の呑み込み

鋼管杭の杭頭を200mm、フーチングに呑み込ませるだけで杭頭モーメントが処理できるという計算が納得できない。客先がメーカーに依頼し、その計算書が届いたが、その計算書には「参考」と書かれていた。
特殊な地盤調査の場合、計算を行った設計者を構造設計者に含み、安全証明を添付したことがある。ルート1なら、それでも良かったが、ルート3の場合、地盤調査の計算を行った設計者が、構造設計一級建築士でなければならないだろうか。
杭のメーカーや地盤調査会社は、構造計算書を作成するが設計者の名前は出さない。依頼主は工事費が安くなる都合の良いメーカーを探す。依頼主は見積書に興味があり、「参考」の計算書で確認申請を提出する。
設計者が計算内容を理解し、それを承認する。
posted by TASS設計室 at 00:08| 構造設計

2023年10月26日

接地圧の限界4σ

長期平均接地圧をσとすると、短期4σが限界である。
そこまでは直接基礎で設計できるが、一部でも浮上りが生じない2σまでを理想とする。
引抜きに有効なスクリューパイルを使いたい。
posted by TASS設計室 at 11:27| 構造設計

2023年10月25日

コンクリートをケチるな

梁成を小さくし、スラブを薄くすると工事費が安くなると思っている人がいる。
好きなようにさせることにする。
posted by TASS設計室 at 09:37| 構造設計

2023年10月24日

スラブ厚180でシングル配筋

中国で見た構造設計だが、RC造の床スラブで、厚さ170〜180のシングル配筋で設計しているものを見た。スラブの面積は、大きくない。2.7m x 2.7m か、3m x 3m くらいだったと思う。
小梁は格子梁である。なかなか合理的な設計と思った。
僕はスラブ厚150以上でダブル配筋という固定概念で設計していたが、このような設計もある。
スラブのシングル配筋というと、木造住宅のベタ基礎だが、これも170〜180あるいは190でシングル配筋というものでもよいと思う。200以上はダブル配筋にしなくてはならないので、ギリギリ190でもよいだろう。
鉄筋はD16を使ったとしても、シングル配筋なので、D13ダブルより鉄筋量は少なく、施工も楽である。面積が大きい基礎スラブに適用する。


posted by TASS設計室 at 10:54| 構造設計

試験の裏付けのあるアンカーボルト

鉄骨造はベースパックなどを使うことが一般的で、柱脚の計算を行うことが少なくなった。
木造の場合、高強度の引抜金物を使う割りに基礎が貧弱である。そんな時は、メーカーで試験を行い、試験成績表のあるアンカーボルトを使うほうが無難である。短い定着長さで、かなりの引抜耐力がある。定着板付きの鉄筋のようなものである。これでタイロッドを使わなくても済むことが多くなった。
念のため付着とコーン破壊の検討を加えることもある。自分が納得するための蛇足である。
posted by TASS設計室 at 10:04| 構造設計

2023年10月23日

アンカーボルトの加工は鉄筋と同様

アンカーボルトは曲げてはいけないと思いこんでいる人がいる。その割りに梁の位置や梁成に無頓着な『間取り』である。陣取り合戦的な打合せに巻き込まれたようだ。
定着長さを40dとすると、20dは真っ直ぐ下げて、その先を曲げる。半分は垂直に下げることを原則とする。
せん断力のみを受ける場合は、スラブ内に定着することができる。それをスラブアンカーという。
引抜力の大小で判断は異なるが、大雑把に言うと、こんな方針で設計している。
posted by TASS設計室 at 18:09| 構造設計