2023年04月25日

確信(confidence)

会話から相手の確信のなさが分かる。言い切ることから逃げていることが感じ取れる。
穏やかに表現しているつもりかもしれないが、確信のあることは、明快に表現することである。分からないことが多すぎる人は、突っ込まれることを恐れ、常に逃げ腰で、おどおどしている。

仏教には五力(ごりき)という考え方がある。
@サッダー
Aサティ
Bリリエ
Cサマーディ
Dパンニャー
これはパーリ語だが、調べれば出てくる。
posted by TASS設計室 at 09:06| 日記

コンサルタントを必要とする人

コンサルタントを必要とする人は多い。
大手企業は設計部構造設計課や技術部に聞くことができるが、小企業には構造設計者がいないことも珍しくない。公共事業を請け負っている地場のゼネコンには、設計部すら存在しない会社がある。設計部を維持するにはコストがかかり、成果が見えにくい。
建設会社の設計部に、構造設計者が1人いるかいないかで、計画の進み具合が大きく異なることは、客先の会社をみていると良く分かる。
小規模な建物を設計する場合、意匠・構造・設備を1人の設計者が設計すると効率がよい。少なくとも、それらを理解して調整することができるとよい。分からずに外注するのではなく、理解して外注するのである。

木造の場合は、プレカット会社、コンポーネント会社が関与するが、それらの会社に構造設計者がいると居ないとでは受注に大きな差が出る。施工図は作成するが、構造計算を理解していない人は、それらの会社に多い。ディテールを理解しているのだから、もう少しで構造計算ができるようになる。
木造の構造計算は kizukuri、kizukuri-2x4 で計算する人が圧倒的多数だが、木三郎4、2x4壁式3 を使っている人は少ない。前者は木造専業、後者は普通の構造設計者である。構造設計の基本はRC造とS造である。


posted by TASS設計室 at 07:25| 日記

2023年04月24日

権威に弱い人

権威に弱い人は論理的な理解が甘い。説明しても途中で疲れてしまうようだ。だから権威者の言うことを鵜呑みにする。
国は権威に弱い人の心理を利用して大衆をコントロールしている。政治家や学者も、より上位の権威者に従うので、学問の進歩がない。権威者が死なないと、見直すことができないものもあれば、議論が中途半端になっているものもある。
物事を見抜くことができる人は数パーセントもいないが、2%くらいはいると思う。斜に構えている不良のほうが、世間をよく見ている。
https://miyattisyokudou.com/why-slave-to-authority/?fbclid=IwAR3HiqziS74_gEiusDYNmdVnEvknYRd1bSJcnfFfTY1uRx-7nMBIt_OOlzE
posted by TASS設計室 at 10:15| 日記

2023年04月23日

資料整理

亡くなった経営コンサルタントの資料をPDFにしながら斜め読みしている。
経営コンサルタントというよりも、社員教育的な要素が多い。大手企業は、そんなに勉強しなければ仕事が出来ないのかな。
ポイントは考えることである。
「思考技術」というキーワードで検索したら、たくさんの本が出てきた。
「陸軍中繁学校」的にいうと、
真剣勝負の実戦で必要なことは知識や技術ではない。その場その場の頭と度胸だ!!
ここで言われている「知識や技術ではない」というのは、有って当たり前と解釈する。
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E6%80%9D%E8%80%83%E6%8A%80%E8%A1%93&adgrpid=104105965839&hvadid=618600669726&hvdev=c&hvlocphy=1009343&hvnetw=g&hvqmt=e&hvrand=15587597451159737899&hvtargid=kwd-334562159713&hydadcr=5238_13265031&jp-ad-ap=0&tag=googhydr-22&ref=pd_sl_19963kmzs3_e
posted by TASS設計室 at 11:20| 日記

2023年04月22日

構造設計の前段階

構造設計を依頼されるが、それ以前の下調べが不完全な案件がある。
新築の設計は出来るが、改修工事になると、ストーリーが見えていない設計者が少なくない。
鉄道の高架の下に建つ建物の場合、公団との協議や資料の閲覧、荷重条件などのヒアリングが必要になる。相手は土木の技術者である場合が多く、並みの意匠設計者では話しができないだろう。

港湾や道路に関しても同様である。トンネルの上に建物を建てたり、海に面した建物もある。干潮になると陸地になる敷地に建物が建つか調べている。具体的に役所に聞くほうが早い。
審査機関で構造設計の審査を行っていた時、大手設計事務所の設計で、建物の一部が海の中にある計画に出合った。構造設計としてはJASS5に記載されていることを考慮すれば通常の設計と何ら変わらない。
海水の比重が 1.02 というものが港湾基準にあった。波力の計算は馴染がないので、基準を見ながら計算する。建物を建てることができる場所なので、湾内の穏やかな場所である。それでも台風の時は波風が強いだろう。付近には普通の木造住宅が建っている。
posted by TASS設計室 at 03:33| 日記

2023年04月21日

技術の進歩

耐震建築が進歩した結果、地震で倒壊する建物が減少した。
医療技術が進歩した結果、病気が増えた。
これを疑問に思わない人がいることが疑問だ。
僕は数学物理系が好きだ。
posted by TASS設計室 at 10:04| 日記

2023年04月20日

保有水平耐力計算だけ計算を引き受ける

一次設計が完了し、構造図が出来上がっている状態から、保有水平耐力のみ計算することができる。
保有水平耐力計算は壁の剛性に基づく計算を行うので、偏心率と剛性率が一次設計の計算と異なるが、Qunの計算で不利なほうにする。
これは、4階建てや5階建ての計算だけではなく、2階建てや3階建てでも、やむを得ずルート3になることもある。告示のチェックリストとフローチャートで判定するが、偏心率が 0.15を超えたらルート3になる判定である。計画上、どうにもならなくて、ルート3になってしまう場合の最後の手段である。
一次設計は kizukuri-2x4 で計算したものでも、保有水平耐力計算だけ行うことができる。

新耐震の始まりの頃は、保有水平耐力計算は別のプログラムで計算したり、手計算で行ったものである。


posted by TASS設計室 at 20:00| 日記

国別ワクチン接種回数

日本は世界一です。
何が世界一か分かりますね。
僕は、こんなワクチンは打っていない。今までインフルエンザのワクチンも打っていない。
たまに風邪をひくことはあるが、寝ていれば治る。
国別ワクチン接種回数.pdf

https://www.facebook.com/rainmaker.kazuhiko/videos/2516707218492116

https://www.facebook.com/100002286455866/videos/753194776207313
posted by TASS設計室 at 16:03| 日記

決められない人は決めてもらいたい

優柔不断で決断力に乏しく、決められない人は誰かに決めてもらいたいと思っている。
責任回避のために決めない人もいる。
何かを決めてもらう際は、自分が推奨する結論を提示する。

現代中国語においては「優柔寡断(优柔寡断)」が、日本語における「優柔不断」の意味で一般的に用いられる。この「優柔寡断」は「韓非子」の「柔茹而寡断」というくだりを語源とする、とされている。
posted by TASS設計室 at 10:16| 日記

2023年04月19日

一次設計と二次設計を別のプログラムで計算

一次設計はできるが二次設計ができない人をサポートすることができる。2x4工法の構造計算で、保有水平耐力計算だけ引き受けることも考えられる。
一次設計と二次設計は連動していなくても差し支えないので、一次設計は慣れた方法で計算してもらい、保有水平耐力計算を別のプログラムで計算するという方法である。その段階で構造図を作成していただく。
その際、一次設計は標準せん断力係数を0.3 、反曲点高比を1.0として計算すると、二次設計に近い答えになる。この計算なら、皆さんお使いのプログラムで計算できる。
保有水平耐力計算の結果、壁耐力と引抜金物の修正を行う。上記の計算を行うと、一次設計でほとんど完結しているので、保有水平耐力計算の費用だけで2x4工法の4階建ての構造計算書が完成する。
一次設計は倍率計算でも、換算倍率でも、どちらでも成り立てばよい。二次設計は剛性に基づく計算を行う。
構造設計一級建築士の資格をもたない木造専業の構造設計者が、ルート3の設計を行う際の方法である。

軸組工法4階建てのルート2の設計では、大手ハウスメーカーの子会社が作成した構造計算の監修を依頼されたことがあるが、その計算書は補足することが多すぎて、こちらでやり直したこともある。もうひと息だった。

posted by TASS設計室 at 07:47| 日記

2023年04月16日

異業種の情報が新規分野のヒントになる

異業種の情報が新規分野のヒントになる。業種は異なるが根幹となる技術に共通部分がある。
建築からのアプローチもあれば、機械からのアプローチもある。共通のキーワードは、鉄骨・加工・溶接・建築設備である。
衰退する分野もあれば、需要が増加する分野もある。他業種から建築関係の業務に参入する会社があり、相談を受けたが、これは上手くいくと思う。
posted by TASS設計室 at 21:04| 日記

2023年04月12日

中国史

posted by TASS設計室 at 21:35| 日記

【宣伝】木造4階建て構造計算 限定5棟

東京デンコーの「木三郎4」を使った木造4階建て構造設計、先着順限定5棟
壁倍率によらない計算によるルート2の計算に限る。通常の基礎の計算を含む。
kizukuriの計算との違いを実感していただきます。ダブル壁なんか、やってられないでしょう。
木造4階建ての敷居が高く、手を出せない設計事務所や建設会社、プレカット会社、適判を恐れている木造専業の構造設計事務所の方はお問い合わせください。
木造4階の審査に慣れていない審査機関があるので、ヒアリングを行います。条件付きで適判不要となります。
メールをいただけば、サンプルの構造図と料金表を送ります。
構造設計一級建築士、構造計算適合性判定員が対応します。
posted by TASS設計室 at 14:12| 日記

気後れする人

気後れして、思うように意見が言えない人がいる。
相手が行動に移すまで観察するが、出てこなくても気にしない。

【気後れしてしまう人の特徴】
自信がない
経験値が足らないと感じる時
苦手なことをしなければいけない時
失敗を恐れてしまう時
周りの目や評価を気にする
相手の迷惑になると思う時
慎重な性格
ネガティブ
トラウマがある

【気後れする人の心理】
失敗するのが怖い
周りに良い印象を与えたい
能力が無いと思われたくない
恥をかきたくない
緊張が強い
どうせダメだと思っている

【気後れしない人の特徴】
堂々としている
ポジティブで前向き
自分と他人を区別している
すぐ行動する
失敗を恐れない
分からないことを分からないと言える
小中学校の優等生は、気後れしない人が多い
posted by TASS設計室 at 10:54| 日記

会議で関係者の能力を把握

会議で関係者の能力を把握することができる。
僕が行くのは、壁紙を貼ったり、床のフローリングを決めるために呼ばれるのではない。
構造や施工に関する調整である。連絡は意匠設計者経由で来るが、会議に来てほしいというだけである。
はっきり言ってレベルが低い。現場からの質問に答えられないのである。
意匠図は法規チェックが出来る程度の図面だから、ディテールまで考えられていない。彼らに施工図を作成する習慣はなく、現場は構造図で施工する。

意匠設計者は鉄筋コンクリート造のサッシュ開口と躯体形状の関係が分からず、チェックされたまま図面を訂正している。サッシュまわりには額縁があり、天井との絡みもある。
詳細図というと、開口部のまわり、水回りや防水に関すること、階段などの詳細を決めることだが、全くと言ってよいほど分かっていない。図面が描けないのである。
意匠設計者として、まとまりのある詳細図を作成する人が担当する建物の構造設計はやりやすく、手戻りが少ない。

施工図の段階になると、逃げ寸法も考慮する。石膏ボードを何枚か貼る場合、単純に合計するだけではなく、のり代と称して0.5mm〜1.5mmくらいのフケを見込む。1枚あたり0.5mmとする考え方もある。建具枠まわりの納めは、既製品を使うのだろうから、何を使うか寸法を決める必要がある。
こんな会議は、関係者の思考力と判断力を試すよい機会である。現場監督のほうが設計より優秀である。
中小の建設会社は、現場や営業を仕切ることができる設計者が必要である。
posted by TASS設計室 at 08:16| 日記

2023年04月11日

新しいホームページ

制作中の新しいホームページのURLは tass99.com だが、100に1つ足りないことを意味する。
急ぎに対応するから救急(99)ということもある。
99を漢字で書くと九十九、つくもと読むが、九十九髪というと伊勢物語(六十三段)
百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬつくも髪我を恋ふらし面影に見ゆ
古文は苦手だった。
posted by TASS設計室 at 08:42| 日記

2023年04月10日

一般論を避け、個別の回答

質問に対して答える場合、一般論で答えることを避け、個別の回答が好まれる。考え方が分かれば、自分で答えを出すことができるのだけど。
個別の回答を点とすれば、点と点を結んで線になり、線がたくさん集まって面になる。いつまでも点のままの人は、点がたくさん集まっても古い点が消えていくのだろう。だから線にならず、面にならない。
応用問題が苦手なことが分かる。ヒントを与えたら応用問題に答えられるが、それはもはや応用問題ではない。
だからクイズのように、知っているか、知らないかだけで判断できることが好まれる。
posted by TASS設計室 at 20:59| 日記

2023年04月09日

中高層標識設置届

中高層標識設置届は、メールで届出を行うことができる。
これで、往復3時間の仕事が数分で終る。
鉄骨造5階建て共同住宅の意匠・構造・設備をまとめている。
特に鉄骨造は分業化しないほうが効率的に作業することができる。

https://www.shinsei.elg-front.jp/tokyo2/navi/procInfo.do?fromAction=1&govCode=13108&keyWord=108119&procCode=11009336
posted by TASS設計室 at 20:04| 日記

ホームページの下書き

ホームページの構成

トップページ
構造設計事務所だが、意匠設計も行っていることを示す。
全ての構造形式の構造設計・耐震診断、宅地造成、開発行為の設計

当社は全ての構造形式を扱う構造設計事務所ですが、複雑な構造、特殊構造の意匠設計も行います。
構造設計・耐震診断・耐震改修・商品開発・評定を伴う特殊構造に対応します。鉄骨系プレファブ構造の認定外の設計、耐震診断も行います。

・鉄筋コンクリート造
・鉄骨鉄筋コンクリート造
・壁式鉄筋コンクリート造
・鉄骨造
・軽量鉄骨造
・木造軸組工法
・2x4工法
・混構造
・擁壁の設計
・地下車庫の設計
・護岸の設計

代表者略歴
東京理科大学工学部建築学科卒業
ゼネコン設計部、現場の設計室で大規模プロジェクトの経験を経て独立
得意分野は工場、倉庫、特殊構造
大規模プロジェクトの経験の積み重ねで、設計の視野が広がった。
サンデー毎日 連載会社の流儀 記事参照

元 構造計算適合性判定機関判定員 RC/SRC/S(非常勤)
元 専門学校講師 建築構造(非常勤)
元 某メガソーラー架台メーカー アドバイザー(アルミニウム構造)
元 某社団法人テクニカルアドバイザー(2x4工法)
セミナー講師 建築構造・2x4工法・耐震診断・営業支援
一般社団法人日本住宅耐震普及協会顧問
ライノジャパン株式会社顧問

構造計算適合性判定員
JSCA建築構造士
構造設計一級建築士
一級建築士
一級建築施工管理技士
日本建築防災協会、文教施設協会の全構造形式の耐震診断・耐震改修の講習修了

1ページ
4階建て、5階建てに特化した設計
様々な構造形式の4階建ての構造設計
狭小地の計画では、木造軸組工法・2x4工法・鉄骨造・混構造などの比較検討を行い、計画に適した構造形式を提案します。

2ページ
構造設計(RC/SRC/S/WRC/軽量鉄骨造/プレファブ建築/2x4工法/混構造)
新築 工場、倉庫、事務所、老人ホーム、賃貸マンション
鉄骨造は高さ45mまで、RC造は12階建てまで設計の実績があります。
横浜の構造設計事務所であるため、斜面地のマンションの構造設計の実績が多数あります。
基本計画の段階からご相談いただくと、開発設計や宅地造成を含み計画全体の設計を構想の段階から対応します。

3ページ
ビル、マンション、工場、倉庫の耐震診断(RC/SRC/S/WRC)
木造住宅の耐震診断、軽量鉄骨造の耐震診断
東京都の緊急輸送道路沿道建築物の耐震診断および耐震改修評定、全国各地の工場・倉庫の実績があります。
学校の耐震補強では、減築と組合せることで、経済的な補強を行った実績があります。
有名な建築家の設計の建物であり、建物群の連続性を考えた上で、建て替え案に反対し、補強を行いました。

4ページ
研究開発、評定、プレファブ建築の設計、商品開発
混構造、斜面地の建築、企画立案
鉄骨系プレファブメーカー3社の認定外の構造設計、商品開発の実績があります。

5ページ
2x4工法
2x4工法の保有水平耐力計算
全階2x4工法と混構造を比較し、計画に最も適した構造を提案します。
混構造を含み5階建てまでの設計経験があります。6階建てまでシミュレーションを行っています。
混構造は下部構造をRCラーメン、S造ラーメン、壁式鉄筋コンクリート造との組合せを行いますが、2x4工法は壁式構造であるため、壁式鉄筋コンクリート造との組合せが計画に適しています。
最も需要が多いのは、4階建て混構造であり、狭小地の設計に対応しています。
敷地形状が矩形でない場合など、平面的に異形な形状にも対応しています。
構造計算プログラムは、2x4壁式3(東京デンコー)により、効率的な設計を行っています。
計画段階の設計は、構造計算結果を自動作図することで、スピーディーに見積り用の構造図書を作成することができます。

6ページ
木造軸組工法4階建て
構造計算ルートがルート2を選択することも可能で、構造適合性判定が不要となる場合があります。
ルート2の計算が成立しない場合は、ルート3とします。
ルート2、ルート3共に壁倍率によらない計算を行うので、壁倍率7倍を超える計算を行うことで、ダブル壁を避ける設計が可能です。

7ページ
当社が使用している主要な構造計算プログラム
・BUS-6、BUS基礎(構造システム)
・DOC/RC/SRC(構造システム)
・DOC/S(構造システム)
・HOUSE-WL(構造システム)
・2x4壁式3(東京デンコー)
・木三郎4(東京デンコー)
・壁式診断(東京デンコー)
・壁麻呂(東京デンコー)
その他のプログラムは、ブログを参照ください。

8ページ
一般社団法人 日本住宅耐震普及協会の紹介
一般社団法人 日本住宅耐震普及協会の業務内容
ライノジャパン株式会社の紹介
TASS設計室様毎日新聞社『サンデー毎日』9月19日掲載「会社の流儀」修正.pdf

posted by TASS設計室 at 14:07| 日記

2023年04月07日

設計は構造設計を先行する

設計は構造設計を先行すると、まとまりがよい。
そのためには、構造設計者が基本設計を睨み、先に構造図を作成する。今後は、この方法にしないと意匠設計が進まない。分からないことがあると手が止まってしまうので、意匠設計者の手を止めないよう先に構造を決めてしまう。意匠図に寸法を入れたがらない人がいるので、主要な寸法の押さえを指示する。
分からないから書かないのではなく、暫定的に寸法を決め、その是非を論ずる。
特に下手なのは、階段とPSまわりである。寸法の感覚が身についていない。見えないものや断面を検討することが苦手のようだ。立体で考えていないからと思われる。頭の中はx-y-z軸の3次元である。
立体が理解できているかどうかは、立体幾何や立体の図法幾何のテストを行うと分かるが、頑張って平面図形という段階が多いと思う。
斜面に設置するソーラーパネルの勾配を図法幾何で示し、札幌の経済産業局と打合せを行ったことがある。同局の担当者は理解したが、同行した施工会社は聞いているだけであった。
計算しなくても縦横無尽に図で示すことができるのは、図法幾何の得意とするところである。パースやアイソメも同じ、天空率の検討も立体幾何である。
posted by TASS設計室 at 10:37| 日記