2023年09月24日

施工図的構造図

施工図的構造図を作成していると、もうひと捻りしたいところが出てくる。
意匠設計者は興味を示さないが、現場に図面がまわり、鉄骨工場に図面が渡ってから意見が出てくる。
そこで意見が出て来ないような図面を作成することを目標とする。

意匠設計者は構造と施工を理解し、法規に詳しくなる必要がある。総合的判断が出来ることが代表となる設計者である。
posted by TASS設計室 at 11:34| 施工

2023年09月23日

アンカーボルト

アンカーボルトは製品をそのまま使うことしか考えていない人がいる。曲げてはいけないと思いこんでいる。付着強度を計算し、鉄筋の定着はJASS5の鉄筋と同じ要領で設計する。
頭付きアンカーボルトの計算、コーン破壊の検討を加える。
posted by TASS設計室 at 19:38| 施工

2023年08月02日

施工管理は構造が重要

構造に関する基礎知識が不足していたのでは施工管理ができない。
職人のほうが知識が豊富なことがある。だから現場では鉄筋工の職長と話しをするようになる。現場監督はいるだけという場合もある。
posted by TASS設計室 at 08:31| 施工

2023年07月11日

現場主義

建築構造は現場を知ることである。特に鉄筋が重要だ。
計算して配筋詳細図や施工図を作成して現場を見る。これに尽きる。鉄筋を理解するには計算することである。
現場を歩く時は、タワークレーンが旋回していない時、時間的に昼休みが最も良い。午後3時以降は事故が起きやすい時間なので注意する。現場監督より鉄筋屋の職長のほうが話が分かる。
posted by TASS設計室 at 08:55| 施工

2023年07月10日

工事費を下げたい一心

工事費を下げたい一心で、施工しにくい無理な設計をする人がいる。確信犯と思われる設計で、現場から要望があれば変更しても良いという考えである。現場で工夫すればよいこともあるが、人は経験したことに固執するものだが、経験していない人も設計や施工に携わっている。
下請け会社のベテラン作業員が現場監督より頼りになる。そのような人の力を引き出すことも監督の仕事である。頻繁に現場と接している意匠設計者は、見積書を見て高いの安いのと言う前に、躯体工事や仮設工事に興味をもち、現場と一緒に考える姿勢が必要である。
現場監督は、時々作業してみることも勘所を養う上で必要なことである。鉄筋や鉄骨は触ってみないと分からない。土に関しても同様で、現場の検査に行くと、軍手・長靴・スコップが用意されていることがある。根切り底をスコップで掘ってみて感触をつかむのである。
posted by TASS設計室 at 16:48| 施工

2023年04月07日

工事に着手できず1年ちかく経過

工事に着手できず1年ちかく経過した計画がある。
関係者は既存の建物を解体してから新築工事に着手するものと思いこんでいるが、解体しながら工事を行い、工事を行いながら解体することを考える。斜面地の建物は、慣れていないと難しいようだ。
解体する必要のないところは残す。あるいは地中に残す建物を山留の矢板代わりに利用することもある。既存の杭を避けて計画することもあれば、鉛直荷重の支持に既存の杭を利用することもある。
posted by TASS設計室 at 20:12| 施工

2023年04月04日

意匠図には何を描くか

ビルの設計を行っている人は、意匠図として、しっかりした階段詳細図を作成しているが、木造専業の意匠設計者に断面図がファジーな人を見かける。ファジーどころか、描いていない。図面に何を描くか、よく分かっていないようである。
仕上げの高さ、仕上げ厚を表示しないと蹴上げの高さが決まらない。ホールをタイル貼りにして、階段をシート貼りという仕上の場合など、仕上げ厚が異なるので躯体の断面を変えないと蹴上げの高さが等しくならない。ノンスリップに何を使うかも決め、蹴込の納まりも考える。鉄骨階段は吊り込みのことも考える。
吊り込みにくいところは現場施工にするが、どこを現場施工にするか、どこを分離するかを考える。
このくらい分かると思うが、図面に反映されていない。設計の初心者が、先輩から階段詳細図を作成するよう言われ、踏板のところはしっかり描くが、手摺が疎かになることがある。手摺がきれいにまわらない。
試行錯誤しながら図面を描いた経験はないだろうか。

posted by TASS設計室 at 16:38| 施工

2023年04月01日

平面図に高さを記入する

平面図に高さを記入することに慣れる。SLからの下がり寸法を記入すると分かりやすい。
躯体の高さが分かるように示すことである。
FLの高さ表示が役に立たず、SLを基準にするほうが現場には有難い。
posted by TASS設計室 at 20:44| 施工

2023年03月28日

現場を理解すると設計できるようになる

現場を見ようとしない人、見ても分からない人も設計している。だから詳細図を描くことができない。
意匠を実現するため、自分なりに図面を作成し、現場と調整しよう。現場監督と職長に認められる設計者になると、現場は順調に進む。
施工が分からないのではなく、見ようとしていないのだと思う。現場は標準的な作業に慣れているので、イレギュラーなところだけ詳細に検討する。詳細図になると、まったく手が動かない人がいる。
設備にも意識を向けよう。本来、意匠設計者は総合的に調整する代表となる設計者で、司令塔である。
posted by TASS設計室 at 17:37| 施工

2023年03月24日

鉄骨階段の設計はササラ桁を決めること

鉄骨階段の設計はササラ桁を決めることである。業者任せ、現場任せの人が多い。
建築は雑学の集大成と言われたが、設計者の守備範囲が狭くなった。何故だろう。
posted by TASS設計室 at 18:08| 施工

2023年03月14日

建物の解体

斜面地の建物を解体する場合、解体する建物の図面(配置図、平面図、断面図)を作成し、解体手順と山留の計画を行う。図面は隣地の状況を含む敷地全体の図面である。
このような図面を作成せず、業者に現地を見させて見積りを取るというのは、平らな敷地に建つ建物の場合だけである。
元請けの建設会社や設計監理者は、安全に関しても責任を負うものである。木造住宅専門の会社は甘い。
そんな人しかいないのか。現場が始まる時、最初に行う現場監督の仕事は仮設計画である。
posted by TASS設計室 at 18:26| 施工

施工計画、仮設計画

構造設計者がギブアップした無理な設計をまとめたが、今度は施工段階で二歩足を踏んでいる。
既存の建物の解体もできない状態である。
既存の建物を解体することで斜面の安定が損なわれるので、山留を行ってから解体すればよい。その山留は、建物の新築の際にも必要になる。解体しながら山留を行い、山留を行いながら解体する。
こんな当たり前なことが理解できず、工事に着手できないでいる。当然、それなりに費用はかかる。
この設計を施主が気に入っているそうで、全面的な見直しを提案したが却下された。
意匠設計者は木造専業の設計者である。4月に着工すると、工事は梅雨と台風シーズンにかかる。
理詰めで考えることに慣れていない人が集まり、請け負った会社には意匠設計者しかいない。これではまとまらない。
posted by TASS設計室 at 16:05| 施工