2023年12月16日

構造設計者が使う木造の構造計算プログラム

木造軸組工法:木三郎4(kizukuriは機能不足)
2x4工法:2x4壁式3(kizukuri-2x4は機能不足)
入力項目が多いことに慣れている構造設計者なら違和感なく使うことができるが、木造専業の構造設計者は、購入しただけで使っていない人がいる。
木造専業のユーザーが使えるプログラムが出ると、木造4階が普及する。4階建てがルート1で計算が可能になると、無責任だけど、世の中が面白くなる。

posted by TASS設計室 at 11:56| 構造計算プログラム

構造計算プログラムの難易度

構造計算プログラムの難易度を上げないため、あえて平面的斜め軸を設定しないプログラムがある。ユーザーは斜め軸を雁行する壁に置き換え、出来る範囲で設計している。
基礎の計算を分離していることも、計算を複雑にしない理由だろう。支持杭を用いる杭基礎は想定しない。
木造3階・塔屋1階の計算ができるので、塔屋を4階に見たてて4階建ての計算を行う人もいる。剛性率と偏心率の計算を補足すれば、ルート2の計算として体裁が整う。
おそらく、客先の求めに応じて、4階建ての計算ができるものもあると思う。
中高層の木造建築が話題になるものの、木造は3階建てまでがほとんどで、4階建て以上は一部の会社が設計しているだけである。
木三郎と2x4壁式は木造専業ではない構造設計者が使っている。これらが木造専業の構造設計者に行き渡るか、興味深く見ている。新たな開発元が、使い勝手の良いプログラムを出すと、一気に普及する土壌はできていると思う。もうひと息のような気がする。

posted by TASS設計室 at 00:42| 構造計算プログラム

2023年12月15日

木造の構造計算プログラム

木造の構造計算で、機能が豊富な構造計算プログラムは、
軸組工法:木三郎
2x4工法:2x4壁式
である。
壁の剛性に基づく計算ができるものは、この他に知らない。基礎や二次部材の計算も、別のプログラムを立ち上げることなく計算することができるが、どうせやるなら、二次部材の計算に荷重を引き継いでもらいたい。
杭基礎(支持杭)になると手計算で基礎梁の計算を行わなくてはならないので、杭頭モーメントの曲げ戻しに慣れていない人には難しい。これも、シームレスにつなげてもらうと積極的に杭基礎が採用されるだろう。
この2本が使えると、木造4階の設計ができる。
意外とハウスメーカーの構造設計で使われていない。kizukuriで4階建ての構造計算を行っている会社もある。使う気のある人は、資料を取り寄せたり、プログラムの試用を申し込む人もいると思うが、今まで木造しか設計してこなかった人にはハードルが高い。
その差を埋めるためのマニュアルを開発元が作成する必要がある。この2本のプログラムのマニュアルが分かりにくいという人と話しをしたが、確かにプログラムを使い込むための情報は少ないと思う。
posted by TASS設計室 at 13:29| 構造計算プログラム

2023年12月14日

後発の構造計算プログラム

後追いで構造計算プログラムを開発する会社は、他社のプログラムを研究することである。国内の自動車工場に行った時、ベンツやBMWの残骸が無造作に片隅に置かれていたのを見たことがある。
構造計算プログラムも同様に、他社のプログラムを解析しているのではないか。入力・モデル化・計算・出力は各社の個性があり、スタイルが統一されている。使いにくさも統一されている会社もあるが、計算の部分だけはしっかりしている。
計算部分は電卓とエクセルで追うことしかできないが、複数の開発元のプログラムで計算すると違いが分かる。シンプルな純ラーメン構造なら、大きな差は見られなかった。
入力と出力に関しては、ユーザーとして気になるところであり、注文をつけることがある。

posted by TASS設計室 at 10:13| 構造計算プログラム

2023年12月10日

木造の構造計算プログラムの開発者はユーザーを観察する

木造の構造計算プログラムの開発者はユーザーの特徴を観察する。
@壁倍率計算から離れられない
A座標系を理解せず、節点を意識しない
B基礎の計算が苦手
C杭基礎、杭頭モーメントの曲げ戻しの計算の経験がない
D一貫計算の結果を鵜呑みにする
E構造計算指針を読んでいない

だから4階建てを増やすなら、従来のkizukuri、kizukuri-2x4で計算できる方法にするしかない。
ルート1、許容応力度計算である。そのうち kizukuri4、kizukuri4-2x4 が出てくるかもしれない。
壁の剛性で計算する方法は理解されないので、仕様規定で高倍率の壁を設定し、現在の上限7倍を10倍にしたら使えるようになる。しばらく上限7倍でやってきたのだから、10倍を上限にしてもよい頃だろう。
壁の剛性と耐力で計算した結果を倍率に換算する方法は、昔、行われていたことがある。



posted by TASS設計室 at 18:25| 構造計算プログラム

2023年12月09日

構造計算プログラムのサポート

構造計算プログラムのサポートに不満のあるユーザーが多いことが分った。
サポートに問い合わせるまでもなく、必要なことが検索できるプログラムもある。それでも分からなければサポートに問い合わせる。僕が使っている構造計算プログラムでは、構造システムが最も使いやすい。
東京デンコーの「2x4壁式」はアーキトレンドに組み込まれており、福井コンピュータからサポートを受けられるそうで、そのほうが対応が良いという話しを聞いた。
マニュアルが親切ではないという意見もあるが、採用されている計算式と規準が示されていれば、計算プログラムとしての機能は満たしていると考えてよい。
屋根形状の入力など、後から機能が追加されたものもあり、つぎはぎだらけという印象はある。しかし、屋根の形状は複雑でも、荷重の伝達を考慮し、適当な節点に荷重が配分されればよいので、適宜モデル化してデータを入力すれば済むことである。意匠図のように複雑な屋根形状を入力したがる人の気持ちは分からないでもないが、荷重の伝達の方向を考え、特殊荷重を使いながらデータを入力することで対処できる。
意匠図のようにデータを入力して計算することを望む人がいるようだが、節点に荷重が集まるのだから、節点に荷重を集めることを考えればよい。それもモデル化の考え方のひとつである。
皆さんkizukuriは簡単なマニュアルで使っているではありませんか。機能が少ないからマニュアルも簡単になるだけにすぎない。






posted by TASS設計室 at 09:20| 構造計算プログラム

2023年11月28日

新規のプログラムが売れないと言われる

新規のプログラムが売れないと言われる。だから木造の構造計算プログラムに参入する会社がある。
kizukuri、kizukuri-2x4のように敷居を低くすると売れる。kizukuriでさえ、エラーメッセージがたくさん出て使えないという人がいた。
そんなことに構わず、簡単に計算ができると言って売ってしまえばよい。有料サポートとオンラインあるいは会社の会議室で塾を開くとよい。
「何を」「どのように」計算しているか理解していない人がデータを入力しているが、そこから勉強を始めればよい。計算ができたとして、次の問題は確認申請に提出して指摘事項に答えられるかということである。確認はクリアしたとしても適判には手が出ない人もいる。
プログラムの作り方次第で、簡単に計算できるようになるのではないか。昔ながらの使いにくいプログラムと使いやすい最新式のプログラムの差を理解すると、新たな発想が生まれる。
木造の耐震診断プログラムの要領で、何でも計算できるようにすることは可能と思う。マニアックな人は、自分で作っている。販売するとサポートが面倒だから、趣味の世界として楽しんでいると思う。
posted by TASS設計室 at 16:18| 構造計算プログラム

2023年11月24日

構造関係の法改正

2025年の法改正で、軒高9m、最高高さ13mの規定が、高さ16mとなる。
軒高・最高高を区別せず、高さ16mとなることに伴い、構造計算ルートは、どのように変化するだろう。
計算方法が変わることはないと思うが、ルート判別が変わる。構造計算プログラムで、ルート判別表を出力するものがあるが、計算方法が変わらなければルート判別表はコメントを追記すれば済む。
鉄骨造のルート1の範囲が広がってもよいと思う。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/r4kaisei_kenchikukijunhou.html

https://www.ncn-se.co.jp/large/wooden_structure/%E6%9C%A8%E9%80%A0%E3%81%A6%E3%82%99%E3%82%82%E9%AB%98%E3%81%9516m%E4%BB%A5%E4%B8%8B%E3%81%A6%E3%82%99%E3%81%82%E3%82%8C%E3%81%AF%E3%82%99%E9%98%B2%E8%80%90%E7%81%AB%E8%A6%81%E6%B1%82%E7%84%A1
posted by TASS設計室 at 03:18| 構造計算プログラム

2023年11月19日

構造計算プログラムの出力

構造計算プログラムの出力は、伏図と照合しやすいものがよい。
計算の内容よりも、整合性をチェックする人向けに配慮することを優先する。
@ルート判別表
A部材配置
B断面検定のNGチェック
C基礎の接地圧
D計算終了メッセージ
階段をモデル化する際に、荷重伝達用として適当な断面の小梁を入れることがあるが、その説明として、リアルに形状を略伏図に出すほうがよい。
出力項目は極力少なくする。
層重量は階高の中央から上下に分けるが、見た目が階段になるような表現のほうが分かりやすい。木造の耐震診断のプログラムは、そのような表現のものがある。荷重伝達用のダミー部材を配置すると、その説明が必要なことがあるが、審査担当者がプログラムを使ったことがある人なら理解が早い。
dummy、kaidanという名称で梁や床を配置すると、略伏図にkaidanと表示されるので見やすくなる。
床の配置は水平構面の計算と連動しているので、階段の床は剛床から外すデータの入力方法とする。
posted by TASS設計室 at 19:35| 構造計算プログラム

2023年10月03日

梁上端を下げる

梁上端を上げることはできても、下げることができないプログラムがあれば、上げることも下げることもできないプログラムもある。点と点を結んで剛域を考えることから始まっているので、昔ながらのプログラムを理解する。部分的に階高方向にも節点を移動することは出来るが、それでは階高が統一できない。
CADのように自由に梁レベルや床レベルを変えることができ、説明に手間取らないプログラムがよいと思うが、最初にモデル化の説明を入念に記述するしかなさそうだ。

posted by TASS設計室 at 14:24| 構造計算プログラム

2023年09月19日

手計算ができないと、構造計算プログラムが使えない

手計算ができないと、構造計算プログラムが使えない。
モデル化が理解できないと思われる人は、手計算を経ていない人に多い。手計算ができないと、特殊な計画の場合の計算ができないのではないかと思う。
構造計算プログラムによっては、手計算の時代に開発されたものもあり、見慣れていない人には難しいらしい。
posted by TASS設計室 at 09:42| 構造計算プログラム

2023年09月14日

旧式の構造計算プログラム

ユーザーが多い旧式の構造計算プログラムは、kizukuriとkizukuri-2x4だろう。
木造の許容応力度計算の標準になっている。相変わらず壁倍率で計算している。
法改正で3階建て16mになっても使われると思うが、壁の高さが高くなっても、耐力壁の最小長さは変わらないのだろうか。法改正に伴い、構造に関する規定の見直しが行われると思う。
壁倍率で計算している旧式の構造計算プログラムで対応できるだろうか。
posted by TASS設計室 at 08:38| 構造計算プログラム

2023年08月15日

手計算による杭基礎の計算

ラーメン構造なら上部構造と杭の計算はBUS-6とBUS基礎で行うことができるが、上部構造を別の構造計算プログラムを使う場合は、基礎梁の計算はエクセルで行う。
BUS基礎で計算出来たらよいが、杭頭モーメントの曲げ戻しは昔ながらの手計算で行う。これを何度か繰り返すことになる。
断面を切ってRCの床が半分つながっていれば水平力の伝達が可能とみなすが、建物が剛床の仮定が成り立つか、成り立たないか、ギリギリの場合は詳細に検討する。こちらの都合だが、壁式構造で独立水平変位を設定することができるプログラムがないからである。
構造計算プログラムは、ラーメン構造のプログラムは進歩が著しいが、それ以外はユーザーが少ないせいか、20年以上前と大して変わらない。
何でもFEMで解析しようとする人もいるが、立体のFEM解析はブラックボックスになってしまうので不安が残る。面材の剛性と強度は部材単位で個別に計算できるが、接合部のモデル化で悩む。



posted by TASS設計室 at 23:28| 構造計算プログラム

もうひと捻り、構造計算プログラム

様々な開発元も構造計算プログラムを使っていると、もうひと捻りあったらよいと思うものがある。
どうしても、一貫計算では完結せず、手計算を加えなければならないものがある。最終段階で手計算で補正するならよいが、途中段階で手を加え、その結果に基づいて一貫計算を継続しなければならないことがある。
これが厄介である。5%程度の余裕を見込み、2〜3%を誤差の許容範囲として結果に対して再検討を省くという手もある。
最後の手段は昔ながらの手計算である。コンピュータだけでは完結しない構造計算が持ち込まれる。
耐震補強設計は使いまわしのエクセルのシートを使っている。
posted by TASS設計室 at 11:01| 構造計算プログラム

2023年07月08日

軸を追加するとデータが飛ぶ

東京デンコーの構造計算プログラムは、軸を追加するとデータが飛んだり、斜め軸が跳ねたりする。
これは非常に困るトラブルである。
この問題を解決することは困難だろう。プログラムを作り直さなければ解決しない。

posted by TASS設計室 at 19:58| 構造計算プログラム

2023年06月23日

β版の構造計算プログラム

過去に何度かβ版の構造計算プロクラムを購入したり、貸与されたことがある。
興味本位で使ってみたかったので手を出したのだが、開発元はユーザーからのフィードバックを期待して無償あるいは破格の値段で提供してくれる。
同じ建物を複数の構造計算プログラムで計算したり、応力解析プログラムにデータを転送して比較した。新しいプログラムに手を出すのは、設計の範囲が広がるからである。
小規模で複雑な構造計画の場合、最後の手段は手計算である。手計算であたりを付けてから構造計算プログラムを利用することもある。

posted by TASS設計室 at 00:26| 構造計算プログラム

2023年05月27日

2023年05月25日

アナログの勧め

デジタルに目が向く人がいるが、人間の思考はアナログである。
結論だけを求める人は、思考過程に興味を示さない。
posted by TASS設計室 at 14:43| 構造計算プログラム

2023年05月23日

楽楽モード

楽楽モード というものがある。
http://www.kozosoft.co.jp/seihin/ik5/ik5_new_rakuraku.html
なかなか面白そうだ。
構造ソフトは、星さんが書かれているものを拝見している。

僕の場合は、BUS-6の算定計算の結果を取り込んで検定計算を行うことがあるが、この方法に慣れていないので、イマイチ配筋の分類が気に入らない。結局、自分で睨んで入力し直す。最初は大雑把に決めて計算し、次第に収束させてゆく。

posted by TASS設計室 at 23:05| 構造計算プログラム

2023年05月22日

使えると便利なプログラム

BUS-6とBUS基礎を組合わせることで、上部構造と杭を一体化して計算すると、何種類かの杭を比較検討することができる。メーカーに杭の検討を依頼することもあるが、アースドリルは業者に頼まず、構造設計者が計算しよう。
ストレートの鋼管杭も計算できるが、鋼管杭を使うなら、コスト的にスクリューパールのほうが有利である。
600Φの鋼管杭とe-Pileを比較したら、大差でe-Pileに決着した。
このような検討を行う場合、計算結果を示して見積りを取ると、無駄な時間を省くことができる。

posted by TASS設計室 at 14:32| 構造計算プログラム