木造住宅の設計者はRC造を学ぼう。
基礎はRC造である。
構造設計を学ぶだけではなく、施工に関しても学ぶことが必要である。構造力学も勉強しよう。
そのためには、設計したら、原寸で配筋図や施工図を描いてみると実感として理解できるようになる。
時々現場に行き、現場を体感することも必要だ。
鉄筋を見たことがない人に、RC造の設計ができるわけがない。
相変わらず、何となく地盤から建物が生えているような断面図を描いている木造住宅の設計者が多い。
基礎は基礎屋さんに丸投げで、現場の管理は予算の管理だけしか行っていないのでは、いつになっても鉄筋コンクリート造とは無縁の世界である。
何にでも認定工法に頼る木造住宅の業界は、建物の設計を行っていないことに等しい。
設計できる人材を集めることが必要だが、中途半端な構造知識を振りかざして、社内を混乱させている管理職もいるようだ。その結果として、部長職がヘッドハンティングされはじめている。
木造住宅の設計者に構造知識を備えさせることは永遠の課題だが、その永遠の課題に手を付けることが必要だ。4号建築の特例の廃止が、その第一歩である。
その第一歩が踏み出せないのが木造住宅の業界である。何故だろう。
ある意匠設計者が作成した構造図を拝見したことがあるが、不安定構造になっている所があった。
片持ち梁を金物で受ければ剛接合になると思っていたのかもしれない。
そもそも剛接合という概念を理解しているのか疑問がある。
2014年06月01日
木造住宅の設計者はRC造を学ぼう
posted by TASS設計室 at 13:03| 木造住宅