2014年05月16日

木造ドーム建築

http://www.domekoba.org/
ローコスト・木造ドーム建築

 全国各地で建てられている木造ドームで、ローコストを旨として計画されている。
2x4工法の延長線上(拡大解釈)で設計可能な木造ドームであり、私の友人も設計や施工に参加することになった。
 集成材を用いた木造軸組工法という設計方法もある。
その場合は立体トラスとして許容応力度計算を行うことが可能であり、構造計算ルートはルート1となる。

 今後は仕上げを含み、各部のディテールを標準化することが必要だ。
特殊な建具も必要になり、設計や製作に工夫が要る。
屋根や外壁の面材として合板を使うが、三角形なので歩留まりが良くない。
相当な数の端材が出るので、端材の利用方法を考えると材料の無駄が少なくなる。

 構造に関しては、接合部の設計がポイントになる。
立体解析やFEMで解析することで数値化が可能になる。
地震力よりも風圧が支配的なので、類似した形状の風洞実験の結果を参考にして計算する。
内部に風が入ったら、吹き上げられそうだ。

posted by TASS設計室 at 21:49| 木造の構造計算