4号建築の基礎の略算を行った。
上部建物の総重量は、ベタ基礎の建物を 20kN/m2 として計算した。
その際、電卓代わりに使うのが、東京デンコーのRC二次部材の計算ソフトである。
スラブの計算では、様々な支持条件に対応していることが有難い。
梁の計算では、複数の荷重条件に対して計算できるので、荷重を拾い出す手間が省ける。
計算結果がコンパクトにまとまっている。(製品リスト参照)
http://www.denco.co.jp/
電卓やエクセルも使うが、スマートフォンにプリンターを接続すると、このような計算に便利かもしれない。木造住宅の設計に、スマートフォンを利用することを考えたらどうだろう。
http://www.star-m.jp/products/s_print/sp09.html
略算とはいえ、上部の木造を詳細に荷重を拾い出せば、もう少し経済的な設計が可能になる。
その値をを基にし、固定荷重を加減して高基礎の計算を行う。
計算は簡単にできるが、図面を描き始めると気になるところが出てくる。
地盤改良的な杭を用いるが、杭の業者が計画してきた 96本を 73本 に減らすことができた。
壁式構造の構造計算プログラム(HOUSE-WLおよび壁麻呂)を使って基礎の構造計算を行った。
手計算による結果とほぼ同様の結果になった。
傾斜地の基礎の場合は、節点を移動して基礎の深さを変えることができる。
当然のことだが、一貫計算なので、地震時の応力も計算できる。
骨組み応力解析の場合は、FAP-3 と MED-3 で計算する。
BUS基礎を併用することで、杭基礎の計算も可能である。
手計算を含め、同じ形状の構造を異なる方法で計算してみると、プログラムの特徴がつかめるが、同じ結果になることは求めない。
電卓をたたいて検証できるなら、多少の誤差は気にしないことにする。
木造の簡易計算プログラムを基本にした基礎の簡易計算プログラムを計画している組織があるが、完成したかどうか分からない。
機能的には、許容応力度計算未満、スパン表以上というところだろう。
2014年04月26日
4号建築の基礎の略算
posted by TASS設計室 at 19:35| 木造住宅