何かを検討する場合、比較表を作成して頭の中を整理する。
漠然としたことを、ひとつひとつ整理することを目的として、エクセルを利用して表を作成する。
コスト比較も行う。
審査機関と協議を行っているが、審査機関は悩んでいるようである。
微妙な判断があり、ダメとは言えないが、自信を持って良いとも言えないところだろう。
公式見解としては、ダメと言ってしまうほうが適切である。
意匠設計者に同行したが、意匠設計者は準備不足であり、表現力が不足していた。
何を言いたいか、一瞥して理解できる資料を相手に渡し、適合する法令や条例について議論するための基礎資料を持たなくてはならない。
意匠設計者に使い慣れた資料を持参するよう言ったところ、初心者向けの本を持って来た。
たとえ初心者であっても、初心者向けの本では役に立つ情報は得られない。
2x4工法なら『緑本』、軸組工法なら『新グレー本』を持つことが必要である。
木造住宅を設計している人は、上記の2冊は必ず所有すべき本である。
それらを学ぶことで、使うことのできる言葉の数が増え、審査機関と話しができるようになる。
ある会合で「本を読む会」を開いたらどうか、ということを話し合ったことがある。
自分で読みこなすことのできる人は、こんな会に来ないし、かなり時間をかけないと理解できない人しか来ないだろう。
意匠設計者はファジーな人が多いので、物事を定義することが苦手なようだ。
ところが、有能な意匠設計者は、そんなものではない。
手本とする人や先輩に出会うと、その後の勉強が楽しくなることだろう。
2013年09月07日
初心者向けの本では役に立つ情報は得られない
posted by TASS設計室 at 21:37| 建築士