2013年07月02日

技術者の蔵書の数

 技術者の蔵書の数は、どのくらいだろうか。
木造専業の構造設計者の中には、新グレー本すら持たずに構造設計を行っている人もいるらしい。
2x4工法専業の人は、緑本だけ持っていれば良いと思っている人も少なくない。
木造は特殊な世界だから、参考にならないかもしれない。

 蔵書というのは、過去に、どれだけ勉強したかを示すものである。
本の中身の全てが頭に入っているわけではないが、どこに何が書いてあるか、ということは分かっているつもりである。
このあたりに書いてある筈だ、ということが分かれば、必要なときに探すことができる。

 法規に関しては、法令集の他に用意したほうがよい書籍もある。
構造設計者は法規に強くなり、建物をデザインしよう。
建築計画や開発工事の設計にも強くなることで、構造設計事務所が元請けになるのである。
意匠設計者に法規チェックや事前協議を任せていたのでは、設計全体の流れを把握できないことがある。
 横浜の中華街を歩いていた時、構造設計事務所が設計者の代表となり、お知らせ看板を掲げていた建物を見たことがある。

posted by TASS設計室 at 09:39| 閑話休題