2013年03月29日

来年度の会費

 4月になったら、2013年度の会費を支払うことになるが、2x4建築協会の会費は電話帳代として支払うようなもので、広告宣伝費に分類すべき経費である。
建築構造技術者協会(JSCA)と建築学会は情報量に比べ、会費は割安である。
これらは個人単位で入会する。
2x4建築協会は施工会社の会ゆえ、JSCAとは勝手が違う。

 2x4建築協会の名簿は電話帳の代わりであるが、意外と多くの人が見ているようで、木造以外の設計の問合せが入ることもある。
木造を中心に設計している意匠設計者は、横のつながりが少ないらしく、こちらには計画に関する相談も寄せられる。
中規模2x4工法や耐火構造、保有水平耐力計算に関する問合せもあるが、計画の詰めが甘いものも少なくない。
安易に耐火構造を選択していないだろうか。見積もりの段階で驚かないように願いたい。

 2x4工法で保有水平耐力計算を行う場合は、構造計画に制約がある。
構造計算指針には具体的に書かれていないが、施行可能な設計を行わなくてはならない。
これが結構難しい。
最初に暫定的な構造図を作成して構造計算を行い、その後に意匠図をまとめなければならない。
スタッドの圧縮側のめり込みで耐力が決まることもある。
RC造やS造にも言えるが、小さすぎる建物は難しい。
 ある程度の規模の邸宅なら、2x4工法の4階建てもあり得るだろう。
しかし、そのような計画はRC造で計画することが多い。
WRCで計画した建物を 2x4工法で実施設計を行ったことがある。
予算が足りなかったからである。


posted by TASS設計室 at 18:18| 構造設計