1991年築のS造3階建ての3階のルーフバルコニーを部屋にしたいと言う。
約38uの増築である。
事前協議も終わり、何とか申請できる道筋ができた。
柱が STKR400 であるため、ルート3で計算しても、柱梁耐力比 1.5 が付いてまわる。
(技術基準解説書 P.327)
出来上がっている建物なので、今さら柱梁耐力比を 1.5 にすることはできない。
冷間成形角形鋼管設計・施工マニュアル(日本建築センター)の旧版のQ&Aの47番目、STKRの柱材が塑性化しないで、Ds=0.45が確保されている場合は、柱梁耐力比の検討は不要という記述に救われた。
計算結果は、塑性率=最大変形 / 弾性限界変形 = 0.96 < 1.00 である。