計画段階はデザイン重視、着工したらコスト優先になる。
だから着工後に計画変更や軽微変更が必要になるのである。
ALCやアスロックなどの既製品を使う場合は、無駄のない計画を行うことが必要であるが、
無理して目地を通したり、割付けにこだわり過ぎるため、無駄のある設計になる。
予算の調整を行っていると、それらの無駄に気づき、変更したいという要望が出てくる。
分かりきったことなので、設計の時点で考慮すれば良いのである。
馬鹿の一つ覚えのように、目地を通すとか、左右対称にするだけが設計ではない。
愚にもつかないデザインのために、どれだけのことが犠牲になっているかを知り、コスト配分を含めた全体をコントロールすることが設計である。
特に生産施設は、建設コストが製品の価格を決める要因になるので、製品の競争力を高めるためには、建設コストを抑えなければならない。
建設費用に大きな負担をかけずに、良いデザインを行うことが設計者の腕である。
施主の要望を聞き、提案を行うことが設計者である。
施主の考えを誘導することができるのも設計者である。
そのためには、人を見抜く力も必要になる。
ここまで書いたら麻雀の桜井章一の本を思い出した。
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%BA%E3%82%92%E8%A6%8B%E6%8A%9C%E3%81%8F%E6%8A%80%E8%A1%93%E2%94%80%E2%94%8020%E5%B9%B4%E9%96%93%E7%84%A1%E6%95%97%E3%80%81%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE%E9%9B%80%E9%AC%BC%E3%81%AE%E3%80%8C%E4%BA%BA%E9%96%93%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E5%8A%9B%E3%80%8D-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%A1%9C%E4%BA%95-%E7%AB%A0%E4%B8%80/dp/4062725525
2012年07月19日
計画段階はデザイン重視、着工したらコスト優先
posted by TASS設計室 at 23:08| 閑話休題