2012年02月25日

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【2010年12月28日】
技術者のハウスメーカー離れ
ハウスメーカーや木造住宅専業の設計事務所を離れ、審査機関や鉄骨系(非プレファブ認定工法)の会社、あるいはゼネコンに転職する人を見かける。
派遣でスーパーゼネコンの設計部に入る人もいた。
短期間にスキルを身につけ、独立する準備を行うには良いと思う。

木造住宅系の会社は、技術の空洞化が起こり(すでに起こっているが)、
技術的な部分の多くを外注に頼ることになる。
設計というのは、大工や板前の修業のようなもので、
仕事を身につける環境に浸ることが重要である。

【2011年05月11日】
塔状比
塔状比とは、建物の幅と高さの比を言う。
(塔状比)=(高さ)÷(幅)
である。
(幅)は、建物の短辺方向の幅である。
直接基礎の場合は、塔状比 2.5 程度を限界と考える。

杭基礎なら4、鉄骨造なら6を目安とするが、常識的には4である。
意匠の基本計画の段階で、この程度のことを意識しなければならない。
意匠設計者は 『 塔状比 』 という言葉を理解していただく。

鉄骨造で、短辺方向のスパン 2.7m の3階・塔屋1階を設計したこともある。
幅が3mを切ったら、木造3階は断念する。
幅2.4mの3階建ての相談を受けたが、どうしても3階建てにしたければ、鉄骨造にするよう話した。
建物をコンパクトに納めるため、基礎梁にも鉄骨を入れ、SRCの基礎梁にする。
ハイベースやベースパックは使わない。

幅3.64mでは3階が限界である。
1層をRC造やS造にし、基礎を工夫すれば、もう少し限界を高めることができる。
木造で狭小地の建物を設計している人は、鉄骨造をメニューに加えることである。
計算ルートはルート3である。
柱の引き抜きが出てくるので、杭基礎(e-pileなど)を採用する。
posted by TASS設計室 at 15:20| アクセスの多いページ