木造住宅の基礎の計算で、配筋の種類を細かく分類整理している図面を見かける。
ところが、継手や定着を考えると、細かく分類したことが災いとなる場合もある。
特にスラブ筋は素直に並べてしまうほうが良いと考えている。
スラブは D10 だけでは心配である。
計算上は良いかもしれないが、施工時には鉄筋の上を歩き、ポンプの配管も転がすのである。
梁の配筋では、2段筋にするか束ね鉄筋にするか、判断に迷うこともあるかもしれないが、
束ね鉄筋にしたほうが良い。
あるスパンは 1-D13、その次は 2-D13で、そのまた次は 1-D16という設計はないでしょう。
2段筋の2段目の鉄筋に補強筋という名称を与えている書籍もあるが、これは誤りである。
木造建築の設計者も、RC造の基本は理解しよう。
建築学会のRC規準の梁とスラブの章を学べば十分である。
鉄筋は鉄筋でも、使い方や働きにより名称が変わるので、帯筋、あばら筋、腹筋などという名前も理解しよう。
2011年07月12日
図面上のコストダウン
posted by TASS設計室 at 18:28| 木造の構造計算