計画段階で構造計算を行い、略図に示すことがある。
略図であるため、普段見慣れている構造図とは異なり、省略して書いているが、
構造断面は示されている。
ところが、この図面だけでは理解できない人がいる。
梁であれば、巾と梁せいが分かり、梁上端を床上端とすれば、梁下端の高さが求まる。
意匠設計者は、レントゲンで骨を見るように、意匠図を見ただけで骨組みが頭に浮かばなくてはならない。
S造でも、木造でも同様である。
話しをしていると、立体座標が頭の中に構築されていないのではないかと思える。
そのような場合は、面と向かって図面に書きながら説明するしかない。
詳細図を書く前の段階で、先のことを見通して計画すると、その後の作業時間が少なくなる。