2011年04月02日

人通孔の位置の決め方

人通孔の位置の決め方を示す。
次の部分を基礎伏図に色分けして記載する。
外周部の基礎には人通孔を設けないので、内部の基礎に限り、以下の部分を記載する。
(1)基礎伏図に壁線区画を示す。
(2)壁線区画上に存在する開口部の位置に、【赤】のマーカーで印をつける。
(3)【赤】以外の壁線の部分に【青】で色を付ける。
(4)外周部は色を塗る必要がない。

【赤】の部分は、地反力を受け、地震時のモーメントが生ずる部分である。
だから、人通孔を設けてはならない部分である。

人通孔の補強として、基礎スラブを補強しても、それは梁にならない。
梁というのは、上筋 1-D13、下筋 1-D13、スターラップ 1-D10 @200 が必要条件である。
梁せいが40cm未満の場合は、スターラップを 1-D10 @150 にする。
スターラップの間隔は、梁せいの2分の1以下にしなければならないからである。

【青】の部分には、人通孔をあけることができるので、マグサ受けや柱など、
大きな軸力を受ける部分を除いて、人通孔の位置を決めるのである。
なるべく、開口端や大きな軸力を受ける部分から離した位置に人通孔を設ける。
そのような位置が見出せない場合は、基礎梁をもぐらせて連続する。

2階建ての設計を行っている人は、このような方法で人通孔の位置を決めると良い。
posted by TASS設計室 at 10:59| アクセスの多いページ