2011年04月02日

スパン表の廃止

相変わらず木造住宅の基礎梁の人通孔の位置が理解されていない。

開口部の下は、基礎梁として地反力を受け、地震時のモーメントやせん断力も発生する。
梁なので、基礎スラブの補強だけでは済ますことができない。

住宅の設計者の中には、何度話しても理解できない人がいる。
無理なのかもしれない。
いちいちチェックするしかない。
チェックすれば、その通りに図面を修正してくる。

意匠図を作成する場合にも、応力状態をイメージすることが必要である。

木造住宅の設計者には、基礎という概念がないのかもしれない。
適当に基礎があって、土台をまわす。
そこから上が自分たちの仕事だと思っている。

応力をイメージさせることは無理なので、スパン表というものが存在する。
技術者の進歩を妨げているのが、スパン表である。
posted by TASS設計室 at 09:34| 木造の構造計算