2010年04月06日

軸組工法の講習会と2X4工法の講習会

軸組工法は、全国各地で無料の講習会が開催されたが、2X4工法には、無料の講習会がない。

私が初めて2X4工法を設計した時、最初はハウスメーカーの設計者に教えてもらいながら設計した。
自分で構造図を書いて現場に何度か行けば、ある程度理解できる。
当時の私はRC・S・SRC造の現場の設計室にいたので、木造には縁がなかった。
参考図をもらい、本を見ながら設計した。
その建物は、那須高原のペンションであったが、その後しばらく、木造から遠ざかっていた。
当時の私に2X4工法を教えてくれた人は、今でも時々一緒に設計している。
今朝も電話で話しをした。
久しぶりに、大磯のイタリア料理にでも行きたいと思っている。
前回食事に行ったのは、20年くらい前、湘南海岸のステーキ屋である。

設計を学ぶ最も良い方法は、実施設計の図面を手に入れることである。
数奇屋を設計する時は、木工図を手に入れる。
鉄骨造の場合は、構造図だけでなく鉄骨工作図も手に入れる。
現場を見ることも大切である。

2X4工法は、告示1540号で設計するが、告示を読んだだけでは判断しにくい部分もあり、Q&Aを参照することが必要になる。
ところが、このQ&Aが手に入りにくい。

どのような構造にも言えることであるが、設計規準や計算指針を読んだだけでは判断できない部分があり、技術基準解説書やICBAの質疑応答などを参照しながら設計している。
建築技術や建築知識のQ&A集も定番の参考書である。

2X4工法の場合、それらの情報が他の工法に比べ、著しく少ない。
したがって、少ない情報を補うために講習会に出席することも必要になる。
講習会では本から得られない情報も入る。
逆に言うと、講習会では本に書かれないことを話さなければならない。

告示の解釈にも個人差があり、行政や審査機関の判断も統一されていない部分もある。
他工法の考え方を引用することや、告示の拡大解釈も一概に悪いと言えない。
今後の研究に委ねる部分や、次回の告示の改正の時に盛り込んでもらいたいところもある。
改めて実験を行わずとも、数値解析で検討できる部分も多いのではなかろうか。
posted by TASS設計室 at 00:04| アクセスの多いページ