マンションの開発で、僕の知り合いの設計者が社長の案に猛反対したにも関わらず、大規模マンションを建て、売れずに倒産した会社がある。ゼネコンも巻き込まれて連鎖倒産した。
そもそも駅からバスを利用する所なので、彼は戸建ての分譲を提案していた。それが正解である。ディベロッパーの社長派は売上の金額を上げたかったのである。一介の設計者の声ははじかれた。
マンションや戸建て分譲の話しは僕は得意でないので、これ以上話すことはない。
最近、気になっているのが各地に存在する「廃墟モール」である。建設後8か月で運営会社が破綻したという例がある。最初の計画が出来損ないだったのではないか。捕らぬ狸の皮算用的な考えではなかったか。コンサルタント会社に丸投げしていなかったか。
上層部が出した案でも、欠点があれば指摘し、改善案を出すことができる人がいる組織は生き残る。
それなりの大手企業が参加しているのだから、智慧があってもよいと思う。ゼネコンは建てればよいので、言われるままに建てるだけである。建物が大きければ喜ぶだろう。それだけである。
ランドマーク的な大きな建物と駐車場、積載荷重は店舗としているので、床荷重は事務室と同じで、架構用は 2400 > 1800 、地震用は 1300 > 800 と余裕がある。1階は土間コンである。
美術系の意匠設計者が上に立つと、プロジェクトの推進が脅かされる。
生産設計・確認申請・詳細設計・構造設計・設備設計はデザイナーの下請として扱われるが、上に立つ意匠設計者は全てを掌握することが前提である。僕は工場や倉庫の設計から始まったが、商業施設やホテルなど、華々しい建物を設計している人からは、軽く見られていたと肌で感じたことがある。
2026年05月09日
廃墟モールの再生は可能か
posted by TASS設計室 at 17:52| 日記