2015年に閉店したが、野毛に武蔵屋という居酒屋があった。路地裏の木造平屋の建物である。その始まりは、横浜市役所の職員が安く飲める店が必要とのことで始まったと聞いている。僕は31歳の時に市役所のOBで、土木の設計事務所の所長に連れられて行ったのが始まりである。1人1500円だった。
日本酒(桜正宗)のコップ酒3杯と、たまねぎ酢漬け、おから、たら豆腐、納豆、お新香といった、5品のつまみだけである。
女将が土瓶から酒を注いでくれ、3杯目を飲み干すと、ちょっとだけ入れてくれた。そこでストップ。偉くなっても、懐かしんで訪れる人が多かった。
こんな店が、どこかに復活したらよいと思う。チェーンの居酒屋のように、大声で騒ぐ客もいない、紳士淑女が集まる店であった。