2025年06月22日

木造住宅の基礎の人通口補強

基礎梁の人通口補強というと、それなりに鉄筋が入る。梁成の3分の1の径だが、矩形にする場合は、外接する円の径が補強の対象になる。500x500の人通口の場合は708Φに対する補強を行う。
だから基礎梁成1800以上ないと600Φの孔をあけることができない。

ところが木造は、梁成500程度のところを、スラブ厚だけ残して、基礎梁を600x350カットする。上向きにU字形の鉄筋を入れて補強した気になっている図面を見たことがある。
基礎梁の応力を求めると、短期および長期応力が発生し、その応力に対して梁の検討を行う。上筋が切断され、下筋だけが通っている状態になる。梁の協力幅を考慮しても、300x150 の梁であり、せん断補強筋は入らない。
短期応力が無く、長期応力が小さければ、D13が1〜2本入っていれば曲げに対する鉄筋量は満足する。せん断力に対しては、コンクリートのせん断力だけで間に合う。
人通口の上部には土台があり、土台はアンカーボルトで基礎に接合されているので、土台を上弦材、RC断面300x150で2-D13を下弦材としたトラスに見立てることもできるが、そこまでの計算は行わない。
人通口を考慮し、長期および短期の応力に対して基礎梁の計算を行うと、リアルに計算することができる。簡略化するため、人通口の間隔を910としてもよいだろう。人通口の下には、150x300の梁を通す計算にする。その際、スターラップの間隔は150とする。RC規準の計算外の規定で、せん断補強筋の間隔は梁成の2分の1以下とするからである。
しかし、2025年の法改正で木造住宅の基礎は 鉄筋コンクリート造 から 鉄筋コンクリート になった。
どこまでRC規準を適用するか考えてみたい。除外できそうなところは、
@スラーラップのフック
Aスターラップの間隔
B複筋梁
C付着
このくらいだろうか。

確認申請の際、必ずと言ってもよいほど、構造標準図を添付するよう審査機関から指摘が来る。それは 鉄筋コンクリート造構造標準図 である。今までは出来もしない標準図を付けていた。
それをアレンジして、鉄筋コンクリート標準図 を準備する。根拠としては、技術基準解説書の抜粋を参照する。
鉄筋入りコンクリート < 鉄筋コンクリート < 鉄筋コンクリート造 である。
鉄筋入りコンクリート と 鉄筋コンクリート の違いを明確にする。
posted by TASS設計室 at 20:56| 木造の構造計算