新築工事であと施工アンカーが使えないと言う意味を誤解していないだろうか。
僕は引抜力を負担するアンカーが使えないと理解し、せん断力を負担するアンカーは使えると理解している。
せん断力を負担するなら、鉄筋をコンクリートに所定の長さを突っ込んでおけばよい。何でも拡大解釈し、あと施工アンカーの全てが使えないと思っている人がいる。穴をあけて鉄筋を突っ込み、グラウト注入という方法もある。壁の差筋を忘れ、ホールインアンカーを打った経験はないのかな。僕は何度か経験している。
新築で使えるケミカルアンカーは清水建設が認定を取得したらしいが、ケミカルアンカーのメーカーは認定を取得しないのだろうか。しかし、耐震改修では実績があるので、使っても差し支えないのではないか。
既に解体した建物だが、柱の主筋をケミカルアンカーで定着した現場にいた。構造設計は僕ではない。僕は下っ端で、施工図の調整を担当していた。もちろん新築である。無開口の厚い耐震壁が連続する中間の柱である。炉の開口寸法が変わり、柱の間隔を広げる必要があったことが変更の理由である。応力的には影響ない。中間の枠柱である。
笹子トンネルの事故があると、過剰反応する傾向にある。笹子トンネルの天井は、設計に次の一手が考えられていなかった。天井をへの字に曲げておけば、アンカーが飛んでも、パネルの競り持ちで急激に落ちることはなかった。
2025年06月12日
あと施工アンカーが使えないという意味
posted by TASS設計室 at 03:52| 構造設計