事業主の顧問(意匠設計)からの依頼で、地下1階地上5階の温浴施設の概算見積もりの構造計算を行った。
実施設計は温浴施設に慣れた設計事務所が行うことになったが、顧問は意匠設計者が頼りないと言う。温浴施設やスポーツジムの設計に慣れている設計事務所とはいうものの、インテリアの設計に慣れているだけらしい。
そこで僕は設備設計から攻めることを提案した。清掃工場や原発などのプラント工事はプラントが主体だから、プラント会社から建築依頼図が出てきて、それを建築がまとめる。この要領で設備設計を主役にした設計にすることを提案した。
ずいぶん昔のことだが、平屋の鉄骨造のスーパー銭湯を設計したことがある。本場の名古屋まで見に行き、いかに工事費を安くするか考えたものである。万一のことを考えた設備のバックアップを少なくすることを設備設計と話し合った。割り切りが必要である。
スーパー銭湯に行くと、ごく稀に湯船の湯温が低いことがある。設備のトラブルが起きたかな、と想像した。複数ある湯船の1つだが、影響が出たのだろう。家庭の給湯では、湯温50℃が経済的なようだ。高温が必要な時は、その時だけ温度を上げればよい。