どの分野もアナログ回帰に注目することが理解を深めるには有効と思う。ブラックボックスにせず、中身を理解するのである。電気では真空管からトランジスタになり、集積回路になったようなものである。
最初は古典的な理論に基づき、電卓で計算していたものを、そのままプログラミングして効率を上げた。次に線形代数を学びマトリクス法で行列式を計算した。そのあたりからプログラムが高度になり、ブラックボックスになってしまった。
プログラムによっては、計算過程のチェック項目で、要点がチェックできるものもあれば、エクセルのCSV形式で詳細計算の過程を出力できるものもある。通常の業務では電卓で数値を追って大雑把に検証している。
データを入れれば答えが出ると思っている人もいる。計算規準や理論的な理解が浅い人に見られる。プログラムのオペレーションだけで仕事が出来ると考えているようだ。そのような人は木造住宅専業の構造設計者に多く見られる。
プログラムも開発元も、対象とするユーザーに合わせ、操作性のよいプログラムを開発している。簡単に操作でき、結果が出るものではないと使ってもらえない。木造の構造計算プログラムは、この30年間、まったく進歩していないものもある。そのレベルのユーザーが多いからである。