2025年01月09日

引抜力の作用点に基礎梁の無い建物

木造2階建ての構造計算で、基礎梁が連続していない建物がある。
鉄筋コンクリート造の基礎梁が必要なところに基礎梁が無いわけだが、フラットスラブ構造と上下反転したものとみなし、柱と柱を結ぶスラブを偏平な梁とみなす方便もある。しかし、梁としての仕様規定を満たす必要がある。
梁には上下に主筋があり、pw=0.2%のあばら筋も必要である。RC規準の計算外の規定を満たす必要もある。
木造の設計者の図面を見ていると、あばら筋の間隔がRC規準に適合していないものがある。あばら筋の間隔は梁成の2分の1以下とすることが必要で、梁成300mmの梁は、あばら筋の間隔を150mm以下にしなければならない。
posted by TASS設計室 at 16:17| 木造住宅