1980年代から1990年代の中盤までは鉄骨ALCのビルを建てる業者がいくつもあったが、現在は非常に少ない。意匠設計者が鉄骨造の設計から離れ、鉄骨は鉄骨を得意とする大手企業の独壇場になった。
商店街のビルの新築の状況を見ると、地元の工務店が施工している現場が激減した。これは家賃保証や融資など、純粋な建築とは異なる要素で施主が判断したこともあるだろう。
このあたりのマーケットを掘り起こすことが、街の工務店を元気にする要素ではないかと考える。
施主が最初に相談するのは、建設会社あるいは意匠設計事務所である。そこで意匠設計者が鉄骨造の設計に不慣れでは計画が先に進まない。意匠設計者のスキルを上げることが必要ではないかと考えている。
鉄骨造の設計が苦手な意匠設計者は相当数いる。特に地元に密着して設計している木造専業の建築士は鉄骨造の設計に慣れていない。
対策としては、鉄骨工場主体でサポート体制を整えることが必要である。木造のプレカット業者に倣うやり方である。プレカット業者がプレカット図を作成するが、その費用は木材の費用に加算されている。鉄骨も同様の方法で良いではないか。意匠設計者は基本設計の間取り図を作成するだけで、後は全て鉄骨屋がまとめる方法でよい。
標準的な鉄骨造は、@鉄骨 AALC BQLデッキ Cスクリューパイル(e-Pileなど) Dベースパック の納まりが分かれば設計できる。これらの設計に特化した事務所もある。