極論すれば、構造力学などの原理原則が分からなくても構造計算ができる。
構造計算は3次元の座標上の節点に着目して計算するが、そんなことや、層重量のことを理解せず、意匠図を描くようにデータを入れる。
後はプログラム上でモデル化する。
剛域を考える必要のない木造軸組工法や、剛域はあるものの、剛域意識しなくても結果だけみれば済む壁式構造や2x4工法は、自動的にモデル化ができそうだ。
多くの木造専業の設計者は kizukuri や kizukuri-2x4 は使える。そのくらいの入力データで、木造4階や混構造の計算はできそうだ。
木造4階の需要はあるものの、伸び悩んでいることは木造専業の構造設計者の技量にかかっている。木造専業で普通の構造設計者未満の人に使ってもらえる構造計算プログラムを開発したらどうだろう。
プログラムの開発元が、構造計算の指導を行い、必要に応じて構造設計一級建築士として内容の確認を行うことで、構造設計一級建築士の資格を持たない多くの木造専業の構造設計者が4階建ての設計を行うことができる。そんなことを2つ3つやっているうちに、構造設計一級建築士の試験に受かるかもしれない。
2023年06月09日
原理原則が分からなくても構造計算ができる
posted by TASS設計室 at 11:30| 構造設計