2023年04月19日

一次設計と二次設計を別のプログラムで計算

一次設計はできるが二次設計ができない人をサポートすることができる。2x4工法の構造計算で、保有水平耐力計算だけ引き受けることも考えられる。
一次設計と二次設計は連動していなくても差し支えないので、一次設計は慣れた方法で計算してもらい、保有水平耐力計算を別のプログラムで計算するという方法である。その段階で構造図を作成していただく。
その際、一次設計は標準せん断力係数を0.3 、反曲点高比を1.0として計算すると、二次設計に近い答えになる。この計算なら、皆さんお使いのプログラムで計算できる。
保有水平耐力計算の結果、壁耐力と引抜金物の修正を行う。上記の計算を行うと、一次設計でほとんど完結しているので、保有水平耐力計算の費用だけで2x4工法の4階建ての構造計算書が完成する。
一次設計は倍率計算でも、換算倍率でも、どちらでも成り立てばよい。二次設計は剛性に基づく計算を行う。
構造設計一級建築士の資格をもたない木造専業の構造設計者が、ルート3の設計を行う際の方法である。

軸組工法4階建てのルート2の設計では、大手ハウスメーカーの子会社が作成した構造計算の監修を依頼されたことがあるが、その計算書は補足することが多すぎて、こちらでやり直したこともある。もうひと息だった。

posted by TASS設計室 at 07:47| 日記