設計は構造設計を先行すると、まとまりがよい。
そのためには、構造設計者が基本設計を睨み、先に構造図を作成する。今後は、この方法にしないと意匠設計が進まない。分からないことがあると手が止まってしまうので、意匠設計者の手を止めないよう先に構造を決めてしまう。意匠図に寸法を入れたがらない人がいるので、主要な寸法の押さえを指示する。
分からないから書かないのではなく、暫定的に寸法を決め、その是非を論ずる。
特に下手なのは、階段とPSまわりである。寸法の感覚が身についていない。見えないものや断面を検討することが苦手のようだ。立体で考えていないからと思われる。頭の中はx-y-z軸の3次元である。
立体が理解できているかどうかは、立体幾何や立体の図法幾何のテストを行うと分かるが、頑張って平面図形という段階が多いと思う。
斜面に設置するソーラーパネルの勾配を図法幾何で示し、札幌の経済産業局と打合せを行ったことがある。同局の担当者は理解したが、同行した施工会社は聞いているだけであった。
計算しなくても縦横無尽に図で示すことができるのは、図法幾何の得意とするところである。パースやアイソメも同じ、天空率の検討も立体幾何である。
2023年04月07日
設計は構造設計を先行する
posted by TASS設計室 at 10:37| 日記