木造住宅の設計は壁紙を貼る段階になったら意匠設計の出番になる。
基礎は図面なしで基礎屋任せ。骨組はプレカット。後は大工が、それなりにまとめる。
住宅産業の現場監督は、現場に来て缶コーヒーを1本飲んだら直ぐに言ってしまう。その缶コーヒーの銘柄はBOSSだろう。
だから、見慣れたディテールから逸脱すると思考停止になる。無理すると、何年経っても漏水のトラブルに悩まされることになる。
意匠に凝りたいなら、ディテールを工夫することである。シンプルに見せるディテールは難しい。防水が絡むと、更に難しくなる。水切、水返し、防水立上りなど、基本に忠実に設計する。
仕上がってしまえばシンプルに納まっているように見えても、けっこう工夫が必要なことがある。
どう見せたいか、そのためには、どのようなディテールにするか、何度も図面を作成して検討する。その労を惜しむと代願事務所並みの意匠設計になる。
2023年04月05日
壁紙を貼る段階になったら意匠設計
posted by TASS設計室 at 13:10| 日記