2023年03月22日

壁式構造の通り芯

2x4工法は壁式構造だが、壁式構造の構造計算プログラムは、kizukuri-2x4のように開口端部にも通り芯を設定するものは、データ入力や変更の際に手間がかかる。
壁を入力して、その後に開口部のデータを入力する方法がよい。RC造のラーメンでも、壁とは別に開口部のデータを入力することが主流である。
多スパンにわたる梁の範囲を指定する機能をもつプログラムもあり、連続梁を指定することができるものがある。この機能は、木造の構造計算プログラムにあったらよい。単純梁で計算すれば簡単ではあるが、連続梁とした時のモーメントのつりあがりや、地反力を受ける連続梁のモーメントが正確に求められないという欠点がある。
開発元に意見を言っても、マイナーなプログラムは売れていないので、よほどのことがない限り対応してもらえない。あまり機能を豊富にしても、ユーザーが混乱するので好ましくない。
我々ユーザーとしては、プログラムの癖を早く理解し、それなりの使い方を身につけることである。
最も多くの人に受け入れられているプログラムは、30年前と機能は変わらない。それでも、木造の参考書を見ると、FEMで解析しているものがある。そのギャップが大きすぎる。
保有水平耐力計算もままならないのに、FEMより先にやることがあるでしょう。ブラックボックスになってしまうFEMは、計算を補うためにはよいと思うが、それだけでは心配である。
posted by TASS設計室 at 00:20| 構造計算プログラム