2023年03月21日

今日は施工図作成

施工図を描かない(描けない)現場がある。鋼製建具の製作図が出てくるのは遅くなると思われるので、構造図に注意書きを加え、とりあえず標準的な断面を書き加える。躯体が打ちあがってから、鋼製建具の製作図が出てくることもある。鉄骨階段は、階段があるという程度の意匠図である。現場監督が優秀だから、その程度でもまとめることができていたのだと思う。
建設会社は、設計よりも現場のほうが優秀な人材が目に付く。そうでなければ、やっていけない。設計者は現場から追いまくられているが、そのくらいがちょうどよい。

小さな建設会社で、一級建築士事務所を登録している会社があるが、廃止する会社もある。社長に聞くと『役に立たなかった』という。建設会社が登録する一級建築士事務所は、多くの現場を抱え、基本計画から始まり、仮設や躯体工事と構造計算が必要になる。相談役としても構造設計者が必須である。構造設計者がいる会社は機能している。
構造設計部門の拡充を考えている建設会社がある。これが実現すると、受注に有利になる。ところが、何度言ってもそのことを理解できない役員がいる。最初の1人を探すことができないのだろう。業務内容と顧客を分析できていない。


posted by TASS設計室 at 12:08| 構造設計