設計は考えて決めることだが、優柔不断な設計者がいる。
堂々巡りすることが最もよくない。客に対して努力していることをアピールしたいのだろうか。客の迷いを解消するため、故意にダメな案を見せることもある。やっぱりこっちでしょ、と言う。そのためのダメな案なら大いに結構。漫才のボケとツッコミである。
だから僕は複数の人で話し合うことを勧めている。意見を言っているうちに自分の考えが整理できる。
それでもおかしな案が通り、不採用になった計画を見ている。
@鉄骨でラーメンが成り立つが、意匠としてブレースを入れた計画で、カーテンウォール越しにブレースが見える。新築なのに耐震補強に見えるので、やめたほうがよいと僕は言った。
A宿泊研修所の露天風呂で、会長の意見に取り巻きが過剰反応した。風呂に入りに来るところではない。
B歩道橋からのアプローチで、歩道橋の構造がウォールガーダーであるため、カットできないが、行政との事前協議の結果を信じて設計した。
2023年03月20日
設計は考えて決めること
posted by TASS設計室 at 10:31| 閑話休題