2023年03月17日

壁倍率計算でルート2が限界

木造専業の構造設計者は、KIZUKURIあるいはKIZUKURI-2x4に慣れているので、壁倍率計算でルート2から抜け出ることができないようだ。
したがって、軸組工法は4階、2x4工法は軒高9mを超える3階までの設計が限界である。
平均的な設計者の足並みをそろえないと組織の和が乱れるので、そこまでにしているのだろう。
それを超えたら『特殊』であるとして、手を出さない。発注者も、それで納得するようである。
狭小地で容積を確保したいから4階建て、というくらいの考えでは、木造4階建てに手を出さないほうがよい。
3階建てに1層加えたような計画を行っている人も少なくない。2階建てが主体の設計者にとって、4階建てはハードルが高い。概算工事費を出して、施主があきらめるというストーリーである。
このくらいの建物を計画する場合、混構造や鉄骨造も視野に入れた計画になることが多い。
posted by TASS設計室 at 13:28| 木造の構造計算