2023年03月10日

パイルド・ラフト基礎

パイルド・ラフト基礎について調べていた。
一般的には支持力はラフトで確保し、沈下低減の目的で使用する。小規模建築で取扱う杭状地盤補強は、まず杭体によって必要支持力を確保することが前提とされている。群杭効果についても記述がある。
弾性支承上の梁の理論というものもあり、マットスラブの計算に使われる。バネは難しいので、バネの考えを省き、簡単な計算方法はないものだろうか。
群杭で支持する場合、基礎盤をピンポイントで支持するのではなく、反力を平均化することができるが、杭の本数が少なくなるとピンポイントに近い状態になる。地盤改良の改良体の間隔は、どのくらいまで広げることができるか、基礎盤次第である。
難しいことを言わず、群杭もパイルド・ラフトも同じでよいのではないかと思う。頭部を基礎スラブに緊結しない杭基礎として扱えばよい。水平力に対しては、摩擦係数で抵抗する。
杭は支持層に達しておらず地盤と共に沈下するので、杭だけで頑張ってしまうことはない。
平均接地圧として60〜80kN/uくらいの建物で、支持層の深さが30m以上の地盤で採用したい。鋼管杭を使うと、杭長は杭径の130倍が限界なので、杭長で杭径が決定されてしまう。
posted by TASS設計室 at 02:08| 構造設計