2023年03月06日

構造設計者が意匠図チェック

構造設計者が意匠図で高さ関係の寸法の書き方をチェックする必要がある。
意匠の階高と構造階高の関係が明確に示されていないものがある。高さ関係の表現全般に見られることで、断面図が苦手なことが分かる。
90°を3分割するまわり階段なら、内側から300のところでの踏面の寸法は明らかに150を超えるので、細かく記入しないのかなと思った。鉄骨階段は構造設計者が設計するものと思っているのだろうか。
共同住宅におけるまわり階段の禁止、という行政もある。段の半分以上がまわりになると、まわり階段と定義する。まわり階段は踏み外しやすいので、特に90°を3分割するまわり階段は出来る限り避けるべきである。
ビルものの設計者は、矩計図や断面図、断面城塞図はしっかり作成しているが、木造住宅の設計者は何年経っても変わらない。逆に、普段は大型の建物を設計している人が、たまに木造住宅を設計すると、やりすぎくらいの図面を作成する。緻密にディテールまで良く考えていることが分かる。
始末にこまるのは代願事務所である。手間暇かけていられないと思うが、設計者ではないですね。
詳細図は、ポイント的に部分詳細を作成するだけで十分役に立つ。図面の紙面を4分割あるいは6分割し、部分詳細を並べるという作図方法がある。
矩計図は、平面・立面・断面を同じ紙面に描くと関連付けができる。意匠図の作成要領の基本である。
posted by TASS設計室 at 08:18| 建築士