2023年03月05日

軒高・最高高さ

建物と地盤が接する高さが均一でない場合は平均地盤面を法規上の地盤とするが、それでは設計上に微妙な数字が出て煩雑になる。設計GLを基準として高さ関係を決めると、杭長などの計算がやりやすい。
それに、平均GLは決まりにくく、意匠設計が数字を変えるので、構造設計に採用したくない。
一次固有周期の計算は、建物と地盤が接する最も低い高さにするほうが良いが、『整合性』しか見ない審査担当者に『高さが意匠図と不整合』と言われる。そんなことを予見し、一時固有周期の計算用の高さを平均GLからの高さとすることが多い。T=h(0.02+0.01α)で、多くはT<TcのためRt=1となる。
Ai分布で 2T/(1+3T)に影響するが、Tが大きくなれば2T/(1+3T)は必ず大きくなるので、気にしない。
2T/(1+3T)=(2/3)・(1-1/(1+3T))と変形すれば分かる。
そんなことは承知で、建物と地盤が接する最も低い高さからの高さとすると軸組図に記載することでもよい。
posted by TASS設計室 at 19:35| 構造設計