2023年03月04日

終局耐力を確認せず

終局耐力を確認せず、短期の耐力を求めている金物がある。金物だけではなく、簡易な杭の引抜および押込み試験でも、このような試験結果を見たことがある。
終局耐力を確認し、その3分の1を長期、長期の2倍を短期とするが、終局耐力を確認していないのでは、試験が不完全ではないか。木部が負けてしまい、終局時まで確認できなかった訳だが、その3分の2が短期の耐力ではないだろうか。簡易な杭でも同様に終局時の耐力を確認しない試験が行われていた材料メーカーがある。
釘打ちの耐力壁は終局時の耐力を実験で確認し、塑性率が求められ、計算式が出来ている。金物に関しても、他の材料と同様に終局時まで引っ張り、長期および短期の耐力を求めるべきではないか。
posted by TASS設計室 at 23:31| 木造の構造計算