2023年02月26日

構造関係の単行本

このところ書店で建築関係の本を見ていない。どのような本が並んでいるか分からない。
インターネットで検索すると間に合ってしまうので、構造関係の単行本が売れていないと思う。構造計算規準と技術基準解説書は持っているだろう。東京都のオレンジ本も使いやすい。
しかし、ハンドブック的に手元に置き、構造計算規準を補うものとして利用するにはよいことだと思う。このような書籍の中で、木造の保有水平耐力計算に関するものが不足している。
軸組工法・2x4工法共通で、混構造を含むものが望まれる。木造の設計者は軸組工法と2x4工法を別物のように考えている人がいる。
住木センターの『木質系混構造建築物の構造設計の手引き(2019年版)はあるが、もっと突っ込んだ記述や現実的な具体例が必要ではないか。木造の設計者になじみのない杭基礎、杭頭モーメントの処理方法などの説明を加える必要がある。
建築学会の『鉄筋コンクリート柱・鉄骨梁混合構造の設計と施工』が興味深い。木造建築は、鉄骨とのバイブリッド構造に中高層木造建築の活路があるのではないだろうか。
posted by TASS設計室 at 19:32| 日記