プレカット会社やコンポーネント会社で、社内に構造設計者がいる会社といない会社とでは、受注の範囲が大きく異なる。設計が決まったものを見積りするくらいなら誰でもできる。計画段階から提案できる体制を整えることが受注に有利だが、それには技術営業も必要になる。構造設計はできないまでも、客先と技術的な話しを行い、聞いてくることくらいは出来なくては受注につながらない。御用聞きの営業では役に立たない。
99%は普通の木造2階建てと3階建てだから、簡易な構造計算プログラムで計算できるので、難しい仕事は避ければ済むことだが、そのような案件は規模が大きく、魅力的に思うだろう。
意匠設計者の技量も必要になる。平面図と立面図しか作成せず、高さの関係に無頓着な意匠設計者には勉強してもらわなくてはならない。全体的に底上げが必要である。
構造設計事務所は意匠設計もできるので、矩計図や断面詳細図、各部のディテールの設計も可能である。もちろん鉄骨階段の設計も可能である。
2023年02月25日
建設会社の社内の構造設計者
posted by TASS設計室 at 08:27| 木造の構造計算