2023年02月24日

小規模RC施工図的構造図

面木や目地、フカシまで記入し、施工図のような構造図になった図面がある。サッシュアンカーも入れておこう。ここまで描いたら現場は楽だろう。この段階では建具まわりの躯体寸法が決まらないので、開口寸法に余裕をみている。鉄筋を組んでしまったら、動かすことが大変なので、逃げを考える。
ルーフドレンまわりの下がりやドアの沓摺の欠きこみを考慮して梁を下げるか決めていない。先手を打って下げておいても、下げる必要がないかもしれない。関係者は現場が始まらないと意識しないことなので、どうにでもなるようかぶり厚さに余裕をみておく。

しかし、この程度のことは施工標準図に加えておくと注意喚起になる。ゼネコンが施工するRC造なら、しっかりした躯体図が出てくるが、小規模な建物は躯体図を作成しない現場が多い。ゼネコンでは、構造種別ごとに詳細設計のディテールシートを備えることが一般的である。これでけっこう設計の手間を省くことができる。現場と設計の共通の認識があると、話しが通じやすい。


posted by TASS設計室 at 13:17| 構造設計