これからは躯体工事の設計施工という業態が発展する。元請けの建設会社は、内外装の仕上げ工事と設備工事を行う。構造設計と躯体に施工管理が苦手でも、この方法なら建物が建つ。
昔から躯体業者という業種があり、RC造の躯体を専門に施工する会社がある。鉄骨造はシステム建築やプレファブもある。それらをうまく活用してお化粧する。木造のプレカットや2x4工法のパネル化も同じようなものである。意匠設計者は得意な仕上げに注力することができる。
何が良いかといえば、躯体と仕上げを分離することができ、設計が単純になることである。当然、計画上の制約はあるが、そのルールを崩す場合は、特殊な部分を限定することでコストに対する影響を少なくすることができる。