混構造の階高で、1階RC造の階高と2階の木造部分の階高に差が生ずる。土台の高さが余計である。
建物全体として、振動モデルを作るときのことを考えると、層重量が作用する高さは、質量が集中するスラブ上端とする。
したがって、1階の階高は1階のRCスラブ上端から2階のRCスラブ上端までの高さとする。
2階の床には土台が載り、その上に壁や柱が立つ。壁や柱を立てるために土台を並べるが、柱や壁の高さは土台上端からの高さとなる。
そこで、2階スラブ上端から土台上端までの高さの差を考えると、構造階高の取り方で悩むことだろう。
仮に2階RCスラブ上端から3階の合板上端までの高さを3.000、2階RCスラブ上端から土台上端までの高さを125とすると、通常なら階高は 3,000-125=2,875である、ところが125mmが行方不明になる。
2x4工法の場合で示すと、床組高さ250、階高 3,000 、壁高さ 3,000-250-125=2,625 とする。これで高さの差が解消される。
もう1つ、1階がWRCなら、こんなこともできる。
1階の階高を2階の合板上端までとし、梁の下がり距離を設定するという方法がある。
外周の梁成を450とすれば、梁の下がり距離を 125+450/2=350 とする。
スラブ上端から125mmの範囲はRCとして荷重を拾うことになり、RC壁と木造の壁の差の荷重を多く拾うことになるが、僅かな差のため影響なしと判断する。
こんなことを設計方針に記述したらどうだろう。