2023年02月07日

リモートで耐震診断の書類チェック

遠隔地の耐震診断で、現地の設計者に動いてもらうが、構造計算書を見ても分からない建築士は少なくない。見慣れていないこともあり、数百ページの構造計算書を見ると怖じ気づくようだ。
移行期の建物は旧耐震の建物でも新耐震の基準で設計されているものもあるので、構造計算書をチェックする。
先ず、構造図の柱リストと配筋詳細図を見て Hoopのピッチが 100 になっているか確認すると、当たり前のことだが1972年のRC規準で設計されていることが分かる。次に構造計算書の地震時の層重量のところで、Ai分布の計算が行われているか見る。数ページの計算を見れば分かる。
スマホのビデオ通話で対応できる。スタンド式のスキャナで主要な図書をスキャンしてもらうと分かりやすい。KINKO'SでPDFにしてもらうよう頼むともある。
旧耐震の建物でも新耐震基準で構造計算が行われていれば、新耐震基準と同等とみなすことができる。
ルート判別もお忘れなく。
posted by TASS設計室 at 19:43| 耐震診断